おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
日本の人気コミックを、(孔雀王)のラン・ナイチョイ監督が、ルイス・ファン主演で実写映画化した、バイオレンス、、、というよりグロシーン満載の特撮スプラッターアクション!!グロリア・イップも出てます!!
作品紹介
1991年10月5日公開
今回ご紹介する作品は、日本のコミック原作のスプラッターアクション作品です。
それでは、まずはらすじから、
恋人を襲ったチンピラを殺害し、民間管理の刑務所に送られた力王は、そこで悪徳刑務所長の怒りを買い、虐げられてしまう。
しかし、その刑務所内で、所長達による悪事の証拠を発見した事で、力王は単身苛烈な戦いに挑むことになる!?
監督は、(孔雀王)(詳しくはこちら)や(妖獣大戦)(詳しくはこちら)等、日本と香港合作作品を多く監督している
ラン・ナイチョイで、スプラッターアクションという独特の表現で、日本の漫画原作を映像化しています。
主人公の力王役は、(イップマン)(詳しくはこちら)シリーズや、(プロジェクトS)(詳しくはこちら)等の
ルイス・ファンで、物凄い肉体美で、キレのあるアクションを披露しています。
で、悪の刑務所長代理役で、ルイス・ファンの実父でもある(爆笑少林寺)(詳しくはこちら)や(燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)等の
ファン・ムイサンが登場し、主人公を追い詰めていきます。
で、ライバルとなる悪の囚人四天王のリーダー格役で、(天使行動)(詳しくはこちら)や(妖魔伝)(詳しくはこちら)等の
大島由加利が登場し、華麗なアクションを披露しています。
で、力王の恋人役で、(孔雀王)、(孔雀王アシュラ伝説)(詳しくはこちら)や(ミスティー)(詳しくはこちら)等の
グロリア・イップが登場し、出番は少しですが印象を残していきます。
で、力王に必殺技を伝授するおじさん役で、(恋のカウントダウン)(詳しくはこちら)や(水滸伝)等の、
香港映画に度々出演している丹波哲郎が登場し、印象を残していきます。
で、監獄内のボス各の一人役で、(ちびっこキョンシー危機一髪)(詳しくはこちら)や(九龍大捜査線)(詳しくはこちら)等の
フランキー・チャンが登場し、ド迫力の技で力王と激突します。
で、悪の刑務所長役で、(醉拳3)(詳しくはこちら)や(マイフライングワイフ)(詳しくはこちら)等の、
ホー・カークイが登場し、最終的に凄い姿になります。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、囚人の増加によって、刑務所の運営を民間企業が行うようになっている近未来、
恋人の命を奪ったヤクザを殺害した罪で逮捕された力王(ルイス・ファン)が、暴力の吹き荒れる刑務所に移送されてくるシーンから始まります。
で、その刑務所は悪人所長を筆頭に、その部下の主任や、囚人の中の四人のリーダー格である四天王が支配していて、
支配者の意向にそぐわない囚人たちの命は、簡単に奪われてしまうような暴力が蔓延する刑務所となっています。
で、四天王の一人ホイ(フランキー・チャン)のチンピラ舎弟たちが、出所を控えている囚人を虐めたため、正義感の強い力王が、割って入った事で、事態は急変していきます。
力王にたしなめられたチンピラたちは、仕返しのために看守を買収し、独房に収監されている大男(実際はただただ肥えてるだけですが、、)を使って、
力王の命を奪うように指示を出します。
しかし、墓場の墓石を破壊しまくって鍛えられた格闘技を身に着けている力王が、ただ肥えているだけのおデブチャンに負けるはずもなく、
素早い動きで、ワンパンチで再起不能なダメージを与えて、危機にもならない危機を乗り越えます。
で、早速刑務所内で騒動を起こし、邪魔な存在となった力王を抹殺するために、所長の留守を預かる悪徳主任は、
四天王の一人ホイに、力王抹殺命令を出します。
で、決闘で雌雄を決する事になった力王とホイですが、ホイは主任より殺害用のナイフと細かく砕かれたガラス粉を渡されていて、
格闘の腕くらべで敵わないと判断するや否や、ガラス粉を力王の顔に浴びせて、眼を見えなくしていまします。
万事休すとなった力王ですが、偶然消火栓を発見し、そこから水を吹き出させて眼を洗い流し、結局ワンパンチでホイをやっつけてしまいます。
