お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
トム・サイズモア、エリック、ロバーツ等B級スター出演ながらもメインの出演者の素人ぶりが凄まじいホームムービー感満載のゾンビ作品
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、海からやってきた謎の生物に寄生される恐怖を描いたモンスターパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
アメリカ東海岸で頭部が内部から破裂する事件が頻発する。
捜査を依頼された女性科学者イルザ(ナナ・ゴウベア)は、その事件がある謎の寄生生物によるものだと突き止めるが、
CIAも同時に捜査を進め、その捜査の手はイルザにも及んでいた。
邦題的には(パラサイト)にもあやかったようなタイトルですが、内容的には未知の寄生生物の恐怖を描いた作品となっています。
寄生生物の恐怖という事でモンスターパニックものを想像しがちですが、どちらかというと寄生された人間がゾンビのような外見で他の人々を襲う設定ですので、
ほとんどゾンビ作品のような展開となっています。
おそらく、CGや特殊効果などの予算削減のために軽めのゾンビメイクで仕上げる設定にしたのではないでしょうか。
さらに予算を削減するためなのか、中途半端に普通に撮影した映像とPOV撮影のような主観映像が切り替わりますので、観ていてかなり見にくいです。
客観と主観の入れ替わりもとくにこだわりがあるわけではないようなので、なんとなくそうなった、という事ではないでしょうか。
主演のナナ・ゴウベアなる女優さんも、非常に感情表現に乏しく、まるでリハーサル映像を見ているかのような棒読みっぷりです。
しかも棒読みなのに熱演、しかもやたらと主観映像のドアップの多い熱演ですので、その熱量に気おされて、92分という短めの上映時間がかなり長く感じてしまいました。
熱演すればするほど、観ている側の感情移入がどんどん削がれていくという負のスパイラルといった感じでしょうか。
他の出演者もスタッフの誰かの友達とか知り合いの知り合いみたいな、サークル感覚っぽい迷演技のオンパレードでした。
そんな作品に、B級作品出演がメインながらも有名なハリウッドスターであるトム・サイズモアとエリック・ロバーツが出演している事自体が奇蹟のような作品となっています。
出演依頼があればなんでも出演する、というスタンスなのかもしれませんが、流石にこれは、、、というレベルの作品です。
鑑賞には逆に気合がいりますが、あえて激安作品を鑑賞してみよう、という勇気のある方は精神的な修行ととらえて鑑賞してみるのはいかがでしょうか。
いや、でもやっぱりやめた方が良いですね。
本作を鑑賞するのなら、その貴重な時間を他の作品に費やす事をお勧めします。
因みにDVDジャケットの後ろ姿の女性は主人公とは別人物で、そんな人は本編には登場しません、、。
作品情報
2018年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督・脚本 ジェレミア・キップ
出演 ナナ・ゴウベア、トム・サイズモア、エリック・ロバーツ、ヴィンセント・パストーレ
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