ザ・コンフィデンシャル(CONFIDENTIAL INFORMANT)89分

投稿者: | 2024年10月10日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

麻薬捜査班の刑事コンビが、決意を固めて犯罪組織の裏金強奪を計画するニック・スタール、ドミニク・パーセル、メル・ギブソン、ケイト・ボスワースと豪華キャストの犯罪アクション!!でも、アクションシーンは極めて少な目!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ニック・スタール、ドミニク・パーセル主演の警察犯罪アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1995年、ニューヨーク、元海兵隊の刑事トムとマイクは、ある麻薬密売組織を捜査していたが、ある情報屋から、AIDSにかかった事を明かされ、

その情報屋の家族に大金を遺すために麻薬組織から大金を強奪しようと計画するが、トムは、その計画をきっかけにさらにある計画を実行に移そうとしていた、、、?

監督・製作・脚本は、(沈黙の標的)や(撃鉄ワルシャワの標的)(詳しくはこちら)等のマイケル・オブロウィッツで、

豪華キャストによる警察官の犯罪ドラマを描いています。

主人公となる刑事役で、(ターミネーター3)や(デストラップ)(詳しくはこちら)等のニック・スタールが登場し、追い詰められた刑事の哀愁を表現しています。

ニック・スタール

そのワイルドな相棒役で、テレビシリーズ(プリズンブレイク)や(必殺処刑チーム)等のドミニク・パーセルが登場し、男臭いドラマを演じています。

ドミニク・パーセル

で、その妻役で、(バトルフロント)や(リーサルストーム)(詳しくはこちら)等のケイト・ボスワースが登場し、物語世界を掘り下げていきます。

ケイト・ボスワース

主人公バディコンビの上司役で、(ホットシート)(詳しくはこちら)や(ミッドナイトマーダーライブ)(詳しくはこちら)等、

近年B級作品に連続で出演しているメル・ギブソンが登場し、主人公達をサポートしていきます。

メル・ギブソン

で、内務調査官役で、(タイガーランド)や(オールドルーキー)等のラッセル・リチャードソンが登場し、主人公バディを追い詰めていきます。

ラッセル・リチャードソン

そんな、スタッフ・キャストが製作した本作の物語は、1995年のニューヨークで、トム(ドミニク・パーセル)とマイク(ニック・スタール)の麻薬課の刑事コンビが、

麻薬の取引現場に乗り込み、組織員を逮捕するシーンから始まります。

で、その逮捕者の取り調べによって、組織の黒幕の存在を確認します。

捜査は順調に進む二人の刑事ですが、マイクは酒に溺れ、毎晩のようにストリップバーに入り浸って、お気に入りのダンサーにちょっかいを出して用心棒にシバかれる毎日を送っています。

一方、トムの方は、愛する妻と幼い息子を持ち、幸せな毎日を送ってはいますが、、、、、、ある日、トムが胃がんを患っている事が発覚する事で、事態は急変していきます。

すでにトムの病は、体内の至る所に転移し、手術ができないぐらいに進行してしまい、余命数か月だという事がわかります。

そんな中、ある情報屋が自身がAIDSにかかったと告白された事で、トムはある計画を思いつきます。

※↓ここからは、物語展開に触れていますので、ご注意ください↓※

それは、余命数か月の情報屋から得た情報を基に、刑事二人が情報屋の家族に残すための金を、麻薬組織の裏金保管場所から強奪し、それを刑事二人が情報屋の家族に送り、

その代わりにドクは、情報屋との銃での打ち合いをでっちあげて、自ら銃弾を浴びて殉職し、その保険金を家族に残す、

という余命僅かな男二人にしかでいない捨て身の計画で、後の事は、マイクがサポートする事になります。

そして、覚悟を決めたトムとマイク、情報屋は、行動を開始し、まずは麻薬組織の裏金を強奪した二人の刑事は、滞りなく情報屋の家族に大金を送金し、

その後、予定通りにトムと情報屋は、銃で撃ち合い、計画通りに事件をでっちあげます。

そして、後に一人残ったマイクは、事件に説得力を持たせるために対処していきますが、麻薬組織の裏金強奪事件から、

すでにトムとマイクを怪しんでいた警察内部監査部の取締官が、執拗にマイクを追い詰め始める、、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

ニック・スタール、ドミニク・パーセル、メル・ギブソン、ケイト・ボスワースという、こういう規模の作品では、なかなか実現しにくい豪華キャスト共演の刑事犯罪サスペンス作品です。

DVDジャケットイメージからは、ポリスアクションっぽい感じですが、実際アクションシーンは数分ぐらいしかありませんので、

ジャンル的には犯罪サスペンスドラマのような内容の作品となっています。

主人公も、勿論メル・ギブソンではなく、さらにドミニク・パーセルでもなく、一番扱いの薄いニック・スタールで、

相棒のドミニク・パーセルと警察官でありながらも、犯罪を犯してしまう過程と、その二人に目を付けた内務捜査官との駆け引きが、作品の見所となっています。

ただ、どちらかと言うと、病に冒され、最後の決意を固めるドミニク・パーセルと、酒に溺れ、自堕落な生活を送りながらも、

親友想いな優しい心根のニック・スタールの二人の男の渋い人間ドラマがメインとなっていますので、2人を調べる捜査官は、

やたらと感情移入お断りな嫌なヤツ的な描かれ方となっています。

言い換えると、理由があって犯罪を犯す警察官が善人で、その善人を追う内務捜査官は悪人、という感じです。

さらに、2人の上司であるメル・ギブソンまで、極めて怪しい二人の内務調査をやたらと邪魔するような行動をとりますので、

嫌なヤツキャラの役割は、この内務調査官が一人で担って行くようになっています。

ですので、犯行後は、善人と悪人(実際は悪人というわけではありませんが)が対決する、シンプルな内容の物語展開となっていきます。

というダークな展開の物語ですので、後半の内務調査官の激しい追い込みなどで、嫌な結末を予想してしまいますが、

これが、意外と流れが180度ガラッと変わり、予想よりも遥かに後味の良いエンディングを迎える事になります。

という事で、アクションシーンが極端に少ないのが残念ですが、豪華なキャストによる渋めの犯罪ドラマが魅力の作品となっていますので、

犯罪ドラマや刑事ドラマ好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2023年製作 アメリカ製作 犯罪アクションドラマ

監督・製作・脚本 マイケル・オブロウィッツ

出演 ニック・スタール、ドミニク・パーセル、メル・ギブソン、ケイト・ボスワース、ラッセル・リチャードソン、アリエル・レイセン

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