【未公開香港映画】香港Xファイル/死霊サウナ(鬼骨場HONG KONG X-FILE/GHOST SPA)87分

投稿者: | 2024年6月18日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

チン・カーロとボウイー・ラムが登場する、ポスターイラストとはまるでイメージの違う、恐怖感は薄めで、最終的に呪術師VS霊魂のカンフーバトルになるごった煮ホラーコメディアクション!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、チン・カーロが主演したホラーコメディ作品です。

それでは、まずはあらすじから、

風俗課に転属させられたミウとベンの刑事コンビは、サウナ店で発生した殺人事件の捜査に当たる。

しかし、犯人の手掛かりは無く、従業員のマーサムが何かの秘密を知っていると判断したミウはマーサムに接触を試みるが、

そのサウナ店の経営者は、実は呪術師で、呪術を悪用して発生した過去のある事件が発覚するのだった!?

監督は(凶宅胭脂)等のホラー作品や三級片等の監督作の多いカー・カーで、オカルトホラーにズッコケコメディを融合するという

実に香港映画らしい味付けの娯楽ホラー世界を描いています。

で、主人公となる刑事役で、(霊幻道士完結編)や(カンフースタントマン)(詳しくはこちら)等のチン・カーロが登場し、

他の作品では見せないようなズッコケぶりと、少しですがアクションも披露しています。

本作のチン・カーロ
チン・カーロ

で、その上司であり相棒でもあるような刑事役で、(プロジェクトS)(詳しくはこちら)や(ポリスストーリー リボーン)のボウイー・ラムが登場し、

チン・カーロと名コンビぶりを発揮していきます。

本作のボウイー・ラム
ボウイー・ラム

で、事件に巻き込まれるサウナの店員役で、大島由加里主演の(天使風雲)やアレックス・フォン主演の(俾鬼玩)等に出演しているジュリア・チェンが登場し、

怪奇世界の中でも、明るいキャラクターでヒロイン役を好演しています。

本作のジュリア・チェン
ジュリア・チェン

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、ズッコケ刑事のチン・カーロとその課のボスであるボウイー・ラムが、度重なるミスによって風俗課に転属させられるろころから始まります。

冒頭のチン・カーロの演技で即分かりますが、本作はホラージャンルの作品ではありますが、本格的な恐怖を売りにするホラー作品というよりは、

セクシーとホラーとコメディを強引に混ぜて、軽くやってみた系の作品ですので、まず恐怖感を感じたりグロさを感じたりすることは、ほとんどありません。

冒頭は、怖そうですが、、、
即登場する呪術師の存在と、、、
チン・カーロの抜けた演技で、恐怖感と無縁の作品だと分かります、、。

不快感を感じるとすれば、チン・カーロが何かの呪いで口臭がキツイ、というギャグを割と長めに引っ張るぐらいでしょうか。

それを突っ込んでしまうと、香港映画において下品系のギャグは、ある意味王道ではありますので、キリがないのですが、、、。

で、着任早々にグレーなサウナ店で殺人事件が発生、しかもそこにミステリーがあるのではなく、犯人は女性の霊がしっかりと犯行をやり遂げる、

という感じで、犯人となる霊も、人間と変わらない描き方をされますので、最初はお決まりのギャグか何かで、チン・カーロが出てくるのかと思いきや、

そこは本当に霊による殺人事件が発生しているようですので、チン・カーロはずっと何かしらのギャグをかましながらふざけ捜査を進めていきます。

犯人は幽霊、その時点で捜査は終了、、、
おふざけ刑事

で、そのグレーサウナ店、意外に繁盛していますが、その理由が、オーナーが呪術を駆使して、女性従業員をムラムラさせて、

訪れた男性客を喜ばせるので、結果的に繁盛している、という

呪術の史上最低レベルの悪用法

で、そんな事に気付かず従業員のジュリア・チェンは、今日も能天気に仕事をこなしています。

このジュリア・チェンチン・カーロと同様に、かなりのギャグマンガ(しかも赤塚不二夫系)キャラクターで、

整った容姿に全く似合わない、ある意味パンキッシュな、通常の生活ではちょっと近寄りがたいレベルの変わり者キャラクターを演じていて、

事件発生後に、チン・カーロと急接に近していく、つまりヒロインとして登場します。

で、実は、冒頭から映りまくっている女幽霊、勿論、このあくどいオーナーが経営するグレーサウナとの間に因縁があり、

後半になると、その悲しい過去が明らかになっていきます。

で、事件を解決するために、チン・カーロは、突然登場する医師兼道士(かどうか分かりませんが、霊的な世界に詳しい人物)等の助言もあり、

女性の過去を調べ、サウナオーナーの呪いを解くために戦いを挑んでいく、というのが大筋となっています。

とは言え、本作一応の物語の筋道はありますが、かなり適当で、ギャグと殺人を同じようなテンションで描いていく、という感じの世界観ですので、

客観的にぼ~っと観ていると、ずっとふざけているように見えてしまうぐらいに楽屋落ちっぽい雰囲気に満ちていて、

印象に残るのは、笑いや恐怖よりも、途中チン・カーロが一瞬披露する、作品世界とは全く合わないキレのあるアクションと、

後半異世界みたいな空間で、キャストが急にキレキレの動きになって超絶アクションを軽くこなして異世界からすっと帰還する、

という、

何かの夢を見たようなアクションシーン

最終的にカンフー対決、、、

のみ、という、ある意味貴重と言えば貴重な、独特の雰囲気の作品となっていますので、

香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、チン・カーロ、なんだかノリノリですね、、、。

作品情報

1998年製作 香港製作 ホラーコメディ

監督 カー・カー

出演 チン・カーロ、ボウイー・ラム、ジュリア・チェン、ジョアンナ・シュウ、ジャッキー・チャン、ハン・ヒンチュウ

↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓

映画評論・レビューランキング
映画評論・レビューランキング

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す