お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
任天堂の世界的に有名なゲームキャラクター、マリオをブレードランナー的世界観で描く、早すぎた実写化!!
作品紹介
1993年7月10日公開
今回ご紹介するのは、日本が世界に誇るテレビゲーム(スーパーマリオブラザーズ)の早すぎた映画化作品です。
それでは、まずはあらすじから、
6500万年前、地球は巨大隕石落下の影響で、地上と地下の2つの次元に引き裂かれた。
地上では絶滅したとされていた恐竜は地下世界では独自の進化を遂げ、現在でも生息していた。
そして、現代のブルックリン。配管工として働くマリオとルイージの兄弟は地価の下水路で発掘作業に従事しているデイジーと出会う。
ある夜、食事に出かけた3人だったが、突然現れた謎の人物にデイジーが誘拐されてしまう。
デイジーを追って地下に降りていくマリオブラザーズ。
しかし、その地下通路は洞窟へと繋がっており、さらにその先は、未知の異世界へと続く危険な地下都市へと繋がっていたのだった!?
任天堂、ファミリーコンピュータの超有名ゲーム、スーパーマリオブラザーズの実写映画化作品です。
公開当時の雰囲気をなんとなく覚えていますが、後に公開された名作ジャンプ漫画(ドラゴンボール)のハリウッド実写化の際の雰囲気と似たような感触だったと記憶しています。
日・米ともに興行成績は振るわなかったようです。
VHSは他の作品のように発売されましたが、どういった理由か分かりませんが、DVD化は非常に遅れ、2013年になってやっとリリースされました。
もしかしたら多くのファンの黒歴史となっているかもしれない本作ですが、今改めて鑑賞し直してみると、
ボブ・ホスキンス、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパー、サマンサ・マシスとキャストは豪華ですし、特殊効果などもそれなりに味があったりします。
アクションも、ジャンプしたり、物にぶら下がったり、高い所から滑り落ちたり、など原作ゲームをそれなりに意識した作りになっていて割と楽しめます。
マリオの風貌もそれなりに似ていますし、サマンサ・マシス演じるデイジーもそれなりに雰囲気ありますので、全体通してそれなりにマリオの世界観にはなっています。
ただ、全体通して(ブレードランナー)のようなリアル寄りの地下都市で展開される世界観が、
原作ゲームの突き抜けた青空で展開されるポップな世界観とは決定的に違っており、
せっかくそれなりに雰囲気はあるのに、結果的に原作とは離れたイメージとなってしまっています。
ですので、おかしな表現ですが、鑑賞している間ずっと、マリオっぽいとは感じるけど、マリオを観ている感じは決してしない、と感じてしまいます。
ですが、完全にマリオとは別の異世界冒険アドベンチャーとしてなら、結構楽しめてしまいます。
非情に惜しい、というかもったいない感じがします。
それでも、1993年という時代で、ゲームの実写化は珍しい事で色々手探りした結果だったのかもしれません。
今の時代に最映画化する場合はもっとCGなども多用した、違和感のない全然違う作品が出来上がると思います。
そう考えると実写映画化はちょっと早すぎたような気もしますが、その反面、豪華なキャスト陣も含めて、この時代でしか出せない味も本作の魅力の一つになっています。
今現在ではDVD、ブルーレイ共に発売されていてクリアな画像で鑑賞できますので、
過去に鑑賞されてがっかりした経験のある方も、できればもう一度鑑賞していただき、もう一度本作の魅力を再確認していただきたいと思います。
結構楽しめますよ。
スタッフ・キャスト
監督のロッキー・モートンとアナベル・ヤンケンのコンビは1988年製作のデニス・クエイドとメグ・ライアン主演のサスペンスアクション(D.O.A)にて監督デビュー。その同コンビでの監督第二作として本作が製作された。
マリオ役で主演のボブ・ホスキンスは1970年代より俳優活動を開始し、1984年製作の(コットンクラブ)、1985年製作(未来世紀ブラジル)、1986年製作(モナリザ)などで注目を集め、1988年製作(ロジャーラビット)の当時まだ珍しかったCGキャラクターと共演する演技で絶賛を浴びる。その後、本作を経て1995年製作(ニクソン)、2002年製作(メイド・イン・マンハッタン)など多くの作品で活躍する。
ルイージ役のジョン・レグイザモは本作出演以前も1990年製作(ダイハード2)、1991年製作(アウト・フォー・ジャスティス)などのアクション作品の端役にて活躍していたが、本作を経て、1995年製作(3人のエンジェル)の主演の一人や、1997年製作(スポーン)のクラウン役など印象的な役柄を多く演じるようになる。その後も多くの作品で重要な役柄を演じ続け、近年では(ジョンウィック)シリーズでも重要な役柄で出演している。
作品情報
1993年製作 アメリカ製作 SFコメディアクション
監督 ロッキー・モートン、アナベル・ヤンケン 音楽 アラン・シルヴぇストリ
出演 ボブ・ホスキンス、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパー、サマンサ・マシス
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マリオの実写映画があったんですね。
日本の漫画やゲームが世界に広まるのは嬉しいことです。
でも、マリオの世界観を作り出すのはやはり難しいんですね。
ピーチ姫じゃなくてデイージ…(笑)
こんにちは、お立ち寄り頂き、ありがとうございます。黒歴史っぽくなっているマリオの実写映画化作品ですが、今観返すと結構楽しめる作品にはなっているんですが、当時のゲームとの世界観の差があまりに大きかったので、みんな忘れたい過去のようになっていますね、、。マリオと考えなければ割と面白いですよ(笑)。来年ぐらいに(ミニオン)のイルミネーションがアニメで(マリオ)を最映画化するようなので、そちらは期待できそうですね!