お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
古典ホラー小説(ねじの回転)をスピルバーグ製作総指揮、マッケンジー・デイヴィス主演で映像化したゴーストハウスホラー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を担当したホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
メイン洲の田舎町の大邸宅に、ケイト(マッケンジー・デイビス)は2人の孤児の家庭教師として、住込みで雇われた。
あどけない二人の子供と仲睦まじく生活していたが、やがてその館では、説明のつかない奇妙な現象が起き始め、
子供二人にも異変が起こり始めたのだった、、。
スピルバーグ率いるアンブリンエンターテイメントとドリームワークスが製作した久々のホラー作品です。
原作は(ある貴婦人の肖像)などのヘンリー・ジェイムズが1898年に発表した小説(ねじの回転)です。
ドリームワークスが製作していながら、日本では劇場未公開となってしまいました。
企画当初とは違った脚本になってしまったので、一時製作中止となっていたようですが、なんだかんだと変更しながら、なんとか完成にこぎつけた、という経緯のようです。
その流れで思い出すのは、同じホラーの(エクソシストビギニング)です。
製作に入ってから、なんだかんだと変更を繰り返して、結局完成した作品は、いまいちホラーなのに怖くない、というか
なんとなく全体的に恐怖感が薄れて、薄味感が漂う、娯楽色の強い作品となっていました。
本作も全米公開時は、あまり評判が良くなったようで、ホラーなのに怖くない、という意見が一般的なようです。
たしかに、あまり恐怖感は伝わらずに、子供のわがままに振り回される家庭教師物語、といった印象しか残りませんでした。
特に少年の方は、さんざん自主的に度を過ぎたわがままし放題の挙句に、最終的には、
『この家にから自分は逃げられない。』というような、館に操られている感を急にちょこっと出したりして、感情移入を削いでくれます。
前半でもう少し子供たちは家の犠牲者だ、という印象が残れば見方も違ったように感じるのですが、
そういった描写がなく、さんざん続く子供のわがまま描写の後、後半になって急に態度が変わるので、
女戦士マッケンジー・デイヴィスが気の毒、としか思えない展開となっています。
ある意味、職場で一生懸命働こうとしている女性が、さんざんパワハラを受ける物語、といったかんじでしょうか。
原作が古典だけに、もう少し現代風にアレンジした別の恐怖があれば、もっと楽しめる作品になったと思われるのですが、どうでしょうか。
しかしながら、田舎の屋敷で住み込みで働く孤独感や居心地の悪い閉塞感のようなものは、はしっかりと伝わってきますので、
そういったサスペンス系が好きな方でしたら、楽しめる作品とはなっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、マッケンジー・デイヴィス、(ターミネーターニューフェイト)に続き、頑張っているのに不運が続きますね、、。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 サスペンスホラー
監督 フローリア・シジスモンディ
出演 マッケンジー・デイヴィス、フィン・ウォルフハード、ブルックリン・プリンス、ジョエリー・リチャードソン
その他のゴーストハウスホラー作品
ブラムハウス製作、ケビン・ベーコン主演、アマンダ・セイフライド豪華共演のゴーストハウスホラー(レフト恐怖物件)はこちら
ホラー版(ホームアローン)と思いきや、ラストの展開があんまりな(ゴスとホームアローン)はこちら
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