おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
(隣人は密かに笑う)のマーク・ぺリントン監督、(Xメン ダークフェニックス)のソフィー・ターナー主演による、人生に絶望した女性が、偶然飛行機事故に合い、過酷な状況下で命の大切さを再認識するサバイバルドラマ!!
作品紹介
2023年1月20日公開
今回ご紹介する作品は、人生に絶望したソフィー・ターナー演じる主人公が、過酷な状況下で命の大切さを再認識するサバイバルドラマです。
それでは、まずはあらすじから、
幼少期に心に傷を負い、心療施設でのカウンセリングを受けた結果、回復し退所が決まったジェーンは、母の待つ自宅へと帰宅するための飛行機に搭乗した。
飛行場で知り合った男性ポールと親しくなる中、飛行機は離陸する。
しかし、その後、多くの乗客を乗せた飛行機は、制御を失い、雪の降り積る山中へと墜落してしまうのだった!?
監督は(隣人は静かに笑う)や(あなたの旅立ち、綴ります)等のマーク・ぺリントンで、壮大な自然を舞台にした命がけのドラマを演出しています。
主演は、(Xメン ダークフェニックス)や(リベンジスワップ)等のソフィー・ターナーで、幼少期のショッキングな出来事で、
心に傷を負った繊細な女性が過酷な状況下でサバイバルしていく様子を好演しています。
で、主人公と一緒に事故に合う男性役で、(ドラキュラ デメテル号最後の航海)や(カラーパープル)等、非常に活躍の場を広げているコーリー・ホーキンズが登場し、
説得力のある熱演で、作品のドラマ部分を盛り上げていきます。
というスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、幼少期に自室で自殺した父親の遺体の第一発見者となってしまったことで、
心に傷を負い、自傷行為を繰り返すようになってしまったソフィー・ターナー演じるジェーンが、山奥にある心療施設で過ごしているシーンから始まります。
で、その施設には、様々な理由で、心に傷を持った若者達が入居し、それぞれの状況に合わせて診療方法も変える、
という、かなり専門的な施設で、色んな仲間達と共に、色んなプログラムをこなす日々が描かれます。
で、いよいよソフィーも、社会復帰できるぐらいにまで回復してきた、という事で、母親の待つ自宅へと帰宅するために、飛行場に向かいます。
で、そんな旅立ちの日の前日、実はソフィーは、大量の薬を医局に忍び込んで盗み出す、という謎の不安な行動も起こしていて、
飛行場についても、ちょっとしたパニック等も起こし、係員に怪しまれる、という回復していないのでは?
とも思える行動を起こしていきます。
そんな中、飛行場で、コーリー・ホーキンズ演じる優しい男性ポールと出会う事になります。
ポールは、どうもソフィーに一目惚れしたようで、やたらと話しかけてきますが、ソフィーの方は、他人とあまり関わりたくないので、なんとなく相手する、という感じで、
気難しいそうな女性と、おせっかいな男性という関係のまま、搭乗が始まっていきます。
で、そんな中、ソフィーの携帯に施設の医師から電話がかかってきます。
医師『今聞いたが、君は、何か大それた計画を実行に移そうとしているようだな!』
ソフィー『、、、、、、。』
医師『早まるんじゃない!今すぐ、施設に戻ってくるんだ!』
ソフィー『、、、、、、、』
そして、ソフィーは搭乗します。
で、席についてみると、まさかのコーリーが隣の席、という偶然がかさなり、ちょっとした会話も交わしますが、
飛行機が離陸して暫くすると、ソフィーは意を決したようにトイレに向かいます。
※↓ここから先は、物語展開に触れていますので、ご注意下さい↓※
で、トイレに入ったソフィーは、
盗んだ大量の睡眠薬を飲もうと、揺れる機内のトイレで、準備し始め、、、、、
今まさに口に入れようと、揺れる機内で、、、、、、
揺れる機内で、、、、、、
ゆ、、、、、
揺れ過ぎてる!!!!
