おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
エンジントラブルによって大海原の海底に墜落した大型旅客機の生き残り7人が、迫りくる酸欠や水圧、狂暴なサメの恐怖と対峙する(海底47m)の製作陣によるサバイバルスリラー!!
作品紹介
2024年8月16日公開
今回ご紹介する作品は、海底に墜落した旅客機の乗客たちが、困難と闘うサバイバルスリラー作品です。
それでは、まずはらすじから、
メキシコのリゾート地へと向かうため、女子大生エヴァと彼氏のジェド、友人のカイル、エヴァのボディガード、ブランドンは、大型旅客機に乗り込むが、
飛行中の事故によって機体が破損、高度2万フィートから墜落し、そのまま海底に沈んでしまう。
奇蹟的に生き残ったのはエヴァ達を含むわずか7人だけで、彼らが生き延びられる場所は、機内の密閉空間エアロックだけだった!?
監督は、(山猫は眠らない4)や(インビジブル2)等のシリーズ作の多いクラウディオ・ファエで、手堅い演出力で、緊迫感のあるドラマを盛り上げていきます。
主人公となる議員の娘役で、(マッドマウス)や、ドラマシリーズ(ブレイブ・ニューワールド)等のソフィー・マッキントッシュが登場し、困難に立ち向かっていきます。
主人公の彼氏役で、(Klima retten für Anfänger)や(警部補アーノルド チェルシー捜査ファイル)等のジェレミアス・アムーアが登場し、災害に巻き込まれます。
で、そのイヤミな親友役で、(嘆きの王冠 ホロウ・クラウン ヘンリー四世 PART1)や(アウトポスト)(詳しくはこちら)等の
ウィル・アッテンボローが登場し、イヤミを振りまいていきます。
で、主人公のボディガード的な役柄で、(沈黙の戦艦)や(コンエアー)等の名脇役、コルム・ミーニーが登場し、物語世界を掘り下げていきます。
で、利発な乗客の少女役で、ドラマシリーズの(宇宙戦争)や(Quentin Blake’s Box of Treasures)等のグレース・ネトルが登場し、災害に巻き込まれます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、議員の娘のエヴァ(ソフィー・マッキントッシュ)が、
調子ノリ男子コンビ、ジェド(ジェレミアス・アムーア)とカイル(ウィル・アッテンボロー)、そして父親が付けたボディガード兼子守り的な頼れる男ブランドン(コルム・ミーニー)と共に、
空港から、飛行機に乗って南国メキシコに向けてバカンスに向かうシーンから始まります。
エヴァは、母を事故で亡くし、まだまだ心の傷が癒えていないという状況で、彼氏であるジェドは、とにかくエヴァにラブラブで結構自己中、
カイルに関してはマイナス要素を一手に引き受けたようなイヤミ調子ノリ専門キャラで、登場早々に、ジェドと共に不快感をアピールしていきます。
どうしようもない二人に飽きれるエヴァ、その様子を離れた位置で観ているブランドン、という構図が、本作の主人公周りの基本スタイルとなっていきます。
で、飛行機搭乗手続きから祖父母と一緒に旅行に出かけている最中の少女ローザと仲良しになるエヴァですが、
その間も、イヤミ二人は、ジェンダーの乗務員ダニーロにちょっかいを出してイヤミっぷりを発揮し、ブランドンは離れた座席で静かに待機しています。
と、人物紹介も早々に終わり、早速飛行機は飛び立ち、割と早めに鳥がエンジンに衝突し、片側のエンジンが火を噴きます。
で、あっという間に飛行機胴体が大破損し、大破状態になって大海原に墜落し、、、、、、、
、、、、、、、そのまま飛行機は海底に沈み、、、、、、、
、、、、海底と、さらに奥深くへと続く海溝ギリギリのところに不安定な状態で留まります。
奇跡的に生き残ったのは、イヤミ2人とエヴァとブランドン、ローザと祖母と乗務員のダニーロの合計7人のみ、
海底に沈みながらも、奇跡的に不安定な状態で、飛行機内にできた密閉空間でなんとか生存できたものの、
迫りくる酸欠と、水圧による飛行機の崩壊、そしてどう猛なサメの恐怖と対峙しながら、生存を掛けて7人のサバイバルが始まる、、、、、というのが、大体の大筋となっています。
簡単に言ってしまうと、航空機パニック映画の名作シリーズ第三弾(エアポート‘77バミューダからの脱出)に、
近年流行りのサメパニック要素を融合したような内容の海洋パニック作品です。
勿論、作品の規模が全然違いますので、豪華オールスターキャストの超大作とはスケールも豪華セットのド迫力度等、比べ物になりませんが、
テンポの良さと、乗客それぞれのキャラクターの描き分け、ツボを押さえた演出、そしてサメをあまりメインに沿えずに、あくまで困難の一つと控えめにすることで
B級モンスター映画ではなく、低予算ながらもしっかりと多くの人が楽しめる娯楽パニックアドベンチャー映画となっています。
流石に低予算なのでパニック描写等に限界があり、物凄い状況なのに、主人公周りだけ、そこまで深刻な状況になっていないように見えたり、
サメの表現も抑えるというより、あまりに登場しないので存在を感じなさ過ぎる、という瞬間があったりもしますが、
そこは、予算を極力抑えながらも、なんとか最大限の恐怖描写を演出するという、製作者の絶妙なバランス感覚が見え隠れする内容となっています。
ただ、超個人的には、準主役的な位置で登場するイヤミ担当の2人のイヤミぶりが、中盤以降のサバイバル状況において、
己の愚かさを悔い改めて、成長を遂げるところまでは行かずに、なんとなく2人共、主人公であるエヴァの引き立て役にしか機能していない点が、どうしても気になって仕方ありませんでした。
彼氏のジェドは、エヴァにぞっこんラブラブ状態から、中盤以降はメソメソが加速していき、カイルに関してはなんとなく成長したような描写もあったりしますが、
挽回するまでには至っていないのが残念なところです。
それと、健気な少女役のグレース・ネトルは、非常に表現力があり、容姿も嘘みたいに整っていて、今後の活躍を期待できそうな輝きを放っていますので、
主人公周りに2人もイヤミ担当がいる、という本作のネガティブな要素を打ち消すぐらいの魅力の一つとなっています。
という事で、本国版のポスターの一つのパターンを観ると、まるでサメがメインのサメパニックど真ん中作品と思いがちですが、
サメは味付け程度で、しっかりとした海難サバイバルパニック作品となっていますので、サバイバル作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
結構楽しめますよ!
作品情報
2024年製作 イギリス製作 パニックサスペンス
監督 クラウディオ・ファエ 製作総指揮・脚本 アンディ・メイソン
出演 ソフィー・マッキントッシュ、ウィル・アッテンボロー、ジェレミアス・アムーア、マヌエル・パシフィック、グレース・ネトル、ジャームズ・キャロル・ジョーダン、フィリス・ローガン、コルム・ミーニー
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