おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
香港でも大人気だった日本の特撮番組(仮面ライダー)を参考に、老舗のショウブラザース社が映像化した、香港映画では珍しい特撮ヒーローアクション!!


作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、日本の特撮ものに大きく影響を受けた香港映画では珍しい特撮ヒーローアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
香港各地で大規模な災害が発生し、地底から復活した氷河魔王女率いる怪人軍団が人類に宣戦布告してきた。
事態を重く見た科学研究所の所長リューは、優秀な研究所員レイ・マに改造手術を施し中国超人インフラマンへと変身させた。
圧倒的な力を得たレイ・マは、様々な技を駆使して氷河魔族に戦いを挑むのだった!!

監督は(続・空飛ぶギロチン)や(レスリー・チャンの神鳥英雄伝)等のホア・シャンで、日本の特撮ヒーローものに影響を受けた世界観を再現しています。


主人公のヒーロー、インフラマンを演じるのは、(液体人間オイルマン)や(北京原人の逆襲)(詳しくはこちら)、(妖刀秘伝)(詳しくはこちら)等の
ダニー・リーで、本作でも相性の良いアクションヒーローを演じています。



で、主人公を中国超人へと導く科学者役で、(14アマゾネス)や(天使行動)(詳しくはこちら)等のワン・シアが登場し、地球の命運を一人で握って行きます。



で、主人公を補佐する科学研究所の隊員役で、(ブルース・リの逆襲)(詳しくはこちら)や(クローン人間ブルース・リー)(詳しくはこちら)等の
ブルース・リが登場し、悪党と対峙していきます。



で、地球侵略を目論む怪人軍団の女性ボス氷河魔王女役で、(液体人間オイルマン)(詳しくはこちら)や(蛇姦)等の
テリー・リウが登場し、人類に戦いを挑みます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、大地震等の災害が多発し始めた香港で、その状況を重く見た科学研究所が対策を練る中、
魔鬼山の大地震と共に氷河魔族のボス氷河魔王女(テリー・リウ)が突如姿を現し、多くの怪人軍団を率いて地球人に宣戦布告するシーンから始まります。


そこで、科学研究所の所長リュー(ワン・シア)は、強力な怪人軍団の攻撃に対抗するために、BDX計画の始動を宣言し、
その計画の中核となる無敵の改造人間(超人)、インフラマンを誕生させるため、研究所の凄腕隊員レイ・マ(ダニー・リー)を呼び寄せて、改造人間手術を受けるように迫ります。


勿論、一度改造人間(超人)になってしまうと、元の生身の人間の身体に戻れるはずもありませんので、
普通の一般人だと三日三晩寝ずに悩むぐらいの決断ですが、人一倍正義感の強いレイ・マは、今後超人として一生生きて行く事を、悩む、、、、、

ことなく、即答、というか博士の会話に食い気味ぐらいの勢いで即決し、
超人としてのセカンドライフをスタートさせます。


で、早速改造手術が始まりますが、時を同じくして、氷河魔族軍団側は、トップバッターとして怪人ドリラーと怪人プランターを派遣します。


怪人ドリラーは、科学研究所の隊員であるミンがドライブ中の車を、正面から正々堂々と襲い、走行中の車を持ち上げてひっくり返す、
という正面突破の力技で車から引きずり下ろし、軽い格闘の末に圧倒して捕獲、そのまま捕虜として魔鬼山へと連れ帰ります。


一方怪人プランターの方は、直接科学研究所へと向かい、研究所の建物のコンクリート内に潜り込んで巨大化して研究所を建物ごと豪快に襲います。


しかも、その時、レイ・マは、インフラマンへの転換手術真っ最中で、研究所は建物ごと揺らいでダメージを受け、停電になったりと騒然としていますが、
リュー所長は、オペ中で手が離せないので、指示を仰いでくるリーダーに向って


リュー『なんとかしろ。』

という冷めた鶴の一声で、なんとか奮起し、所員総出で頑張って持ちこたえたところに、
ついに、改造手術が終了したインフラマンが華麗にジャンプを繰り返して怪人プランターに攻撃を加え、
なんとなく人間サイズに戻ったプランター相手に必殺のビームで撃破してしまいます。











で、一方捕獲されてしまったミン隊員は、氷河魔族の洗脳兵器によって洗脳されてしまい、今度は氷河魔族側のスパイとして
強敵インフラマンの構造図を奪還する目的で、科学研究所へとリリースされます。


で、怪人プランターの襲撃で、半壊滅的なダメージを受けた科学研究所、、、、、、、、

は、
すっかり何事も無かったように以前の状態に戻っていますので、

復旧工事もすることなく、普段通りの科学研究所に戻ってきたミンは、仲間達に喜びと共に迎え入れられますが、

顔色が悪く、目の下、というか目の周りに大きなクマを作って、どう見ても怪しい人にしか見えないミンを
当然のように怪しんだリュー所長と、


超人転換手術を受けたのに、説明も無く人間の姿に戻っているレイ・マ
は、シャオロン(ブルース・リ)隊員にミンの様子を監視するように指示します。

その後、
シャオロンがよそ見している隙に
科学研究所の研究室に忍び込んだミンは、まんまとインフラマンの構造図を盗み出しますが、途中よそ見していたシャオロンに気付かれ、
そのまま屋外へと逃走、バイクチェイスへと発展していきます。