大量の睡眠薬を飲もうと飛行機のトイレに入り、今まさに飲もうとした直前に、飛行機が制御を失って墜落する、というトンデモナイ奇跡の偶然
で、ソフィーはシートベルトも装着する事無く、トイレの中で転がりながら、墜落を経験する事になります。
で、誰かが、助けを求める声で目が覚めたソフィーは、
どうやって持ち込んだのか不明なマッチを点けて、灯りを確保し、
機外へと出ます。
で、出てみると、そこは、かなり標高の高い雪山の頂上付近で、機体は散らばり、乗客もほとんど命を落としてしまっている事が分かります。
ただ、声を辿ると、コーリーだけはなんとかほとんど無傷で助かっていたようで、
シートベルトも何もせずに、トイレの壁にガンガン当たっていたソフィーと、知り合いのコーリーのみが、かすり傷程度の軽傷で助かる、というまたしてもトンデモナイ奇跡の偶然
が巻き起こります。
で、そのままだと吹雪に巻き込まれるので、ほぼ無傷な二人は、とりあえず助けを求めるために、その場を離れます。
自分達が、どの辺りにいるのか、どちらの方向にどれぐらい歩けば、大体どのあたりに辿り着く、等、
何も考えずに、とにかく歩き始めます。
という流れで、やっと本題であるはずのサバイバル展開に突入するまでの、
所要時間40分!!
やっと、サバイブ極限死闘が始まります。
恐らく作品のテーマとしては、人生に絶望し、自ら命を絶とうとした女性が、過酷な状況に突然陥る事で、
命の大切さを身をもって知る、という事だと思われますが、本作前半の診療シーンが非常に長く、しかも
本題に入ると施設の仲間達は、一切登場しませんので、前半と後半の物語がほとんど関わり合いの無い2部作のような描かれ方となっています。
これが、もし、墜落した後でも、荷物から同室の友人からの手紙が出て来て、生きる勇気が湧いてくるとか、
友人が、2人の遭難者の捜索に参加する、とかドラマを盛り上げる要因になっていれば、グッとくる展開にもなったかと思われるのですが、
本題に入ると、サバイバル以外の要素はほとんど、削ぎ落されてしまうのが非常に残念です。
で、サバイバル本編ですが、やはり闇雲に歩き始めた事が裏目に出た様で、物凄い断崖絶壁を、何の登山道具も無く、スタローンかトム・クルーズのように下山していた二人ですが、
無茶苦茶狭い岩棚を進んで行った先は、勿論行き止まりで、行き場の無くなったコーリーは、
数メートル先に見える大きな大木にジャンプ一番、飛び移る
という、トンデモ作戦を思いつきます。
コーリー『俺を信じろ!』
で、一人ずつジャンプしたサバイバーは、勿論それほどの傷を負う事もなく、無事地面に着地します。
ただ、コーリーはこの時胸を負傷はするのですが、、、。
で、それでも、十分歩ける二人は、立ち上がり再び歩き始めます。
どこに向かっているのかは分かりませんが、、、。
その後も、雪崩にソフィーが巻き込まれながらも、コーリーにサクっと助けてもらう、という数々のトンデモ奇跡を体験したソフィーは、
流石に命の大切さを、ゆっくりと、感じ始める、、、、というのが大筋となっています。
はっきり言ってしまうと、一流のスタッフ・キャストが関わったとは思えないぐらいに、ツッコミ所満載の作品で、
命の大切さを感じるというより、違和感を感じる事の方が多い作品で、ここまで違和感が重なり過ぎると、
もしかしてこれは、演出としてわざと違和感を残しているのでは、、、
という、(ジャンボ墜落 ザ・サバイバー)や(パッセンジャーズ)等のように実は、、、、
というような展開を、多くの人が予想すると思われますが、
終わってみると、まさかの
ストレートな違和感を残したまま終わる
という、なかなか特徴的な作品となっています。
という事で、前半は思っていたのと違うドラマが30分ほど続きますが、中盤以降は違和感を、見て見ぬフリすれば、
広大な自然をとらえた映像が多々あり、雰囲気は感じられる作品となっていますので、サバイバル映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ただ、突っ込み所は満載な作品ですが、サバイバル編ではコーリー・ホーキンズが涙を誘う名演を披露していますので、
コーリーが話すシーンだけは物凄い説得力と安心感で満たされますよ。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクションドラマ
監督 マーク・ぺリントン
出演 ソフィー・ターナー、コーリー・ホーキンズ、キャロライン・グドール
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