お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
PTSDに苦しむフランス軍女性兵士に扮したオルガ・キュリレンコが、妹を暴行した権力者への決死の復讐劇を決行する過程をスリリングに描き出すフランス製レディースアクション作品!!
作品紹介
インターネット配信専用作品
今回ご紹介するのは、オルガ・キュリレンコがPTSDに悩む女性兵士を演じたレディースアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
フランス陸軍に従軍しているクララ(オルガ・キュリレンコ)は、戦地での悲惨な体験から、帰還後もPTSDに悩んでいた。
そんな時、妹と共に出かけたナイトクラブで出会った男性グループに妹が暴行され、海辺で意識不明の重体となって発見される。
復讐を誓ったクララは、捜索を開始し、徐々に街を牛耳る組織へと迫って行く!?
色んな役柄で活躍著しいオルガ・キュリレンコ主演のレディースアクション作品です。
前半は戦地での通訳任務から、仲間が犠牲になるまでを丁寧に描かれていますので、その後もそれを活かした展開になるのかと思われましたが、
戦争ドラマ的な展開はこの前半のみで、中盤以降はPTSDに悩む女性兵士の苦悩と、妹の復讐のために一線を軽々と越えていく女性兵士のアクションドラマとなっています。
外見が整い過ぎているのでブレますが、おそらくイメージ的には無骨な感じの心に闇のある女性兵士が復讐のために獣になっていく、といったイメージの作品ではないかと思われます。
最近のオルガ・キュリレンコ出演作品は、なかなかチャレンジングな役柄も多く、近作(ザ・クーリオ)でも女性ライダーでありながら超絶強いという女性ヒーローを演じていましたが、
本作でも、そういったワイルド目のイメージの役柄となっています。
ただ、(ザ・クーリオ)でも感じましたが、格闘シーンになると、やたらと掛け声のような、うめき声のような声が『ぬぁうあ!』、『ひぁあ!』『ふぁうあ!』と発せられてしまうので、
どうしても格闘に強いエキスパートという感じがしません。
アクションの指導をしている人が、声を抑えるように指導できないものでしょうか。
それでも、なんとなく屈強な男性と互角に格闘しているようになっていましたが、ちょっと説得力には欠けるような気がしました。
格闘はそんな感じですが、PTSDに悩んで薬にまで手を出してしまう、という闇を抱えた女性兵士としての演技力には流石に説得力があり、
途中で手を震わせながら、戦地でのトラウマと戦うシーンなどは非常に緊迫感がありました。
上映時間が80分と極端に短い作品ですので、できれば前半の戦地のシーンなどは少な目で、後半の組織との戦いをもっとメインにしていれば、
ラストはもっと盛り上がったように感じますが、どうでしょうか。
それでも、レディースアクションとしては十分楽しめる作品ですので、アクション好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、歩哨という設定は物語にほとんどからんでいませんでしたね、、。勿体ない。
作品情報
2020年製作 フランス製作 アクション
監督・脚本 ジュリアン・ルクレルク
出演 オルガ・キュリレンコ、マリリン・リマ、ミシェル・ナボコフ、マーティン・スワビー
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