おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
三国志を題材にした日本の大人気歴史アクションゲームを香港・中国・日本合作で映像化した香港俳優も多数出演している超絶VFXバトルアクション!!
作品紹介
2021年10月22日公開
今回ご紹介するのは、日本の人気アクションゲームが原作の超絶アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
後漢末期、朝廷は腐敗の一途をたどっていたため、戦乱が生じ、黄巾の乱が勃発する。
義勇軍として志願した劉備、関羽、張飛の三義兄弟らの活躍により、黄巾の乱は鎮圧することに成功する。
しかし今度は朝廷内の権力争いで台頭した董卓が専横を極め、民を苦しめ始めたために、これに反発した劉備たちの連合軍によってまた新たな争いの時代を迎えようとしていた。
日本の大人気ゲーム(真三國無双)を香港・中国・日本の合作で映像化した武侠アクション作品となっています。
日本版のポスター、中国版のポスター共に、まるでルイス・クーが主役を演じているかのような宣伝のされ方ですが、ルイス・クーは主人公の3兄弟最大のライバル呂布として登場しますので、
早い話が悪役のラスボス役です。
最初から登場する宿命のライバルというより中盤になってやっと登場する役柄なので、流石にそのポスターの扱いはどうなんだ、という感じですね、、。
クレジットの表記が何故か特別出演となっていたのが謎ですが、特別出演にしては扱いが大き過ぎるぐらいに後半では滅茶苦茶目立っています。
そんな扱いのルイス・クー以外にも本作には香港合作作品なので、香港キャストが多数出演しています。
まずは、(ザ・ミッション非情の街)、(PTU)、(MAD探偵)(詳しくはこちら)、(スリ)(詳しくはこちら)等のジョニー・トー監督作品でお馴染みのラム・シュー。
比較的最近の中国作品でも脇役で活躍していて本作でも大ボス役で憎たらしい役柄を演じていますが、見るたびに体のサイズが大きくなっています、、。
次にジャッキー・チェンの(プロジェクトA2)や、チャウ・シンチーの(008皇帝ミッション)、ウォン・カーワイの(欲望の翼)、
近年ではツイ・ハーク監督の(王朝の陰謀)などで貫禄の女帝役を演じているカリーナ・ラウ。
今回も主人公たちに必殺の武器を授ける洞窟の仙女のような貫禄のある役柄を流石の説得力で演じています。
ニック・チョン主演の脱力コメディ(ゴッドギャンブラーツインズ大作戦)(詳しくはこちら)や、アンディ・ラウの(ショック・ウェーブ)、(人生の運転手)など近年ブレイクしているフィリップ・キョン。
ドニー・イェンの(導火線)や、アンディ・ラウの(ファイヤーストーム)などの渋めの脇役の多いレイ・ロイ、
ツイ・ハーク監督の(北京オペラブルース)や、キン・フー監督の(空山霊雨)など古くから香港映画界で活躍するチョン・プイ等、
久しぶりに多くの香港キャストが登場する作品となっています。
監督はアーロン・クォック主演(殺人犯)や、ニック・チョン主演の(狼たちのノクターン)、エディ・ポン主演のウォン・フェイホン映画(ライズ・オブ・ザ・レジェンド)で知られるロイ・チョウ。
アクション監督はジェット・リー主演の(封神伝奇バトル・オブ・ゴッド)(詳しくはこちら)、(修羅の剣士)、ハリウッド作品(ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー)などのディオン・ラム。
というスタッフ・キャスト共に香港映画界からの参加の多いエンターテイメント寄りの作品となっています。
ですので、最近連発される中国スタッフ側たけで製作した作品とは180度全く違う多くの人が楽しめる娯楽作品となっています。
勿論、日本が誇る大ヒットゲームの映画化作品ですので、日本側からも娯楽作品としての表現の仕方はかなり気を使ったのではないでしょうか。
中国側だけで製作したら、こういう作品は絶対に生まれません。
基本的には三国志の物語がありますので、歴史アクションで大筋は変わりませんが、本作は主人公となる3人の義兄弟が、武勲をあげて将軍として成り上がっていくまでが描かれています。
その過程で、大ボス、ラム・シューを倒すために腹心の部下であるルイス・クーと激突するまでが描かれています。
このラストバトルがかなりの映像表現で、ゲームを原作に思いつく限りの表現は全て盛り込んだ、ぐらいの勢いで、もう重力や、自然の法則などは全く関係なくなってきます。
空も飛びますし、かめはめ波のような念動力も発動しますし、どんな攻撃を受けてもほとんどダメージも受けません。
例えるなら(ドラゴンボール)のバトルのちゃんとした実写化、という感じでしょうか。
それぐらいに破天荒な映像表現となっています。
ルイス・クーの悪役っぷり、超人ぶりも意外にハマっていて、ラストバトルを盛り上げます。
ただ、後半とってつけたようにその辺で出会った美女に求婚したりするシーンが挿入されますので、だったら、少し前半から登場して人間味のあるシーンももう少し見たかったところです。
アクションもちゃんとしたプロの香港スタントマンがつけているアクションなので、全てのアクションが大変カッコ良く決まり、
ゲームのヒーローアクションとして、武術の達人たちが、しっかり達人に見えるアクション設計がされていて非常に魅せるアクションとなっています。
もう、最近の中国側だけのアクションとは全く格が違います。
全編に渡って、娯楽作品として楽しめる要素が沢山詰まっている作品ですので、できれば特集上映的なひっそりとした劇場公開のされ方ではなく、
大々的に全国ロードショー公開してもらいたかったところですが、コロナとかの影響もあったのでしょうか、、。
という事で、アクション好き、香港映画好きの方でしたら間違いなく楽しめる作品となっていますのでご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
でも、あまりに破天荒な物語なので真面目な三国志を期待するとちょっと厳しいかもしれませんが、、。
作品情報
2021年製作 香港・中国・日本製作 VFX歴史アクション
監督 ロイ・チョウ アクション指導 ディオン・ラム 音楽 波多野裕介
出演 ルイス・クー、カリーナ・ラウ、ラム・シュー、チョン・プイ、ワン・カイ、ハンギョン、トニー・ヤン、フィリップ・キョン、チョン・シウファイ、レイ・ロイ
その他の歴史武侠アクション作品
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