【推薦!】バニシング IN TURBO (GRAND THEFT AUTO)84分

投稿者: | 2024年6月26日

おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

後に大監督となるロン・ハワードが初監督・脚本・主演とマルチに活躍する、ロジャー・コーマン製作総指揮の痛快カーアクションコメディ!!

作品紹介

1980年12月20日公開

今回ご紹介する作品は、ロジャー・コーマンが初監督デビューしたコメディカーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

青年サムと恋人のローラは、結婚の許しを得るためにローラの両親を訪ねるが、社会的に地位が高い両親に猛反対されてしまう。

そこで、ポーラは父親のロールスロイスを奪い、そのまま二人で結婚式を挙げようと一路ラスベガスの教会へと旅立つが、

激怒したポーラの父親は、専門家を雇って、2人の追跡を開始するのだった!?

監督・脚本・主演は、後に監督として(バックドラフト)や(アポロ13)等の名作を多数監督していく事になるロン・ハワードで、本作で監督デビューを飾っています。

本作のロン・ハワード
ロン・ハワード

で、ヒロイン役には、(ザ・ネスト)やテレビシリーズの(シャザム!)等のナンシー・モーガンが登場し、大騒動を巻き起こしていきます。

本作のナンシー・モーガン
ナンシー・モーガン

で、ヒロインの父親役で、(乾いた太陽)や(屋根の上の赤ちゃん)等のバリー・ケイヒルが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

本作のバリー・ケイヒル

で、ヒロインの両親が決めた婚約者役で、(地獄のモーテル)や(心臓が凍る瞬間)等のポール・リンクが登場し、ズッコケ要員として笑いを誘っていきます。

本作のポール・リンク
ポール・リンク

で、その母親役で、(夕べの星)や(グレンミラー物語)等のマリオン・ロスが登場し、結果的に主人公達を追い詰めていきます。

本作のマリオン・ロス
マリオン・ロス

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ロサンゼルス郊外に住む若いカップル、サムとローラが、

社会的地位の高いローラの両親に結婚の申し入れをしに行くところから始まります。

しかし、両親は、政略結婚的な意味合いもあり、富豪の御曹司(変人)と結婚させるために、サムを門前払い同然に追い払ってしまいます。

勿論、そんな事で諦めるはずのない若いカップルは、それなら、という事で、ローラの父親のロールスロイスを勝手に拝借し、

自分達だけで結婚式を挙げるために、一路ラスベガスの教会を目指します。

で、出し抜かれた父親は、怒り心頭、2人を連れ戻す(というよりロールスロイスを取り戻す)ため、腕利きのエージェントを雇い、後を追わせます。

一方、その知らせを聞いた婚約者の変人御曹司は、こちらも怒り心頭、恋焦がれる婚約者のために、独自の追跡を開始します、、、

、、、、が、速攻で事故ってしまったので、事故現場近隣の車販売店で、高級車を強奪、そのまま追跡を再開ます。

で、さらにその御曹司を溺愛し過ぎている母親が、息子の安否を気遣って、夫の車で息子の追跡を開始しようとしますが、

何故かエンジンがかからなかったので、使用人の車を勝手に拝借、そのまま息子の追跡を開始します。

で、御曹司が販売店から奪った車は、かなりの高級車ですので、結構なスピードでカップルに追い付き車を止めるように言いますが、

勿論止めるはずもなく、あえなく路肩に乗り上げて車が反転してしまいます。

で、なんとか反転した車から脱出した御曹司は、これではらちが明かないという事で、生ラジオ番組に電話し、

ロールスロイスに乗ってラスベガスに向かっている若いカップルを止めてつかまえた者には、2万5千ドルの報奨金を出す、と訴えかけます。

で、それを聞いた貪欲なリスナーたちが、色めき立って追跡に参加し、さらに、その直後に御曹司の母親が、

息子を止めてくれた者に2万5千ドルの報奨金を出す事を放送した事で、事態は収拾がつかなくなっていく、、、、、というのが大体の大筋となっています。

物語のほとんどが、カーチェイスシーンという、非常に大胆な構成の作品ですが、流石に後の大監督となるロン・ハワード作品と言うだけあって、

ただのカーチェイスでは収まらない、娯楽的な楽しさに満ちた作品となっています。

雰囲気的には(キャノンボール)等に近いですが、本作は、早さや距離を競うようなレースではなく、しかもチェイスと言えども、

殺人や強盗などの重犯罪を犯した罪人の逃亡劇でもなく、ただただ幸せを願う若いカップルが、父親の車を頂いて(借りているとも取れますが)教会を目指している、

という明るい要素に満ちています。

ですので、カークラッシュ等のシーンは頻繁にありますが、非常に明るいトーンで、

主題歌を含めたBGMも、明るく呑気な調子の曲が常に流れていますので、作品を通して優しい雰囲気に包まれた作品となっています。

見せ場となるカーアクションも非常に見所満載で、危険度の高いアクションに、途中運転席側目線のカットも多数入り、

嘘みたいなカーアクションの連続なのに、しっかりとリアルな緊迫感も感じられる、という最近のCGがメンになってしまったアクションとは違った

生身のカーアクションの醍醐味を味わえる作品となっています。

しかも、結構な高級車を次から次へと破戒しまくり、クライマックスでは、クラッシュカーレース場に迷い込んで

クラッシュ対決で締めくくるという、カーアクションの決定版のような作品となっています。

さらに、その後の教会に続く展開も、ハリウッド作品らしい流れで、じんわりと良い余韻を残すハッピーなエンディングとなっています。

という事で、物語展開的には、親に結婚を反対されて駆け落ちするだけ、という凄まじくシンプルな作品ですが、

名カーアクションシーンの数々と、全体を包む優しい雰囲気が非常に心地よい作品となっていますので、

カーアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

因みに、本作原題が(GRAND THEFT AUTO)という事で、近年人気のアクションゲームとタイトルは同じですが、

GRAND THEFT AUTOは車の窃盗を意味しますので、ゲームとは無関係の作品となっています。

で、本作で主人公カップルを追いかけるほとんどのキャラクターは、GRAND THEFT AUTOを繰り返して主人公達を追いかけますので、

クライマックスで警察官に、『こいつら全員逮捕だっ!!』となって、逆にカップルがピンチを切り抜けるという、

意外にタイトルが物語展開にも関係してくる、という粋な内容となっています。

一応、カップルも父親の車を盗んでいるのですが、、、。そこは、スルーで、、。

父『車を返せ!!。』
父『、、、、、。』

作品情報

1976年製作 アメリカ製作 カーアクション

監督 ロン・ハワード 脚本 ランス・ハワード、ロン・ハワード 製作総指揮 ロジャー・コーマン

編集 ジョー・ダンテ

出演 ロン・ハワード、ナンシー・モーガン、ピーター・アイザクセン、ドン・スティール、クリント・ハワード、ポール・リンク、マリオン・ロス、レオ・ロッシ、クリント・ハワード、ゲイリー・マーシャル

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