【元店長お薦め!】タイムアクセル12:01(12:01)94分

投稿者: | 2024年3月6日

おすすめ度 ★★★★★★★★★☆

想いを寄せる女性エリート研究者がテロリストの銃弾に倒れる事件を目撃した大会社のズッコケ社員が、運命のいたずらで、何度も何度もタイムリープを経験し、事件を未然に防ごうと奔走する(ヒドゥン)のジャック・ショルダー監督による傑作SFタイムループサスペンス!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ジャック・ショルダー監督によるタイムループサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

科学研究所に務める冴えない会社員バリーは、今日も上司に怒られていたが、高嶺の花であるエリート研究員リサに密かに想いを寄せていた。

そんなある日、相棒のハワードと帰宅しようと会社を出ると、突然走ってきた黒い車に乗った男に、リサが銃撃される、という衝撃的な現場を目撃してしまう。

酒を飲み、悲しみに暮れながら帰宅したバリーは、12:00に就寝しようとベッドに入るが、ランプの配線の故障で、

電源コードをいじっていると、その時偶然、落雷があり、バリーはそのまま眠ってしまう。

次の日の朝、目を覚ましたバリーは、自分の周りの異変に気付く!?

監督は、(エルム街の悪夢2)や、名作SFアクション(ヒドゥン)(詳しくはこちら)等のジャック・ショルダーで、

本作でもSF心溢れるテンポの良いアクションを演出しています。

ジャック・ショルダー

主演の会社員役は、(バーニーズ)シリーズや、(ハングオーバーゲーム)等のジョナサン・シルヴァーマンで、

ズッコケながらも、ヒーローとして成長していく主人公を好演しています。

ジョナサン・シルヴァーマン
ジョナサン・シルヴァーマン

で、ヒロインの研究者役には、(スーパーガール)や(摩天楼はバラ色に)等のヘレン・スレイターが扮し、

突然の出来事に戸惑う可憐なヒロインを好演しています。

ヘレン・スレイター
ヘレン・スレイター

で、物凄い装置を開発する博士役で、(北北西に進路を取れ)や(手紙は憶えている)のマーティン・ランドーが登場し、

安心の安定感で脇役、、、、と、思いきや後半にかけて大活躍していきます。

マーティン・ランドー
マーティン・ランドー

で、主人公と名コンビぶりを発揮する同僚役で、(ワイルドミッション)(詳しくはこちら)や(コレクター)(詳しくはこちら)等の

ジェレミー・ピヴェンが登場し、ズッコケぶりを発揮して行きます。

ジェレミー・ピヴェン
ジェレミー・ピヴェン

で、怪しい研究者役で、ドラマシリーズの(刑事スターク)のスターク役や(フォーエヴァーヤング)等の

ニコラス・サロヴィが登場し、こちらも後半にかけて活躍して行きます。

ニコラス・サロヴィ
ニコラス・サロヴィ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、冴えない会社員バリーが、今日も寝ぼけ眼で朝の支度をしながら、

車に乗って出勤していくシーンから始まります。

で、交通事故等を目撃しつつ、結局遅刻してしまったバリーは、女性上司にどやしつけられ、そのまま机の整理ができていない、等色々と文句を言われつつ、

ダメ社員仲間のハワードと共にふざけていたら、高値の花であるエリート研究員であるリサを遠目に目撃します。

きっかけも何もないので、知り合う事もできませんが、その日は、いよいよバリーも勇気を出して昼休みの社員食堂で思い切って話しかけてみます。

しかし、勿論同じ会社(粒子を高速で移動させる凄い装置の研究開発等をしている会社)の社員ではあるものの、

全く違う部署で、リサはバリーの事は全く認識していなかったので、全く話も合わずに気まずい雰囲気が流れ、

結局知り合いという感じにもなれずにバイバイする事になります。

バリー『やっぱ、駄目か、、、。』

それでも、バリーは、リサともっとお近づきになりたいので、その後仕事中にリサを訪ねてしまい、結局嫌われただけで終わってしまいます。

で、ミスったバリーは、愛すべき駄目仲間のハワードの下へと戻り、意気消沈したまま退社の時間を迎えます。

で、ハワードと一緒に帰宅しようと会社を出てみると、調度リサが花の移動販売のおじさんから、大好きな赤いバラを買って、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、

『バァアアン!!!!』

バリー『!!!!!!!!』

、、、、、、、、、、、、、、

あまりに突然の出来事ですが、リサは、突如走って来た黒い車に乗っていた謎の男に銃撃され帰らぬ人となってしまいます。

以前から恋焦がれていて、今日初めて話かけ、嫌われてしまった女性が目の前で銃弾に倒れる、という出来事に、

大変ショックを受けたバリーは、その日はハワードと共に飲み明かし、帰宅し、12:00調度にベッドに横になります。

その日は、雷が鳴るような荒れた夜で、停電になりそうな状態になり、寝ぼけ眼でベッド脇のライトの配線部分をいじっていると、、、、、

『ガガガガァァァァァン!!!』

落雷!!!!

