お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ラスト10分のどんでん返しにも何故かスカッとしない、トラボルタは主演ではないクライムサスペンス
作品紹介
2016年1月12日公開
今回ご紹介するのは、ジョン・トラボルタがマフィアのボスとして登場し、主人公たちに無理難題を強引に押し付けるサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
友人の葬儀で再開した4人の男たち。
仲間の一人が株のインサイダー取引の情報を持っており巨額の儲けを計画する。
しかし、株価の暴落により、持ち株は紙くず同然となってしまう。
その日から、投資資金を借りていたマフィアのボス、エディ(ジョン・トラボルタ)による返済の強引な取り立てに追い込まれる。
そして40万ドルの返済を免除する代わりに、ある男を誘拐するようにクリミナルなミッションを持ち掛けられることになる。
本作は劇場公開時の宣伝文句に『衝撃のラスト10分。脳をかき乱される極上のクライムサスペンス』と、大層な煽り方で宣伝されていた作品です。
で、期待のラストですが、確かにどんでん返しではありました。
しかし、全くスカッとしない。
スカッと騙された感が全くしないんです。
作品の楽しみが減ってしまうので内容は書きませんが、こういった、どんでん返しサスペンスは総じて「え?そうだったの?だまされたー。」とある意味、その騙されっぷりに少なからず爽快感が伴います。
しかし、本作の場合は、その陰鬱な内容と主人公たちのたどる末路に加えてのどんでん返しのため、まるで爽快感のない結末となっています。
正直そんな事ならそのどんでん返しはいらないのでは?と思うほどです。
トラボルタもラストでどんでん返しに一役買う役柄ですが、楽しそうにしているトラボルタの表情とは裏腹に観ている側はどんどんテンションが下がっていきます。
かといって落ちが違うものなら良い作品かというと、正直そういうわけでもありませんので、
トラボルタのファンの方や、クライムストーリー好きの方でしたらそれなりに楽しめる作品ではないでしょうか。
作品情報
2015年製作 アメリカ製作 クライムサスペンス
監督・出演 ジャッキー・アール・ヘイリー
出演 ダン・スティーブンス、マイケル・ピット、ジョン・トラボルタ
スタッフ・キャスト
監督のジャッキー・アールヘイリーは出演者として76年の(がんばれ!ベアーズ)でブレイク後93年まで活躍していたが活動休止。06年の(オール・ザ・キングスメン)で復帰後は(ウォッチメン)、(エルム街の悪夢)のリメイク版など話題作の出演が続き、本作で監督デビューする。
出演のジョン・トラボルタは(サタデーナイトフィーバー)、(グリース)でブレイク後しばらく低迷していたがクエンティン・タランティーノ監督の(パルプフィクション)で最ブレイク。その後は(ブロークンアロー)、(フェイスオフ)、(ヘアスプレー)など現在まで続く大活躍をしている。
その他のジョン・トラボルタ主演作品
新たなストーカーサスペンスの金字塔(ファナティックハリウッドの狂愛者)はこちら
殺風景な西部で繰り広げられるイーサン・ホークとの死闘(バレー・オブ・バイオレンス)はこちら
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