お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
有名俳優3人の共演作は劇場未公開DVDスルーの不倫脅迫サスペンス
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ジェニファー・アニストンとヴァンサン・カッセル主演の不倫サスペンスです。
それでは、まずはあらすじから、
妻と娘と共に幸せに暮らす普通のビジネスマンチャールズ(クライヴ・オーウェン)は通勤電車で投資会社勤務の女性ルシンダ(ジェニファー・アニストン)と知り合う。
毎朝顔を追わせるうちに惹かれ合っていく二人だがルシンダにも夫と娘がいた。
そんなある日、ついに一線を越えホテルに向かい一夜を共に過ごすことになった。
しかし、その情事のさなか、謎の男ラロシュ(ヴァンサン・カッセル)が部屋に押し入ってきて二人に銃を向けたのだった、、。
二人の秘密を知ったラロシュはその日以来チャールズに恐喝を開始するのだった、、。
原作はジェームズ・シーゲルのベストセラー小説です。
有名俳優の3人が共演しているのに日本劇場未公開作、という事で不思議に思っていましたが、鑑賞してみてある程度は納得できました。
原作ものですので話はしっかりとしたもので、芸達者たちばかりなのでおかしなところもありませんが、
火曜サスペンス劇場の一昔前の再放送を見ているような感じのストーリーが、
地味すぎて終始それほどの危機感を感じない、といった雰囲気が漂ってしまい、サスペンス作品としてはちょっと難しかったのかと思います。
実際捻りの効いた展開もありますし、ラスト直前まで捻りがあり、なかなか楽しめるのですが、
結局不貞をはたらいた主人公の自業自得、というのが大前提にあるので
どんなピンチに陥っても、主人公が悪いとしか思えず、何をしても自分勝手な行動にしか映らないので、感情移入がしにくく、他人事のように感じてしまいます。
結果として不倫をした妻子のある男が不倫をもみ消すために自分勝手に自分のために行動していく物語と感じてしまいました。
あと、ジェニファー・アニストンが役のイメージに合っているようには思えず、もともとの明るいキャラクターとは正反対の役柄でした。
あえて意外なキャスティングなのかもしれませんが、クライヴ・オーウェンとヴァンサン・カッセルがぴったりだっただけに少し違和感がありました。
という事で映画館では上映されなかった未公開作品は、本作はさておき、秀作であるにもかかわらずやむを得ずDVDスルーになることもありますので、
あえて選んで鑑賞してみて、なぜ劇場で上映されなかったのか考えてみるのも良いのではないでしょうか。
作品情報
2005年製作 アメリカ製作 サスペンス
監督 ミカエル・ハフストーム 原作 ジェームズ・シーゲル
出演 クライヴ・オーウェン、ジェニファー・アニストン、ヴァンサン・カッセル
スタッフ・キャスト
監督は(大脱出)、(シャンハイ)などのミカエル・ハフストーム。
出演は(キングアーサー)、(シン・シティ)などのクライヴ・オーウェンと(モンスター上司)シリーズなどのジェニファー・アニストン。
敵役に(クリムゾンリバー)、(アレックス)などのヴァンサン・カッセル。
その他のジェニファー・アニストン出演作
アダム・サンドラー共演の掛け合いが微笑ましい(マーダーミステリー)はこちら
欲望を前面に押し出したキャラクターが痛快な(モンスター上司)はこちら
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