【推薦!香港映画】恋のカウントダウン(用愛捉伊人YOU ARE MY DESTINY)90分

投稿者: | 2024年6月11日

おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

日本から早見優が出演し、香港からアラン・タム、テディ・ロビン、ナット・チャンと豪華キャストが結集し、監督をエリック・ツァンが担当した、香港映画らしい(五福星)のようなコメディアクション!!

作品紹介

1987年4月13日公開

作品情報

今回ご紹介する作品は、早見優アラン・タムが本格的に共演したコメディアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

日本の大企業TANIZAKの社長、浜田が病に倒れた。

会社乗っ取りを謀む副社長の熊谷は、会社が所有している土地を処分しようと進めるが、4日後の午前零時までに浜田の姪である奈緒美が書類にサインしないと処分されてしまう、

という状況の中、奈緒美は旅行中の香港で連絡が付かなくなってしまうのだった。

期限が迫る中、奈緒美は街で知り合ったバンドマン達と共同生活を送っていたが、そこへ、副社長の放った刺客が香港にやってくる!?

監督は、(大福星)等多くの作品で俳優として活躍しながら、(悪漢探偵)等のヒット作も多数監督している才人エリック・ツァンで、

本作でも香港映画らしいドタバタアクションにアイドル映画を融合した超娯楽映画な世界観を演出しています。

エリック・ツァン

主人公のバンドマン役は、(魔界天使)(詳しくはこちら)や(活劇!盗聴大作戦)(詳しくはこちら)等、

エリック・ツァンとのコンビ作の多いアラン・タムで、本作でも主題歌等の歌声を披露しつつ優しい青年役を好演しています。

本作のアラン・タム
アラン・タム

で、ヒロインの令嬢役で、日本から(KIDSキッズ)や(旅路 村でいちばんの首吊りの木)等の映画作品にも出演している早見優が登場し、

事件に巻き込まれながら、アラン・タムとの恋や、ズッコケバンドマン達との和気あいあいとしたお笑いで、作品世界を盛り上げていきます。

本作の早見優
早見優

で、アランと同じバンドマンの仲間役で(噂のテディロビン美女💛美女スパイにご用心!)や(飛龍伝説オメガクエスト)(詳しくはこちら)等の

テディ・ロビンが登場し、お笑い要素を掘り下げていきます。

本作のテディ・ロビン
テディ・ロビン

で、同じくバンドマン役で、(アーメンオーメンカンフーメン!)(詳しくはこちら)や(カジノシンジケート)(詳しくはこちら)等の

ナット・チャンが登場し、相変わらずのオトボケぶりで笑いを振りまいていきます。

本作のナット・チャン
ナット・チャン

で、同じくバンドマン役で、本業が歌手で、ツイ・ハーク監督の(ミッドナイトエンジェル暴力の掟)やジョン・シャム、リチャード・ン主演の

新ポリスストーリー)シリーズ第二弾(雙龍出海)等の映画作品にも出演しているアルバート・オウが登場し、仲間達と共に笑いを振りまいています。

本作のアルバート・オウ
アルバート・オウ

で、ヒロインを誘拐しようとする香港側の悪人(日本人役?)役で、(ジョイ・ウォンの紅い愛の伝説)(詳しくはこちら)や(プロジェクトD)(詳しくはこちら)等の、

高速カンフー、フィリップ・コーが登場し、アクションと、意外に笑いも振りまいていきます。

本作のフィリップ・コー
フィリップ・コー

で、ゲスト的な出演ではありますが、日本からヒロインの父親役で(大霊界)の丹波哲郎や、

本作の丹波哲郎

通りすがりのスポーツカーの運転手役で、まさかの(ドッカン爆発娘)(詳しくはこちら)等のマギー・チャンも登場し、作品世界を盛り上げていきます。

本作のマギー・チャン

そんな、豪華スタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある日本の大企業の社長が、心臓の病に倒れるところから始まります。

