おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
オルガ・キュリレンコ主演のレディースアクションにブルース・ウィリスがラスボスとして登場する作品、、、、、ではなく、マイケル・ルーカー主演の殺し屋アクションに、何故か刑事のオルガ・キュリレンコがバディを組む事になる(後半だけ)ガンアクション!!
作品紹介
2023年10月27日公開
今回ご紹介する作品は、引退したブルース・ウィリスの、少なくなってしまった残りの出演作品のうちの1作です。
それでは、まずはあらすじから、
闇組織の殺し屋として暗躍しているゲイブは、ボスであるアーノルドに命じられ、敵対組織の構成員を抹殺して行っていたが、
その現場を刑事であるフリンに目撃され、刑事にも抹殺命令が下る。
しかし、妻の死によって、既に引退を決意していたゲイブは、それを機に、フリンを助け、組織に反旗を翻すのだった!?
監督は、(トリプルスレット)(詳しくはこちら)や、(アクシデントマン)(詳しくはこちら)等、アクション作品を専門に監督しているジェシー・V・ジョンソンで、
後半にかけてアクションの連続となる物語展開を演出しています。
製作は、(キルゲーム)(詳しくはこちら)や、(シン・オブ・アメリカ)(詳しくはこちら)等のブルース・ウィリスのパートタイム出演作品を、
質より量、という感じでプロデュースし続けるコーリー・ラージで、本作でもいつもと同じようなクオリティの作品をプロデュースしています。
主演は、(リプレイスメントキラー)や(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)等のマイケル・ルーカーで、
情け容赦無い殺し屋ながらも、色々な思いを秘めているキャラクターを好演しています。
で、マイケルが属する組織のボス役を演じているのは、(ザ・ローブ)(詳しくはこちら)や(ワイヤールーム)(詳しくはこちら)等、
引退表明以降の未公開作品のリリースが、いよいよ少なくなってきたブルース・ウィリスで、本作も出演シーンは少な目ですが、揺るぎない存在感は発揮しています。
で、ブルースの組織を捜査している刑事役で、(9人の翻訳家)(詳しくはこちら)や、(15ミニッツウォー)(詳しくはこちら)等のオルガ・キュリレンコが登場し、
タフな女刑事という、いつもとは違う役柄を演じています。
で、ブルースの組織の弁護士役で、(レッドブレイク)(詳しくはこちら)や(エヴァ)(詳しくはこちら)等の名優ジョン・マルコビッチが登場し、
出番は少な目ですが、物語に深みを与えています。
で、マイケル・ルーカーの相棒で、弟子的な若手暗殺者役で、(スレイヤー 7日目の煉獄)等のヴァディール・デルべスが登場し、
中盤あたりまでまるで主人公のように活躍します。
そんな豪華キャストが結集した作品の物語は、既に数々の事件が発生していて(多分)、その首謀者とされるブルース・ウィリスが、
右腕である殺し屋マイケル・ルーカーと、その相棒であるヴァディール・デルべスに命じて、目障りな敵組織員を抹殺して行っている状況から始まります。
で、その事件を捜査している女性刑事であるオルガ・キュリレンコも、捜査を進める内に、組織の邪魔者として狙われていく事になります。
で、ブルースから指令を受けたデルべスは、早速深夜、オルガが眠る自宅に押し入り、数名の戦闘員と共に寝込みを襲いますが、
オルガは元特殊部隊員で、数々の勲章も受賞している凄腕刑事という事で、類まれなる野生の勘で、侵入者が庭をうろついている段階で察知、
枕の横に常備している拳銃を手に、あっという間に撃退してしまいます。
しかも、その悪党の中には顔見知りの警察官も混ざっている、という事で、警察内部にもブルースの組織の影の力が働いている事が分かり、
生粋の正義デカであるオルガは、完全に孤立してしまいます。
で、若手に任せたオルガデカの抹殺作戦が失敗に終わり、いよいよマイケル・ルーカーが直々に任務に当たる事になりますが、
その前にブルースに呼び出されたので、レストランで滞りなく任務を遂行するように念を押されます。
物語上は特に必要なさそうなシーンですが、ブルースの登場シーンは、病状の事もあって単体で演じるシーンが多いため、
黒幕でありながらも、なかなか本筋に絡まないために、この念を押す、というシーンで主人公であるマイケルと共演する事になります。
ただ、一緒に画面に収まるシーンはありませんので、残念ながらスタントダブルとお互いが会話している、というちょっと寂しい共演(とも言えないかもしれませんが)シーンですが、、、。
※↓ここから先は、後半の物語展開に触れていますので、ご注意下さい↓※
で、オルガデカの排除を約束したマイケルは、本腰を入れてオルガを追いますが、実はマイケルは奥さんを病で亡くし、
もう、裏の世界からは足を洗おうと考えていたところで、オルガデカの資料を確認してみると、今は亡き妻と誕生日が同じ、、、、、という事で、、、
仲間を全員裏切って、オルガ側に付く事に決めます。
理由は、奥さんと誕生日が同じ、、、、多分それだけだと思われます、、。説明が無いので、、。
いきなりの展開で、殺し屋を辞めようと悩んでいる、という事さえ、この大胆行動までは一切描かれず、
割とバンバン敵対組織を殺戮し、結構グロ目の処理まで呑気なBGM付で描かれますので、いつ嫌気がさしたのか分かりませんが、
一応、稼いだお金をアフリカの【ホワイトエレファント】の保護のために寄付する、という、奥さんとの約束を果たす引退後の身の振り方は考えていたようなので、
映像での描写はありませんが、実は辞めたかった、という事のようです。
で、(元)殺し屋と荒くれ美人デカが共闘し、街を牛耳る悪党組織と要塞化した自宅で、凄まじい銃撃戦を展開する、というのが後半にかけての見所となってきます。
流石に、これだけのビッグスターを1本のB級作品で共演させる、という事で、色々な制約があるようで、
それぞれの共演シーンはあまりなく、本格的にスターが顔を揃えるのは、オルガ・キュリレンコとマイケル・ルーカーが共闘するクライマックスぐらいで、
ジョン・マルコビッチ等は、
『これ以降、君と顔を合わせる事は二度とないだろう。』
という台詞と共に、本当に退場して行きます。
一応、ブルースの組織の弁護士のような事を台詞で話すシーンがありますが、結局ずっと話をしているだけで、どういう役割なのかよくわかりません。
ぜひ、(REDレッド)で名コンビだったブルースとジョン・マルコビッチの掛け合いが少しでも見たかったところですが、、、。
という事で、目立つオーラを放つスターが、全然目立たない役柄を演じているために、イマイチどういう状況か理解しにくい内容ではありますが、
これだけのスターが同じ作品内に登場するのは、予算の大きな大作でもあまり無い事ではありますので、
残り少ないブルースの雄姿を見るためにも、アクション映画好きの方や、ブルース・ウィリスファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
後、オルガ・キュリレンコは、やっぱり荒くれデカには見えないのと、他の作品もそうですが、
格闘アクションシーンで、攻撃を繰り出す度に、『やぁー!!やぁー!!』と大声で気合いの声を発しますが、発すれば発する程、強さよりも頑張っている感が出てしまいますので、
男子よりも強い凄腕、という設定の時は、静かなアクションの方が圧倒している感が出て良いと思うのですが、どうでしょうか、、。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクション
監督 ジェシー・V・ジョンソン 製作 コーリー・ラージ
出演 マイケル・ルーカー、ブルース・ウィリス、オルガ・キュリレンコ、ジョン・マルコビッチ、ヴァディール・デルべス
↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓
映画評論・レビューランキング
にほんブログ村