ジュエルに気をつけろ!(ONE NIGHT at McCOOL`S)93分

投稿者: | 2020年4月25日

三者三様のジュエル像を回想形式で描くリブ・タイラーの魅力絶頂期のクライムコメディ!

2001年製作 コメディ

監督 ハラルド・ツワード 製作 マイケル・ダグラス

出演 リブ・タイラー、マット・ディロン、マイケル・ダグラス、ジョン・グッドマン、ポール・ライザー

小悪魔リブ・タイラー

監督はリメイク版(ベストキッド)、(ピンクパンサー2)などのハラルド・ツワード。出演は(ロード・オブ・ザ・リング)ジリーズ、(アルマゲドン)、(アドアストラ)などのリブ・タイラー。共演に(アウトサイダー)、(ハウス・ジャック・ビルト)などのマット・ディロン、製作も兼任の(ウォール街)、(アントマン)などの名優マイケル・ダグラス、(バートンフィンク)、(10クローバーフィールドレーン)などのこちらも名優ジョン・グッドマンなどの実力派が顔を合わせている。

バーテンダー、マット・ディロン

あらすじ

男を手玉に取ることに長けたジュエル(リブ・タイラー)はバーテンダーのランディ(マット・ディロン)、刑事デリング(ジョン・グッドマン)、弁護士カール(ポール・ライザー)の3人の男を同時に手玉に取り、自分の思うままに操っていく。彼女の魅力に取りつかれた3人の男たちに殺し屋バーマイスター(マイケル・ダグラス)が加わった事で自体は思わぬ方向へ転がっていく、、。

刑事、ジョン・グッドマン

感想

物語的にはクライムコメディで小悪魔的なリブ・タイラーの魅力ありきの作品でした。捧腹絶倒というわけではありませんが、物語展開がいわゆる回想形式のとくに羅生門形式という形をとっています。黒澤明監督作の(羅生門)や韓国映画(JSA)、香港映画(HERO英雄)のように物語が始まる前に事件はすでに起こっており、その事件の当事者たちが、その事件(過去)を振りかえって証言していき、その証言の再現として映像が流れ物語が進んでいく、というものでこの事件当事者の人物が変わるたびに新しい事実や他の証言者の証言との差異が生まれ、次々に新しい事実が分かってくる、というスタイルで非常にサスペンス描写が盛り上がる表現となっています。本作はコメディではありますが、バーテンダー、刑事、弁護士とそれぞれの立場からジュエルとの関係を振り返りながらそれぞれの思うジュエル像を語っていきます。この表現が非常に面白く、ラストで殺し屋が加わることでさらに思わぬ展開となりますのでジュエルへの興味がつきません。コメディ作品でこういった展開の作品は少ないと思いますので、他のコメディ作品にちょっと飽きた方でも楽しめる作品となっています。リブ・タイラーの魅力もこの時期が最高潮といった感じでした。声を出して大笑いするようなコメディ作品ではありませんが物語に常に引き込まれる作品でした。

弁護士、ポール・ライザー

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