おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
名うての盗賊が、未知のパワーを秘めた石の争奪戦に巻き込まれる珍しく原作ものではないオリジナル武侠アドベンチャー!!
作品紹介
インターネット配信専用
今回ご紹介するのは、巨大な力を持った石の争奪戦が繰り広げられる武侠アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから
呪術師である天機門の一派は、悪事を働く邪鬼王を破りその魂を安馬山に葬った。
その後時は流れ、邪鬼王の魂は結晶化しその石を手に入れた者は不死の神力を得ると言い伝えられていた。
朝廷の使者劉覇山は、賞金稼ぎの陳無妄を使って邪鬼王の墓にある石を奪おうと画策するが、
そこに天機門の生き残り明珠も加わり激しい争奪戦が繰り広げられる!?
最近の中国作品の中では珍しく原作小説の映画化やリメイク作品ではないオリジナルの武侠作品です。
ただ、内容的には同じような流れの世界観ですが、、
まず物語は、 賞金稼ぎの陳無妄が、舎弟であるイヌ(物凄い名前ですが、本当に初登場時は犬のように森の中を這いつくばって何かを探している、
というインパクトのある登場の仕方をします、、、が、どうも犬のような何かを憑依させてパワーを発揮するという術を使っているようなので、
物語が進むにつれて、割と普通の気の良い弟分になってしまうのが勿体ないです)の二人と、
雇い主である朝廷の使者、劉覇山とその部下たちが、暗い森で邪鬼王を復活させる石を求めて、さまよっているシーンから始まります。
相変わらず説明不足なので、いきなり物語の途中、という感じですが、雇人と雇われ人の間に微妙な空気が流れる中、
ついにこの 劉覇山が2つ目の石を手にして、あと1つという状態に開始10分ほどで早速なります。
勿論例によって79分という短い作品なので、1つ目の石を集めるシーンは無く、既に所有していて、2つ目も冒頭ですぐにゲットしてしまいます。
3つ集めると封印されている邪鬼のパワーを手中にできる、という説明も2つ目をゲットしながらサクッと済ませ、いよいよ3つ目というところで本題に入っていきます。
(ドラゴンボール)でいえば、始まって早々に最後の7個目を集める状態で始まるようなものなので、その時点で見所をほとんど飛ばしてしまってますが、
最近の中国映画は、しっかりした物語の完成品を見せるよりも、見所だけを抜き出したような総集編的な駆け足作品も珍しくない、
というかそういう作品が主流なので、相変わらず抜き出すポイントも面白くなりそうな部分は全部飛ばしてしまって、
なんとなく物語はわかるものの、やっぱりピンとこないような物語展開となっています。
で、盗掘などで暮らしているフリーな立場の主人公、陳無妄が、自身の協力によって最後の石まで悪漢、劉覇山を導いてしまいますが、
その道程で、邪鬼王をかつて封印した呪術師集団、天機門の末裔たちと知り合う事になり、自身の行いの愚かさを知り、
正義の道に目覚めていく、という大筋となっています。
簡単に言ってしまうと2つ目までの石のトレジャーハントは終了していますので、本編では最後の一つの石を探し求めて争奪戦が繰り広げられる物語となっています。
で、そのクライマックスの舞台が縦に長い広めの洞窟で、そこには過去の身分の高い人の棺が納められていて、その棺の主だったものが九個あり、
それぞれがロープに縛られ、何らかの仕掛けがしてあって、その仕掛けの謎を解くと最後の石が隠されている邪鬼王が眠る棺にたどり着く、
という感じになっています。
これが要するに原題にもなっている(九重天棺)というわけです。
結局、その仕掛けは、分かったような、分からないような感じで、主人公達だけが知る独自の解決法でクリアし、お宝にたどりつくのですが、
ラストは勿論、そのお宝を懸けた最後のバトル展開へと入っていきます。
で、肝心のアクションですが、本作でも相変わらず、他力本願アクションは健在ですので、もうアクション自体はおまけ程度に考えて、
武侠お宝ハントの作品世界の雰囲気だけを楽しむのがベストかと思われます。
という事で、アクションは相変わらずですが、一応、武侠ものに若干トレジャーハントものも加味したようなちょっと珍しい作品となっていますので、
中国作品好きの方や、武侠作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2019年製作 中国製作 武侠アクション
監督 ルオ・ラー
出演 チェン・シンジョー、ウー・チエンユー、ゴー・ハンユー
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