おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
チャールズ・ブロンソンのそっくりさん、ロバート・ブロンジー主演の舐めてた相手が実は強かった系列カウンターパンチアクション!!敵役はまさかの実写版(北斗の拳)のケンシロウ役ゲイリー・ダニエルズ!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、チャールズ・ブロンソンのそっくりさんとして知られるロバート・ブロンジー主演のサスペンスアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
元兵士のピーター(ロバート・ブロンジー)は、静かな暮らしを求め、富豪のスティーブン家の庭師の仕事を得る。
家族とも打ち解け、穏やかな日々が続いていたが、ある集団の襲撃を受ける事で、邸宅は地獄の戦場と化すのだった!?
チャールズ・ブロンソンのそっくりさんロバート・ブロンジーが(野獣処刑人ザ・ブロンソン)に続いて主演したサスペンスアクション作品です。
確かに似てます。
見始めたときは、違和感を感じますが、ある程度慣れてくると、なんとなくブロンソン映画(キャノンフィルム時代)を観ているような
感覚になって来るのが、不思議です。
とはいえ、やはり、当然ながら本物ではありませんので、本物にあったどことなく漂う気品や風格のようなスターのオーラ的な雰囲気はそんなには感じられず(個人差あるとは思いますが)、
本作の役柄通りに、庭仕事を受け持つ気の良いおじちゃん感がしっくりくる庶民的な雰囲気をもったたたずまいの主演俳優、といった感じになっています。
ただ、庭師というのには説得力は抜群にありますが、元エリート軍人で勲章を多数授与されていて、それを靴を買った時に入っているような箱に入れて持ち歩いている、
という一歩踏み込んだ設定になってくると、急に現実味が無くなってしまいます。
一応、タイボクシングや柔道を訓練している、という事をインタビューで語っていましたが、
習ってはいたけれども習得までは至っていないのではないでしょうか。
それぐらいに終始もさっとした動きで、どう見ても、筋肉隆々のアクション派の悪党たちをバッタバッタとやっつけていくには違和感を感じざるを得ないアクションとなっています。
要するに、セガールアクションのように、ちょっと腕を回せば周りの敵が勝手に吹っ飛んでいくような、敵役がメインにがんばるアクションです。
しかも、偽ブロンソンブロンジー以外の敵は、ほとんどアクションができるスタントマンで固めているようで、
やたらと動きが良すぎるので、頑張りすぎのキレ味良すぎで、周りの適役たちの独り相撲感が満載となっています。
しかも、ラスボス役があの実写版(北斗の拳)や、ジャッキー・チェンの(シティハンター)、それと一応セガールの(沈黙の追撃)(詳しくはこちら)等、
アクションスターとして活躍し続ける動ける男、ゲイリー・ダニエルズですので、もう最初から最後まで違和感しか存在しません。
ゲイリー・ダニエルズも58歳という事で、結構なベテランですが、その鍛え上げられた肉体は衰えを知らず、
本編の合間に挿入される、上半身裸になっての部下の鉄拳制裁(殺してしまいますが、、)シーンは、正直偽ブロンソンブロンジーのもさっとしたアクションよりも
数倍楽しめるおまけアクションとなっています。
個人的には、本作の特典映像だと思っています。
物語的にはシンプルな舐めてた相手が実は強かった系のストーリーですが、適役のほとんどが格闘アクション派という事で、
格闘メインの展開になっていきますので、非格闘戦闘員の偽ブロンソンとのバトルだけでは、間が持たないという判断なのか、
その主人公家族が悪漢たちに襲われるまでに、45分もかかります。
上映時間88分の作品で45分間も本題に入りもせずに何をしているのか?というと、
両親の揉め事(最終的に離婚と言い出します)や、家族旅行に行こうと計画しているのに、急遽行かない、と言い出す娘の反抗期や、
好奇心旺盛な次男が庭師の偽ブロンソンに植木の心得を教えてもらったり、などの本題とはそんなに関係ない家族の揉め事がゆっくり、ゆっくり語られます。
そんな事が45分続いた後にやっと、悪漢たちが侵入してきて、怒涛のもっさりアクションへと雪崩れ込んでいく、
という流れになっていきます
散々期待を煽られて、待ちに待ったアクションがもっさり系で、適役が縦横無尽に吹っ飛んでいくアクションですので、
流石に消化不良感は満載ですが、とりあえずゲイリー・ダニエルズはセガール作品等に登場するときとは段違いに魅力的に描かれていますので、
そちらに注目して鑑賞してみると一味違った楽しみ方ができるかもしれません。
そうは言っても、本作の監督か、カメラマンかは分かりませんが、アクションシーンになったら、迫力を出すために動いている間中ずっとカメラをわざとブレブレにブラす、
というジェリー・ブラッカイマー作品で流行った撮影方法を採用しているので、
アクションになるたびに、思い出したように画面がブレてしまってゲイリー・ダニエルズが何をやっているのか全然分かりません。
正直、そんなに凄い動きをしているシーンでもないのに、このブレブレ手法のせいで、何か動いているうちに、いつの間にか相手を倒している、
という格闘の繰り返しですので、アクションシーンに関しては全ての魅力が出ているとは言い難いのがちょっと残念ですね。
次回作に期待です。偽ブロンゾンも、、、。
因みに、製作総指揮は(コマンドー)等のアクション映画の巨匠マーク・L・レスターです。
作品情報
2021年製作 イギリス製作 サスペンスアクション
監督・製作 スコット・ジェフリー、レベッカ・マシューズ、マイケル・ホード 製作総指揮 マーク・L・レスター
出演 ロバート・ブロンジー、ゲイリー・ダニエルズ、マイケル・ホード
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