おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
妖術を使う妖怪ハンターが神獣と激闘を繰り広げる武侠ファンタジーアクション!!、、、と思いきや、神獣と戦うところまでは物語が進まない本題の序章のような作品!!それで良いのか??
作品紹介
インターネット配信専用
今回ご紹介するのは、妖術使いがモンスターと戦う、、、物語の序章のような作品です。
それでは、まずはあらすじから、
人類に災いをもたらそうとした妖魔、窮奇は妖怪退治の修練を積んだ天師閣に倒され、世は平和を取り戻した。
しかし数年後、ある村で一度に多数の人が魂を奪われ、殺されるという怪事件が発生する。
そこで妖魔退治の専門家、天師閣の生き残りである天放と若霊は捜査を開始するが、この事件にはある陰の黒い陰謀が絡んでいた!?
中国武侠作品の中では珍しく原作なし、実在の英雄なども登場しないオリジナル作品となっています。
とはいえ、特に新鮮味のある物語というわけでもなく、どこかで見たことのある展開の総集編といった感じなのですが、、、。
物語はまず妖怪退治の大家がどこかの崖の上で、巨大モンスターと激闘を繰り広げるシーンから始まります。
ここでのバトルによって世は平和を取り戻し、数年が経ったある日、街では魂を抜かれた状態の死体が連続で発見される、
という事件が発生します。
死んでいる死体なのに、魂を抜かれている、抜かれていない、をどう判断するのか?という単純な疑問は置いておいて、
主人公の妖術師コンビ天放と若霊(特に若霊)には妖力があり、魂が宿っているかどうか、が判断できるようで、この奇妙な連続殺人事件を捜査する事になります。
で、捜査を進める過程で、皇太子の一行と出会い、改めて皇太子からこの事件の解決を依頼されますが、皇太子は若霊に一目ぼれ、
兄弟子の天放は若霊の事が好きでたまらない(でも規律で同門内での結婚はできないようです)ようで、皇太子の若霊に向けられるラブラブ光線を、
なんとかかわそうと四苦八苦する、という展開になっていきます。
要するにラブコメです。
コメディの部分はかなり小学生レベルなので実際笑えるかどうかは微妙ですが、とにかく明るい雰囲気に満ちていて、
その明るさが本作の特徴となっています。
という事で、ジャンルとしては渋い武侠アクションではなく、ほとんどラブコメ武侠作品となっています。
このドタバタラブコメ展開をメインにほとんどアクションをすることなく、いつになったら神獣と戦うのかと思っていたら、
まさかの神獣が復活するシーンで終幕する、といういつのも短い中国作品の前編後編的な特徴の作品となっています。
物語途中のくせに75分で終了してしまう、というまるで日本のビデオオリジナル作品のような作りの作品です。
勿論後編も存在しますが、そちらが日本で鑑賞出来るようになるかどうかは疑問ですので、この1作だけ鑑賞するとかなりの消化不良になると思われます。
神獣と決戦しない(神獣大決戦)、、、。
その時点で、映画作品の在り方としてどうなんだ、という感じがしますが、それ以外にも、ほとんどないアクションや、
まるでプレステ3ぐらいのような浮き上がってリアル感の薄いCGは、コントのようにしか見えない(実際に仮面ノリダーとかタケちゃんマンのようなバラエティ番組のような雰囲気のバトル)戦いや、
ヒロインの若霊の過度のぶりっ子(死語なのは分かりますが、ぶりっ子という表現がぴったりなぐらいに自分の事が好き)ぶり、
役柄的には体力面よりも精神面の底力を必要としそうな草食系っぽいキャラクターの主人公天放と不釣り合いな図体のデカいキャスト(しかも初登場時は謎のラップに乗せて登場)、
等見所よりも突っ込みどころの方が見つかってしまう、作品となっています。
個人的には、冒頭のバトルで師匠役で出演している(男たちの挽歌)(大丈夫日記)(暗線デッドエンド)などの香港俳優レイ・チーホンが、
(チャイニーズゴーストストーリー2)で見せたような江湖の英雄を演じている点が唯一見所でした。
一応アクションも少しありましたので。
ただ、見所がそこのみだった、という事に75分後に気付く事になるのですが、、、
という事で、本作だけでは物語は全く完結していないので、後編が鑑賞できるような状況になるまで鑑賞は控えるのが賢明かもしれませんが、
そこまで待ってしまうと、この前編の配信が終了している可能性も高いですので、とりあえず気になる方は早めに鑑賞しておいた方が良いかもしれません。
作品情報
2018年製作 中国製作 武侠ファンタジー
監督 ウー・ウェングァン
出演 ジャン・ビンチエン、ジャン・ズーウェン、イエ・シャオカイ、レイ・チーホン、レン・シアオヤオ
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