、、、、、、、、、、、、、

そのまま眠りについてしまったバリーは、翌朝目覚めると、、、、、、、

という感じで、本題に突入していきます。

物語展開がそのまま、映画の面白さに直結しているタイプの作品ですので、詳細は割愛させていただきますが、

非常に良くできたタイムループサスペンスで、同じ年の1993年に製作された(恋はデジャブ)と共にアイデアに満ちた作品となっています。

今でこそタイムループものは頻繁に製作されるようになりましたが、当時はまだそれほど、製作本数も少なかったので、

VHSの時代にはレンタル店で非常に人気だった作品になります。

タイムループを示すための様々なアイテムや、アイデアに満ちていて、同じ時間を何度も繰り返すうちに、

過去の経験を踏まえた攻略法を見出していく展開、誰にも言っていない自分の心の中だけにしまっている大切な思い出を、

今初めて会ったばかりの主人公が知っている事で、タイムループを証明する展開や、ループを繰り返す事で、事件の真実が少しずつ明らかになっていく展開など、

タイムループという設定を、存分に生かした物語展開となっています。

さらに、名作(ヒドゥン)を生み出したジャック・ショルダー監督の手腕によって、タイムループを繰り返し、

真実に近づく度に、アクション性がどんどん加速していく、という、後半にかけて非常に盛り上がっていく物語展開も、

本作を一瞬も飽きさせない娯楽映画の傑作にしています。

主人公を演じるジョナサン・シルヴァーマンも、上手くいかないながらも、なんとか良くしようと奮闘する、

誰もが感情移入してしまう主人公を好演し、ヒロインのヘレン・スレイターも、可憐な魅力で大事件に巻き込まれるエリートを好演しています。

という感じで、本作はタイムリープものの傑作ではあるのですが、本作の本当の魅力は、実は中盤以降に訪れます。

物語の目的としては、主人公が繰り返すタイムリープからの脱出、という大きな理由があるのですが、

もう一つの大事な目的に、片思いのリサの命を救う、という目的も存在しています。

タイムリープから抜け出せても、リサが殺害されてしまったままだと意味が無いので、リサを救出し、且つタイムリープから抜け出さないといけない、

という二つの目的を同時に果たす必要があるわけです。

※↓ここから、少しだけ物語展開に触れますのでご注意下さい↓※

ですので中盤、何度目かのタイムリープで、なんとかリサを救い、謎の男達からもなんとか逃げ切り、

さらに、助けたリサと深い中になって一夜を共に、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、

することはできないんです、、。

一緒の時間を過ごせるのは12:01まで。

12:02は二人には訪れません。

ここからが、非常に切ない展開になります。

お互いの愛を確かめ合った思い焦がれていた女性が、次の日には、ほとんど他人になってしまって、自分の事は何も覚えていない。

主人公は、毎朝、知っている他人に、何度も想いを伝えるところからやり直す事になってしまいます。

この設定が非常に秀逸で、それまでのコメディ展開が一挙に切なさに溢れた世界観へと様変わりしていきます。

この悲劇を止めるには、タイムループの原因となった実験装置の稼働を止めるしかない、という事で、後半は研究を止めるための

ワクワク大アクションへと突入していく事になります。

ただ、本作テレビムービーの限界なのか、予算の都合からか、残念ながらエンディングへと進むにつれて、

かなりのB級全開モードへと突入してしまい、事件の黒幕や、事件の解決方法など、そこだけを切り取ると同じ作品とは思えないほどに、取ってつけたようなサクッとした幕切れで、

『やったぜ!!ハッピーエンド!!』

みたいな感じで終幕を迎えてしまいます。

正直、それまでの丁寧な描かれ方で、盛り上がるだけ盛り上がった後に、ぽーんと頬り投げられた感じで、そこだけが非常に悔やまれる点となっています。

実に勿体ないです。

という事で、後半はちょっと残念ですが、大部分は傑作で、一度観出したら止められないぐらいの魅力を持った作品となっていますので、

SF映画好きの方や、タイムリープもの好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、本作一応DVD化はされていますが、既に廃盤で、中古ソフトを購入しようとすると定価の4倍ぐらいはしてしまいますので、

どこかのメーカーから再発売して欲しいですね。

作品情報

1993年製作 アメリカ製作 SFサスペンスアクション

監督 ジャック・ショルダー

主演 ジョナサン・シルヴァーマン、ヘレン・スレイター、マーティン・ランドー、ニコラス・サロヴィ、ジェレミー・ピヴェン、ダニー・トレホ

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