おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
(あずみ)の北村龍平監督が、スティーブン・ドーフ、エミール・ハーシュを主演に迎えて、偶然ある脅威にさらされることになる強盗グループの地獄の一夜を描いたホラーアクション!!


作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、スティーブン・ドーフ、エミール・ハーシュ主演、北村龍平監督によるアクションホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
借金の返済を先延ばしにしてもらうために質屋を訪れたグレースは、そこで偶然質屋を襲った武装強盗グループに遭遇する。
そのまま人質となり、運転手として強引に行動を共にする事になったグレースと強盗グループだったが、逃走中の荒野で車が故障してしまい、近くの農作業小屋で一夜を過ごすことになる。
しかし、その偶然入った農作作業小屋の主が帰宅した事で、グレースと強盗グループの運命は大きく変わる事になるのだった!!

監督は、(ダウンレンジ)や(ドアマン)(詳しくはこちら)等で、ハリウッドで活躍している北村龍平監督で、
原点回帰的なグロ描写多めのホラーな世界観を演出しています。


主人公の強盗団のリーダー、コディ役で、(オペレーションゴールド)(詳しくはこちら)や(キング・オブ・キラーズ)等の
スティーブン・ドーフが登場し、トンデモナイ状況に陥っていきます。



で、その強盗団仲間、アレックス役で、(リーサルストーム)(詳しくはこちら)や(ミッドナイトキラー)(詳しくはこちら)等の
エミール・ハーシュが登場し、今回は正義のヒーローではない、危うい男を演じています。



で、強盗団に人質にされる女性グレース役で、(ハートアイズ)や(ピッチパーフェクト2)等のジジ・スンバドが登場し、事件に巻き込まれて行きます。



で、主人公達が訪れる農場の主役で、(コマンドー)や(沈黙の帝王)等のバーノン・ウェルズが登場し、狂気を炸裂させていきます。



で、その孫ダニー役で、(フィアー・ザ・ウォーキングデッド)や(ザ・ルーキー)等のタイラー・サンダースが登場し、イノセントな魅力を放って行きます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある荒野の寂れた休憩所で、個室に入っていた派手な女性が、
正体不明の何者かに襲われる、というどこかで観た事のある恐怖シーンから始まります。

で、場所は変わって、とある質店、借金の返済に苦しむグレース(ジジ・スンバド)は、返済を先延ばししてもらおうと質店を訪れますが、
店主は、グレースの事情を知っていて、返済能力が無い事を逆手にとって太ももに手を伸ばしてきます。

そして、オッサンの手が太ももを這い出した、まさにその時、突然現れた三人組の武装強盗グループによって店は荒らされ、
メンバーの一人アレックス(エミール・ハーシュ)のサイコが暴走、応戦に行ったエロ店主も返り討ちに合うという感じで、あっという間に修羅場と化してしまいます。


咄嗟の判断で身を隠していたグレースですが、店外に逃げようとしたところを強盗グループのリーダーコディ(スティーブン・ドーフ)に運悪く見つかってしまい、
逃げた仲間の運転手に代わって、グレースが自身の車を使って運転手をさせられる事になってしまいます。

しかし、逃走中の荒野で、運悪く車が故障してしまい、3人組の一人が足を負傷していたこともあり、近くの農作業小屋へと向かう事になります。


で、そこで作業していた純粋そうな少年ダニー(タイラー・サンダース)と交渉し、なんとか強引に小屋に泊めてもらう事になりますが、
出かけていたダニーの祖父(バーノン・ウェルズ)が帰宅する事で、4人の運命は大きく動き出し、地獄のような一夜が訪れる、、、、、、!!
、、という流れが、大体の大筋となっています。



(あずみ)の頃が懐かしい、北村龍平監督による、B級魂溢れるアクションホラー作品です。
内容的には、クライムアクション作品と見せかけながらも、バイオレンストーチャーホラー作品の王道へとシフトしていく、
という変化球ぎみの意外性のある内容で、それをかつては大作映画の重要な役柄を演じ、近年はB級アクション作品で大活躍している
スティーブン・ドーフやエミール・ハーシュという安心感のあるキャストが演じる事で、

あのスティーブン・ドーフが、あんなことに、、!!
あ、、あのエミール・ハーシュが、あんな役柄で、しかも、あんな目に、、、!!
という感じで、前半と後半では、まるで扱いが変わって行く流れが、本作最大の見所となっています。

詳しくは割愛させていただきますが、北村龍平監督の、『ハリウッドで、これがやりたかった。』という声が聞こえてきそうな、
B級ホラー魂溢れる展開となっています。

グロ度も高くはありますが、絶妙に懐かしい手作り感も香りますので、80年代、90年代のアナログスラッシャーホラーのテイストに近い描写となっています。
アナログ的に悲劇を追求すると、ある意味喜劇になった、という感じでしょうか。

その有名キャストの顛末が結構強烈なため、二人以外の本来の主人公や、祖父役のバーノン・ウェルズ、あと一番の脅威となるキャラクター等の要素が、
総じて存在感が薄く感じてしまうのは少々残念ですが、それでも、スティーブン・ドーフとエミール・ハーシュの、
他の作品ではあまり見られないような一面が見れるだけでも、本作の大きな魅力となっています。

という事で、日本が誇るハリウッド監督である北村龍平監督の原点回帰とも言える作品内容となっていますので、
ホラー好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。


作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクションホラー
監督・脚本 北村龍平
出演 スティーブン・ドーフ、エミール・ハーシュ、ジジ・スンバド、タイラー・サンダース、タナー・ザカリーノ、バーノン・ウェルズ


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