で、その社長の姪である早見優演じる奈緒美は、その頃お付きの人たちと共に香港に旅行中で、父親が亡くなったことも知らずに、

お付きの人を振り切って香港の街に一人で飛び出してしまいます。

その頃日本では、会社が所有する日本のある広大な土地の権利をどうするのか、が問題になっていて、社長は利益よりも地域住民のために還元したい、

と先代からの希望に従って有効に活用しようとしますが、副社長は、全ては利益が最優先、という考え方で、

その土地を風俗業者に高額で売ってしまう案を進めようとしています。

で、社長が命を失ってしまった、という事で、その決定権が奈緒美に移るのですが、当の本人は社長が亡くなったことも、

3日後の深夜0時までに、書類にサインと印鑑を押さなければ、その土地の権利が風俗業者に売られてしまう事も知らずに、街に飛び出してしまいます。

で、ふらふらッと何気に訪れたバーで、バンドマンをしているアラン・タム達と出会う事になります。

で、この時、ちょっとした、いざこざで、荒くれ客と揉め事に成りかけていた奈緒美を助けるために、アランが割って入り、

それをきっかけに、アルコール度数の高い酒飲み対決へと突入し、勢いに乗ったアランは大量に飲酒し、荒くれを撃退しますが、

本人はぶっ倒れてしまい、そのまま自宅へと運ばれ、責任を感じた奈緒美は傍で寄り添う事になります。

で、アランは、バンドメンバーと同居していますので、突然現れた日本人娘に、初めは動揺するメンバーですが、

気立ての良い優しい性格の奈緒美と直ぐに打ち解け、暫く奈緒美との共同生活が始まる事になります。

いきなり、お互いよく知らない、うら若き乙女一人と4人の男性の共同生活が始まる、というちょっとリアル感の薄い展開ではありますが、

本作が製作された1987年当時の香港映画は、そんな非現実的な展開でも、特に違和感なく楽しめるような雰囲気に満ちていて、

犯罪者が集まって警察の捜査に協力する(五福星)のような物語でも、違和感無く楽しめる、当時の香港映画特有の明るさと勢いで、物語は進んで行きます。

で、共同生活は始まりますが、いつも出演しているバーに行ってみると、揉めた荒くれ客たちの報復を受けた経営者と店舗が、

アラン達のせいで被害に合ったという事で、被害の弁償を請求されてしまいます。

勿論、そんな大金を急に支払う事ができないメンバーは困り果てますが、そこで叔父が社長である奈緒美が、

家族に頼めばなんとかなる、という事で、ホテルの部屋のお付きの洋子さんに電話します。

奈緒美『大丈夫、叔父に連絡してみるわ。』

洋子『はい、もしもし。』(日本語)

洋子さん『はい、もしもし。』

奈緒美『もしもし、洋子さん、、、』(日本語)

奈緒美『もしもし、洋子さん、、、。』

奈緒美『私、誘拐されちゃったの!助けてー!!!』(日本語)

奈緒美『私、誘拐されちゃったの!助けてー!!!』

ガチャンっ!!!

、、、、、、、、

、、、、、、、、

という事で、まさかまさかの狂言誘拐の犯人に突然なってしまった4人の香港男子は、身代金をゲットするために指定場所に行き、無事大金をゲットしますが、

そのままだと紙幣の番号を控えられているので使えない、という奈緒美の進言に従って合法的に換金するために、、、

、、、、、

カジノで全額ベットします。

で、他のジャンルの作品ですと、そこはスッカラカンになってしまいそうですが、本作はアイドル映画でもありますので、

勿論4人の男子は速攻で負けますが、奈緒美だけはボロ勝ちし、掛け金が25倍になります。

で、身代金以上に稼いだ面々は、元手の身代金は返した方が良い、という真面目な判断で、ナット・チャンが代表してホテルに返しに行きますが、、、、

そこに、副社長の刺客として雇われたフィリップ・コーが現れ、アクション活劇展開へと突入していく、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

アクションに関しては、武術的なアクションではなく、スタントマン(というより恐らく自転車乗りのプロ)による、

超絶自転車テクニックの数々が披露されますので、はっきり言ってアラン・タムは、その超絶テクの合間に、漕いでいるシーンのアップで映る、という感じでちょっと存在感は薄めですが、

意外と格闘的なアクションもこなし、汗だくで走り回るようなアクションは自ら挑戦していますので、超絶テク以外のパートでは、

アクションに、コメディに、恋愛ドラマに、という感じで大活躍な作品となっています。

バンドメンバーも気の良いキャラクターばかりで、悪役に関してもいつものフィリップ・コーよりも少しコメディ寄りで、

強そうに見えて、本気を出したアランに速攻で負けてしまう、という実は強そうに見える弱いキャラクター、という意外性で笑いを誘ったり、

という感じで、終始明るい雰囲気に満ちた、観ていて朗らかになるような作品となっています。

という事で、アラン早見優のビッグカップルの恋愛ドラマ等も含めて、コメディ、アクションと見所盛沢山な内容となっていますので、

香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

やっぱり80年代の香港アクションコメディは面白いですね!

作品情報

1987年製作 香港・日本製作 アクションコメディ

監督・製作 エリック・ツァン  製作 アラン・タム、神田明、長谷川安弘 脚本 バリー・ウォン、佐伯俊道 武術指導 ラウ・カーウィン

出演 アラン・タム、早見優、テディ・ロビン、ナット・チャン、アルバート・オウ、丹波哲郎、フィリップ・コー、マギー・チャン、ビリー・ロウ、戸浦六宏、宇佐美恵子、小坂一也、川原崎次郎、清水昭博

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