アフリカン・カンフー・ナチス(AFRICAN KUNG-FU NAZIS)84分

おすすめ度　★★☆☆☆☆☆☆☆☆

もし、ヒトラーと東条英機が大戦後も生きていて、逃亡先のガーナで手を組んでいたら、というトンデモ系発想のアフリカ製のカンフーアクション！！

https://youtu.be/RSxJlfjbXBw

作品紹介

2021年6月21日公開

今回ご紹介するのは、珍しいアフリカ・ガーナ製のカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

第二次大戦後、ヒトラーと東條英機はまだ生きて逃げ延び、ガーナを制圧すると、現地の人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」として洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていく。

そんな中、ガーナで暮らす心優しき地元の青年アデーは、ヒトラー達に地元のカンフー道場を潰され、愛する恋人を奪われてしまう。

復讐を誓うアデーは最強のカンフーを習得するため、過酷な修行に身を投じ、最強兵士を招集するために開かれるヒトラー主催の武術大会に出場するのだった！？

アフリカ・ガーナ製作のコメディカンフー作品です。

監督のセバスチャン・スタインは日本在住のドイツ人という事で、日本とカンフーを愛してやまない監督が、

アフリカ・ガーナに渡ってガーナのジョージ・ルーカスと言われいる（かどうかは怪しいですが）ニンジャマン監督と組んで製作した作品になります。

スタインは監督だけでなく、脚本も担当し、ヒトラー役で自身も出演、さらにスタインの友人の日本人、秋元義人が東条英機役を演じる、という気心の知れた仲間で作り上げた作品となっています。

プレミア上映会を開けば満員、課金制で限定配信されれば驚異的な高評価を叩き出した作品という事らしいです。

また、一般公開されると満席が続出する奇跡の大ヒットとの事です。

物語自体はトンデモ系で、もし第二次大戦で命を落とす事になるヒトラーと東条英機が、生き延びてガーナに逃れて手を組んでいたら、

という漫画みたいな発想の、実際に漫画みたいな作品です。

で、その二人が現地の人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」として洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていくため、

最強の戦士を集めた武闘会を開催する、という少年漫画風展開になっていきます。

主人公は、その大会に出場して優勝するために色々な師匠の元でカンフーの修行に励んでいくのですが、これが、まずは【蛇拳】から始まり、

【酔拳】や、二本指をメインで使う多分【鷹爪拳】のような技まで登場し、多様なスタイルの技を身に着けていきます。

登場する戦士たちもなかなかの身体能力で、器用にカンフーアクションをこなしていきますが、やはりちょっとカンフーごっこ感が拭えないのがやはり低予算作品、という感じですが、

そこはなんとか溢れる情熱で乗り切る気概は感じられるアクションとなっています。

超絶アクションとはいきませんが、ワイヤーで他人に吊られているだけのタイプの気のない中国作品よりは数倍楽しめるアクションではないでしょうか。

それと、本作は独特の売り出し方をされている作品で、その笑い優先の独特の内容から、字幕はほとんど関西弁で統一されていて、

吹き替えもオーディションが行われて採用者の中から声を収録する、という別な意味でも話題作りを狙った作品となっています。

さらに重要なヒトラーの部下のゲーリングで、活舌で話題のプロレスラー天龍源一郎を起用する、というセンスのある売り込みも効いています。

個人的には吹き替えで鑑賞したときに、ゲーリングの会話を吹き替えで天龍源一郎が話しているのに、聞き取りにくいので、

しっかりと字幕も出てしまう、という気の利いたボケが一番笑えました。

要するに、そのボケのための吹き替え起用という事なのだと思われます。

ただ、基本関西弁の会話なのに、主人公は標準語だったりするのが、変に違和感がありましたので、そういうノリで行くのなら、

そこは統一しても良かったのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

作品自体には関係ない事ですが、、、。

という事で、誰も観たことがないような発想の設定の物語を、誰もが知っているような展開で、あまり馴染みのない人たちが演じているカンフーを題材とした日本・ドイツ・ガーナ製作作品、

という世にも珍しい作品となっていますので、変わった作品を鑑賞してみたい、といった方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ハマれる人は、ハマる作品、といった感じですよ。

個人的には、低予算でもアクションがもう少し本格的だったらハマっていたかもしれないです、、。

作品情報

2020年製作　ガーナ・ドイツ・日本製作　カンフーアクション

監督　セバスチャン・スタイン、ニンジャマン　脚本　セバスチャン・スタイン　製作　プロデューサーマン

出演　セバスチャン・スタイン、エレーシャ・オキエレ、秋元義人、マルスエル・ホッペ

その他の中国以外の格闘アクション作品

忍者アクションにチアリーダーを掛け合わせるというトンデモ設定のジョージ・タケイとマイケル・パレ激突作（ニンジャチアリーダー）はこちら

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