おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
(メイズランナー)+(トゥームレイダー)+(キューブ)な全編クライマックスのような展開を(進撃の巨人)的独創性のある世界観で描いた人気小説原作の秀作アクションアドベンチャー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、独創的な世界観で、難関に挑戦する者たちを描いたアクションアドベンチャー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
許嫁の姜刃を助け出すため脱出不可能と言われる機械城の上に建つ牢獄に自ら入った沈拓は、そこを牛耳る権力者・墨守心の計略により、
姜刃を人質に取られ、機械城の奥にあるとされる機械城の制御装置を探しに行かなければならなくなる。
そこで、その目的を果たすため、数名の囚人たちとともに難攻不落の機械城の難関に挑むが、そこは想像を絶する死の仕掛けの連続だった!?
中国で人気の小説(机关术)シリーズの映像化作品です。
これまでにも多数のシリーズやゲーム化等が人気で、いよいよ満を持しての実写映画化、という事になります。
監督は(孫悟空VS猪八戒)(詳しくはこちら)や(三国志 関羽)等の娯楽作品派、ダイ・イーリン監督で、本作でもその娯楽作品思考はしっかりと表現されています。
主演は(水怪ウォーターモンスター)(詳しくはこちら)等のリュウ・リンチョンで、得意の陰のある主人公を好演しています。
主人公の許嫁役は歌手としても活躍しているレイチェルが出番は少ないながらも、ひたすら主人公を信じて待つヒロインを演じています。
その他にも夫を殺害してしまった妻役で非常に印象に残る活躍をしているシー・シューツー等、旬なキャストが揃った作品となっています。
そんな話題のキャストが揃った本作は、似たような作品のリメイクや世界観の作品が続く中国映画界で、非常に独創的な物語となっています。
地下にある機械の城に閉じ込められた人々が自由を求めて脱出を試みる、というシンプルな大筋で、その脱出劇の合間にそれぞれの登場人物の人となりも描かれていきます。
あまり多くを説明することなく、基本的には、ほぼ地下の世界だけで物語が進行していきますので、
時代劇ではありますが、外の世界を描かない事で完全なファンタジーなのか、
外の世界は意外にリアルな世界が広がっているのかどうかも分からないようになっています。
漫画で例えると(進撃の巨人)、といった感じでしょうか。
そんな閉じ込められた世界の牢獄に捕らわれた人々が自由を求めて脱出を試みる、という大筋になっています。
で、この脱出劇に参加するメンバーが個性的で、それぞれがしっかりとキャラ立ちしていて、各シーンで活躍していきます。
しかも、この脱出劇には捕らえられた主人公の許嫁が巨大な水槽(のような大型の箱)の水が満杯になって溺れてしまう前に、
機械城の奥にあるとされる制御装置をゲットしなければならない、という大きな目的があります。
ですので、タイムリミットもあるためにゆっくりと時間をかけて機械城のトラップに挑戦する、という事もできないようになっています。
そこで、この主人公の脱出劇を助けるために個性的な仲間たちが活躍する、という展開になっていきます。
で、主人公は墨家機械術の継承者、という事ですが、説明がほとんどないので分かりにくいですが、
墨家機械術とは、この機械城を形成している色々なトラップ(時代劇ですので、基本的には木と金属で形成されたもの)を始めとする
様々なからくり術、といった感じの技術の事で、一応、中国の歴史上に存在した武器などにも応用されている技術の事を総称しているようです。
とはいっても、ほとんどが創作だと思われますので、実際にあったような技術に着想を得て世界観を膨らませていった、という感じでしょうか。
原作人気はそういう色んなバージョンのからくり術が受けているのかと思われます。
で、主人公はそのからくり術の知識を使って色んなトラップをクリアしていきます。
その活躍ぶりはインディ・ジョーンズやララ・クロフトも真っ青といった感じで、ほとんどのからくりの正解を既に知っている感じですが、
主人公は武術の達人ではありませんので、その行動力の不足部分を補うように武芸の達人の仲間がいたり、道教のような術に長けている仲間がいたり、
という感じで、それぞれの役目をはたしていきます。
その個性的な仲間たちは、まずからくり術に長けている主人公を始めに、
兄と脱出を計って兄が犠牲になり、引き返してきた妹や、
後半のトラップで大活躍する、自宅に幼い息子を残してきている熟練剣士、
夫を殺してしまい男性に対して心を閉ざしてしまった実質的なヒロイン、
その女性を慕い、どんな事があっても俺が守る、と言ってつきまとっている元盗賊、
道教のような妖術や薬草などに詳しい弟分、
明朗快活で男気のある大柄大男、
等個性的な仲間たちが大活躍していきます。
物語の展開自体が、この個性的なキャラクターたちが、難関に挑む、というシンプルな構成のために余計にキャラクターの活躍が目立つようになっています。
その難関はまずは、巨大機械人形が槍攻撃を仕掛けてくる部屋から始まり、
壁から吹く大風によって飛ばされた先に巨大針が敷き詰められている部屋、
怪しい音色によって幻覚を見せられる部屋、
四方八方から際限なく槍が飛んでくる巨大書庫、
など多種多様なトラップが主人公達を追い詰めます。
で、その主人公たちのトラップ挑戦パートと、同時進行で、まだ牢獄に幽閉されている者たちの反乱パートが描かれていきます。
どちらのパートも根底に主人公の許嫁を助ける、という目的があるのですが、同時にこの城を牛耳っている悪人を倒す、という目的もありますので、
全ての目的が一つに向かっていくような展開になっていきます。
で、様々なトラップをクリアし、いよいよラスボスとの対決という事になるのですが、ここでこの主人公が墨家機械術の継承者たるゆえんがしっかりと分かる
凄くインパクトのある方法で、ラスボスに挑む、という盛り上がるクライマックスとなっていきます。
それまで主人公の活躍は知力重視という感じで、カッコ良さに関しては他のキャラクターに譲っていた感じですが、
ラストバトルの最後の最後はしっかりと主人公がキメる、というこちらも娯楽映画を熟知しているダイ・イーリン監督の手腕の光る盛り上がりを見せての終幕となっています。
という事で、いきなりクライマックスのような導入部からずっと全編クライマックス、といった感じの潔い構成が、非常に見やすく楽しめる娯楽作品となっていますので、
最近の同じような内容の中国作品に少し食傷気味の方も、本作でしたら結構楽しくご鑑賞いただけるのではないでしょうか。
続編があれば観たくなる作品ですよ。
作品情報
2021年製作 中国製作 アクションアドベンチャー
監督 ダイ・イーリン
出演 リュウ・リンチョン、レイチェル、ドゥー・ユーミン、リウ・ウェイジュウ、シー・シューツー
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