お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ショーン・ペンの説得力がありすぎる演技が光る実録スパイ映画
作品紹介
1985年10月20日公開
今回ご紹介するのは、ティモシー・ハットン、ショーン・ペン主演のスパイサスペンス作品です。
1973年クリストファー・ボイス(ティモシー・ハットン)は軍需産業の大手であるTRW社に就職すし、国防総省の最高機密を管理する部署に配属される。
そこで国防省やCIAの機密を知ったクリストファーは親友ドールトン・リー(ショーン・ペン)と共に軽い気持ちでその機密をソ連側に売り渡してしまう。
しかし、このとき、すでに破滅への道を歩み始めていた、、。
アカデミー賞俳優二人が主演した実話をもとにしたベストセラー小説の映画化です。
どこまでが事実なのかは謎ですが、本作を見る限りは軽はずみで機密を売り渡してしまって、
どんどんと深みにはまっていって逮捕、懲役40年の刑に服しているという教訓めいた物語となっています。
軽はずみなので、主人公たちには緊迫感があまりなく、後半逮捕された後も、そんなに悲壮感がないので、終始切迫しているような緊張感が薄くなっています。
実話を元にしたスパイものという事ですが、この緊張感の薄さのためにちょっと中盤に間延びしてしまったように感じてしまいました。
ただ、ショーン・ペンの演技はやはり後のオスカー複数受賞することになるだけの価値のある素晴らしい演技でした。
両親が裕福で麻薬での逮捕歴があり、周りからはいつも疎まれていて少し情緒不安定、
という難しい役どころを非常に説得力のある演技で堂々と演じていました。
スパイ映画としてはあまり盛り上がりの欠ける部分があるので、少し物足りないかもしれませんが、ショーン・ペンの演技を見ているだけでも価値のある作品となっています。
実録もの好きの方や、スパイもの好きの方でしたら楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1985年製作 アメリカ製作 スパイサスペンス
監督 ジョン・シュレシンジャー 原作 ロバート・リンゼイ 音楽 パット・セメニー
出演 ティモシー・ハットン、ショーン・ペン、デビッド・スーシェ
スタッフ・キャスト
監督は(真夜中のカーボーイ)、(マラソンマン)などの名匠ジョン・シュレシンジャー。
出演は1980年の(普通の人々)でアカデミー賞助演男優賞を受賞しているティモシー・ハットン。
共演にこちらも(ミスティック・リバー)、(ミルク)でアカデミー賞主演男優賞に輝くショーン・ペン。
またソビエト大使館局員役で後にテレビシリーズ(名探偵ポワロ)でポワロ役を射止める直前のデビッド・スーシェが出演しています。
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