お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
A24製作による、文明が崩壊しかけている世界での、謎のウィルスをめぐる疑心暗鬼スリラー!!結末に驚愕!!
作品紹介
2018年11月23日公開
今回ご紹介するのは、センスの香る作品を多数製作している会社、A24製作のサスペンススリラーです。
それでは、まずはあらすじから、
未知の病原体が猛威を振るっている中、ポール(ジョエル・エドガートン)は、自分の家族を守るため、
森に囲まれた一軒家で厳重な戸締りとルールの元に隠れながら暮らしていた。
そんな中、ある家族が、避難場所を求めてやってきた。
ポールの決めたルールを必ず守ることを条件に自宅での共同生活を開始した二つの家族。
始めは、良好な関係を築いていたが、いつ終わるとも知れない病原体への恐怖に、
お互いの家族への疑心暗鬼は高まり、やがてポールの凶暴性が開花し始めていた、、。
少ない予算で小味の効いた作品を製作し続ける製作会社A24が製作した作品です。
主要な登場人物も、ほぼ2家族6人で、舞台となるのも森に囲まれた家の周りのみとなっています。
あきらかに低予算ではありますが、物語展開も非常に無駄を過ぎ落とした大胆な展開となっています。
まず、開始早々にすでに、ウィルスは蔓延してしまっている状態から始まります。
そのウィルスの犠牲者を弔う場面から始まりますので、死の危険のあるウィルスが蔓延しかけていて、犠牲になるとどうなるかも、始まって早々に説明してしまいます。
この前半の潔い展開でいきなり心を鷲づかみされてしまいます。
あとは、どのように生き延びていくのか、という展開となるわけですが、そこへ一つの家族が逃げのびてきて、一緒の共同生活が始まる、となっていくわけですが、
主人公のポールはかなりの慎重な性格で、ウィルス感染対策のルールが異常なほどに徹底しています。
この辺のポールの性格と2家族の共同生活設定が、いずれ訪れるであろう不具合を予感させて非常にサスペンスが盛り上がります。
後半の展開に関しては、楽しみが半減してしまいますので、書きませんが、完全に賛否両論ある展開になっています。
恐らく、誰もがラストの終わり方に『えっ?』と、なると思います。
個人的には、「ううむ、、」という感じでした。
ラストはさておき、そこに至るまでの展開は、不安感を煽るのが上手く、常に先の展開が気になってしょうがない状態でした。
例えるなら、物語展開や恐怖の煽り方などに共通点の多い、ジョン・カーペンター監督の(遊星からの物体X)ぐらいが、近い内容かと思います。
言ってみれば、疑心暗鬼ホラー、といった感じでしょうか。
そういったジャンルがお好きな方にはハマれる内容となっていますので、機会がありましたら、ご鑑賞下さい。
それにしても、本作のような、少ない予算ながらも、91分間ずっと楽しめる作品を量産している製作会社A24。
今後も目が離せないですね。
作品情報
2017年製作 アメリカ製作 サスペンスホラー
監督 トレイ・エドワード・シュルツ 製作総指揮 ジョエル・エドガートン
出演 ジョエル・エドガートン、クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ
その他のA24製作作品
ダニエル・ラドクリフの名死体演技が光る無人島サバイバル(スイス・アーミーマン)はこちら
親友の死因に驚愕のジャンル分け不能作品(ディックロングはなぜ死んだのか?)はこちら
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