で、手ごろな広場で追いついたシャオロンはミンと格闘を始めますが、氷河怪人軍団側からの助っ人が参戦し大掛かりな格闘へと発展してきます。


しかし、異変を察知した人間レイ・マ(だけノーヘル)と部下の隊員達もバイクで山の広場へと繰り出して、
怪人軍団との大格闘に参戦し、軍団を迎え撃ちます。


大格闘も激しさを増す中、強力な怪人に対抗するため、もちろんレイ・マも、博士からは何の説明も無かった変身ポーズと共にインフラマンへと変身し、様々な技を駆使して戦います。


しかし、怪人の一人が、格闘中に巨大化するという反則技を繰り出した事で、人間サイズのインフラマンは大苦戦する事になりますが、
暫く戦って敵わないと判断すや否や、


これも博士からは何の説明も無かった

自身も巨大化して、巨人サイズで格闘を繰り広げます。
だったら、最初から巨大化しろよ、というツッコミも無く、
格闘の実力としては、怪人より勝っていますので、同じサイズになると怪人は全く歯が立たず、ダメージを受けたはずみで、みるみると元のサイズへと縮んでしまいます。



さらに、悪に容赦のない正義のヒーロー・インフラマンは、自身はそのままの巨大化サイズを変えることはなく、縮んで弱っている怪人に対して、

まさかの、、、、、、、


グチャっ!!と踏み潰すという、最終手段でトドメをさしてしまいます。

このインフラマンの情け容赦無い活躍によって、一旦は平穏を取り戻す科学研究所ですが、所長の娘が氷河魔族によって誘拐されてしまった事で、事態は最終局面を迎える事になります。

氷河魔族への最終攻撃を控える科学研究所ではありますが、そこを率いるリューは作戦自体は隊員達に任せて、
自身は娘を取り戻すために氷河魔族の根城である魔鬼山へと向かい、ついに氷河魔族と直接対面する事になります。


そこに、恐らく後を付けていた(という映像はありませんが、、、)レイ・マ率いる隊員達も登場し、リューのピンチに参戦、
いよいよインフラマンも関発が遅れていた必殺の稲妻パンチを完成させて、科学研究所と氷河魔族の最期の大決戦が始まる!!、、、、、、、、
、、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。



香港映画の大メジャースタジオ、ショウブラザース社が、日本の特撮番組(仮面ライダー)を下敷きに、
独自の特撮アクションヒーロー作品として映像化した低年齢層向けの特撮作品となります。


日本で(仮面ライダー)の放送が始まったのが1971年ですので、1975年に香港で公開された本作は、恐らく1973年頃には製作は始まっていると思われますので、
やはり香港映画特有の、人気のある題材は速攻で取り入れて速攻で映画化するという伝統はこの頃から色濃く出ていたようです。

因みに、本作の超人・怪人のスーツ類は、(ガメラ)や(大魔神)、韓国製作映画の(ヨンガリ)等を製作した日本のエキスプロダクションが製作したそうで、
日本の特撮作品で馴染みのある、味のある個性的な超人・怪人ばかりが登場しますので、日本の特撮ファンの方もすんなりと楽しむことができる作品世界となっています。


物語的には、正直一本筋が通っている、というよりは、ちょっとした事件の繰り返しのような30分番組の総集編的な内容ですので、
そのこじんまりとした事件のサイズも、どこか日本の特撮番組を観ているような感覚で、日本人としては親しみやすい内容となっています。


ただ、やはり映画作品としては説明不足が過ぎる部分も多く、改造手術を受けたのに、再び人間の姿に戻ったり、
変身すれば、またインフラマンに戻ったりと自由に姿を変えられる大事な説明を省いてしまったり、

科学研究所周りの一般人の描写が、冒頭以外ほとんど無いために、氷河魔族が香港全域でどの程度の脅威になっているのか良く分からなかったりと、
こちらの想像力に委ねられている部分が非常に多く存在します。

ただ、そういう部分は、細かい部分は気にしない当時の大らかな時代性と、勢い重視の香港映画らしさが上手く溶け込んでいて、
逆に唯一無二の何とも言えない力強い作品世界となっています。

アクションシーンに関しては、ダニー・リーの生身のアクションはさておき、アクション要員としてブルース・リもキャスティングされ、
ちょいちょい、(妖怪道士)(詳しくはこちら)等のユエン・シンイーの顔等も確認できたりしますので、しっかりとした非カンフーなヒーローアクションを楽しむ事ができるようになっています。


という事で、他の香港作品に比べて非常に特撮シーンやアクションシーンが多く、楽しみやすい作品となっていますので、
特撮ヒーローもの好きの方や、香港アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
1975年製作 香港製作 特撮ヒーローアクション
監督 ホア・シャン
出演 ダニー・リー、ブルース・リ、ワン・シア、テリー・リウ、ユエン・シンイー


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