で、決闘後、一人になってしまったホイの養子の青年を慰めるため、草笛の吹き方を教えてあげたりする力王ですが、
その青年が持っていた葉っぱを見て驚愕します。
その葉っぱは、まさかのケシの葉っぱで、問い質してみると刑務所内の北棟で、所長や四天王たちが、ケシを栽培してアヘンを製造しているという事実が判明します。
で、不都合な事実を知られてしまった主任と四天王の残りの三人、ウォンチュン(大島由加里)、ターザン(杉崎浩一)、パッサンの三人は、
完全な邪魔者となった力王の命を狙い始めるが、そこへ留守にしていた所長も帰還する、、、、、、
、、、、、というのが、大体の大筋となっています。
日本の人気バイオレンスアクション漫画を、(孔雀王)で既に香港・日本合作作品で結果を残しているラン・ナイチョイが監督した、
バイオレンス、、、、、というより、スプラッターアクション作品となります。
ジャンル的には、完全に香港アクション映画の部類に入りますが、ルイス・ファンや大島由加里等のアクションスターがキャスティングされながらも、
武術アクション的な見所はほどんど存在せず、ワンパンチで敵の身体が粉砕したり、簡単に骨がバキバキに折れたり、顎が無くなったり、爆発したり等の、
人体破壊描写がアクションの度に炸裂する、特撮グロシーンを見所とする珍しい作品となっています。
見所がそういうシーンなので、アクションシーンでもないのに、いきなりグロシーンが始まったり等、不意を突かれるシーンも多々ありますので、
そういうシーンが苦手な方は、かなり注意が必要な作品となっています。
ただ、色んな撮影技術が進歩した今の時代で本作を鑑賞し直すと、グロシーンの表現は、特撮感丸出しではありますので、特撮好きの方は結構楽しめるシーンの連続ではないでしょうか。
しかも、本作スプラッターと言い切っても問題ないぐらいにグロシーンがありながらも、日本や本国での公開時(香港は三級片として公開されたようですが、、)には、
スプラッターアクションという、本作のメインの見所の部分はそれほどアピールせずに、割と普通の香港アクション、的な扱いで公開されていますので、
実際のグロさを知らずに鑑賞してしまう方も結構いるのではないでしょうか。
そんなスプラッターアクションな本作、主演は若き日のルイス・ファンという事で、既に物凄い筋肉と佇まいが、劇画ヒーロー役にピッタリですが、
大きな目に悲しみと怒りを滲ませた表情が印象的で、ワンパンチで敵の肉体を突き抜けるパンチ力を持つ荒唐無稽なヒーロー層像を、
それなりにリアル感を伴うヒーローへと昇華させています。
このルイス・ファン演じる力王のパワーは凄まじく、敵をほとんどワンパンチで仕留めますが、実は敵だけではなく、
自分自身も、左手の平を釘が貫通したり、左手も貫通したり、と至る所にダメージを受けます。
しかし、数分後には、
その傷は無かった事になっている
という不自然ぶりも、
ルイス・ファン演じる力王の眼力でねじ伏せる
荒々しさが、逆に作品世界の大きな魅力となっています。
このルイス・ファンが演じる色んな意味で力技な力王、やはり好評だったのか、同じキャラクターを演じたシリーズ作(力王2之中国拳覇)も製作されていますので、
日本では未公開ながらも、香港での人気ぶりが伺えます。
という事で、普通の香港アクションを期待して鑑賞し始めると、人によってはどえらい目に合ってしまう方もいるかもしれませんが、
特撮好き、スプラッター映画好きの方は、かなり楽しめる作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞してみてください。
個人的には、もう少し香港映画らしい武術アクション要素が加わっていれば、もっと楽しい映画になったかなと思います。
作品情報
1992年製作 香港・日本製作 スプラッターアクション
監督・脚本 ラン・ナイチョイ 製作 チャイ・ラン アクション監督 フィリップ・コク
原作 鷹匠政彦・猿渡哲也
出演 ルイス・ファン、ファン・ムイサン、グロリア・イップ、大島由加利、フランキー・チャン、フィリップ・コク、ラム・シュー、丹波哲郎、ホー・カークイ、杉崎浩一、ウォン・クワイホン
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