おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
(コマンドー)のマーク・L・レスターが自身の監督作(処刑教室)を、舞台を無法地帯と化した近未来の高校に移して描いた(ターミネーター)のような対アンドロイドアクション!!
作品紹介
1990年6月8日公開
今回ご紹介する作品は、近未来の無法地帯と化した高校で繰り広げられる生徒VS教師のバトルアクション作品です。
それでは、まずはらすじから、
1999年、無法地帯と化したシアトルにあるケネディ高校は、新校長の決断で、アンドロイド教師の導入を決定する。
しかし、導入後まもなく、アンドロイド教師たちは、過激な暴力によって生徒たちを強引に鎮圧していき、ついには生徒たちの命まで奪ってしまうのだった。
立ち上がった生徒コディは、ライバル不良グループと協力して教師たちとの決戦に挑むのだった!?
監督・製作・原案とマルチに活躍しているのは、本作の前作となる(処刑教室)や(コマンドー)等のマーク・L・レスターで、
自身の作品を近未来世界に置き換えて、SFアクション世界を描いています。
主人公の少年役は、(アイ・オブ・ザ・ストーム)や(スパイウルトラ)等のブラッドレー・グレッグが扮し、分かり易い少年ヒーローを演じています。
で、ヒロイン役で、(フライトナイト2)や(バグジー)等のトレイシー・リンが登場し、可憐な魅力で、物語を盛り上げていきます。
で、トレイシーの父親で通学する高校の校長でもある役柄で、(時計仕掛けのオレンジ)や(北斗の拳)(詳しくはこちら)等の
マルコム・マクダウェルが登場し、教育のために間違った決断をしてしまいます。
で、教育保護委員長フォレスト博士役で、(フォース)(詳しくはこちら)や(ボーンレガシー)等のステイシー・キーチが登場し、
カラーコンタクトで、マッド気味な博士を好演しています。
で、女性教師役で、(ジャッキー・ブラウン)や(コフィー)等のパム・グリアが登場し、主人公達を追い詰めていきます。
で、同じく教師役で、(ブルージーンコップ)(詳しくはこちら)や(イレイザー)等のパトリック・キルパトリックが登場し、同じく主人公達を追い詰めていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、西暦1999年(の過ぎてしまった近未来)、暴力が吹き荒れ無法地帯と化し、
警察も手を引いてしまった地区にあるケネディ高校に、主人公である少年コディが、刑期を終えて帰ってくるシーンから始まります。
で、コディはその地区を牛耳る二大不良グループ、レザーヘッドとブラックハートのうちのブラックハートのメンバーで、
帰宅早々にレザーヘッドと軽く揉め事を起こしつつブラックハートのメンバーとも再会しますが、コディは服役で懲りたのか、
とりあえず暴力の世界からは、一歩引いた位置で、シャバ生活を再開していく事になります。
で、一方その頃、コディの通うケネディ高校では、新校長(マルコム・マクダウェル)と教育保護委員長フォレスト博士(ステイシー・キーチ)の提案に従って、
校内の治安を取り戻すべくアンドロイド教師の導入が決定します。
で、いよいよコディも弟たちと一緒に学校への通学を再開し、新任アンドロイド教師(生徒たちは人間と思っています)も赴任し、新しい学校生活が始まります。
で、いつものように、不良グループを中心に、授業中にも好き放題しまくりで、勉強どころではない状態が続きますが、
そこでパム・グリア先生による、席に着かない不良男子への、必殺放り投げが炸裂し、一瞬で生徒たちは静まり返ります。
で、それをきっかけに、他の二名の先生も、言う事を聞かない生徒は折檻でねじ伏せる、という暴力的な方法で、生徒を黙らせていきます。
その後、生徒たちも結構静かになっているので、もしかしてアンドロイド教育成功か?という感じもしますが、
もちろん、元々軍事利用されていたアンドロイド教師が、それだけで済むはずもなく、折檻はどんどんエスカレートしていき、
あまりに態度の悪い生徒を連れ出してブツを過剰に摂取させたり、体育の授業で武器を所持している生徒の首を反対側に回したりして、過剰な攻撃を加えて命を奪ってしまいます。
で、自身も痛めつけられ、弟の命を奪われたコディは、校長の娘であるクリスティ(トレイシー・リン)と共に、
様子のおかしい新任教師の正体を暴くために教師の自宅に侵入、そこでしっかりとした証拠をゲットしますが、
侵入されている事を察知したアンドロイド教師三人衆は、コディとクリスティを抹殺するために、苛烈すぎる反撃を開始する、、、、というのが大体の大筋となっています。
突飛な設定の作品ではありますが、前作(処刑教室)に(ターミネーター)要素を加える、という非常に分かり易い内容で、
暴力が吹き荒れる地区(高校)を、暴力で制圧する事を試みた結果、より激しい暴力を生み出してしまう、という皮肉めいた世界が描かれていきます。
主人公二人も好演で、コディ役のブラッドレー・グレッグは、悪人の巣窟のような地区で一人だけ分かり易い正義のヒーローを演じて感情移入を誘い、
当時日本の映画雑誌でもアイドル的な人気が沸騰していたヒロイン役、トレイシー・リンも魅力的な校長の娘を好演し、活発に活躍していきます。
二人が戦いに巻き込まれていく流れも、シンプルながらも秀逸で、教師の秘密を二人で暴く、という緊迫感のある流れから、
その行為が教師にバレて直接的に命を狙われる展開になり、教師の逆襲編では、計略を巡らした教師側が、
二大不良グループの抗争を利用して、同士討ちを計り、そこに自分達もこっそり参戦して、両陣営のメンバーを一人ずつ殺害していく、
という、一応アンドロイドとしての計算めいた方法で問題を解決しようとしていきます。
教師VSコディのこじんまりとした戦いから、いつの間にかアンドロイド教師VS不良グループのバトルへと発展していく、という上手い流れで、B級アクション活劇展開へと突入していきます。
ただ、教師陣の戦闘能力を考えると、そんなコスい事をしなくても、正面衝突で不良生徒を全滅させられそうですが、、、、。
で、大きな見所であるクライマックスのアンドロイド全開となった三人衆と不良グループたちのガチンコバトルですが、
勿論、CG等が簡単に使用できる時代ではありませんので、手作り感溢れる特殊効果撮影がメインで、三人衆が本気になればなるほど機械化が進んで、
手から銃火器が飛び出し、ドリルのような武器も飛び出して、ワクワクバトルを盛り上げていきます。
お約束の、倒したと思ったら、、、、、的な、アンドロイドのしぶとさも描かれ、(ターミネーター)そっくりな容姿で最後の最後まで主人公達を追い詰める、
ハラハラドキドキのエンディングとなっています。
という事で、今観返すと特撮などは勿論チープには見えますが、それでもCGでは出せない味のある特撮アクション作品となっていますので、
SF映画好き、特撮アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1990年製作 アメリカ製作 SFアクション
監督・製作・原案 マーク・L・レスター
出演 ブラッドレー・グレッグ、トレイシー・リン、パム・グリア、ステイシー・キーチ、マルコム・マクダウェル、パトリック・キルパトリック
↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓
映画評論・レビューランキング
にほんブログ村