【元店長推薦!】小さな目撃者(DO NOT DISTURB!)98分

投稿者: | 2025年5月29日

おすすめ度 ★★★★★★★★★★

偶然殺人現場を目撃してしまった口のきけない少女が、犯人に夜通し追われ続ける、アムステルダムの光と闇を浮き彫りにした、まさに【小さなダイハード】な傑作サスペンスアクション!!

作品紹介

2001年3月10日公開

今回ご紹介する作品は、アムステルダムの街を舞台に、少女が殺人犯から追われ続けるサスペンスアクション作品です。

それでは、まずはこちらから、

アメリカの製薬会社の重役ウォルターは、妻キャスリンと10歳の娘メリッサを連れてアムステルダムを訪れるが、

一流ホテルのチェックインの際に手違いがあり、対処している間に口のきけないメリッサは、両親と離ればなれとなってしまう。

ようやくホテルの裏口から表に出ようとした瞬間、メリッサは暗闇で人が撃たれている現場を目撃してしまう。

そして、メリッサの存在に気付いた殺し屋たちは、口封じのためにメリッサを追い始めるのだった!!

監督・製作・脚本・音楽とマルチにこなすのは、(アムステルダム無情)や(ハント餌)等のディック・マースで、アムステルダムの街を上手く使ったサスペンスアクションを演出しています。

主人公となる少女役は、パッツイ・ケンジット主演の(Human Bomb)や(Doomwatch: Winter Angel)等の

フランチェスカ・ブラウンが演じ、犯人と堂々と渡りあっていきます。

フランチェスカ・ブラウン

で、その父親役で、(ブラックウィドウ)や(アベンジャーズ インフィニティウォー)等のウィリアム・ハートが登場し、後半予想外の活躍を見せていきます。

ウィリアム・ハート

で、主人公の母親役で、(バウンド)や(チャイルドプレイ チャキーの花嫁)のジェニファー・ティリーが登場し、事件に巻き込まれていきます。

ジェニファー・ティリー

で、主人公少女を追い回す犯人役で、(カンダハル突破せよ)や(キャプテンフィリップス)等のコリー・ジョンソンが登場し、少々ズッコケながら、アムステルダムを駆け回ります。

コリー・ジョンソン

で、主人公を成り行きで助ける男役で、(ジャッジメントナイト)(詳しくはこちら)や(アメイジングスパイダーマン)等の

デニス・レアリーが登場し、珍しく善人役で、主人公をサポートしていきます。

デニス・レアリー

で、ウィリアム・ハートの商談相手役で、(ファンタスティックフォー超能力ユニット)シリーズや、(パーカー)等の

マイケル・チクリスが登場し、緊迫感を盛り上げていきます。

マイケル・チクリス

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、アメリカの製薬会社に勤めるウィリアム・ハートが、

出張のついでに、妻のジェニファー・ティリーと娘のメリッサ(フランチェスカ・ブラウン)を、アムステルダムまで連れてくるシーンから始まります。

娘のメリッサは、数年前の事故によって、話す事ができなくなってしまっていて、それ以来、人の注意を引くために、空想がちになっている、

という事で、本日も『飛行機内で火事が発生して、乗客がパラシュートで飛び降りている。』という、知らない人が聞くとビックリしそうな空想を抱いています。

しかし、母親は、そんな娘の事を凄く理解していて、父親の注意を惹きたくて空想話をしている、とちゃんと理解しています。

父親も、勿論娘を深く愛していますが、手話もしっかりと覚える事なく、娘の空想話も『はいはい。』という感じで、受け流し気味、仕事中心気味となっています。

そんな一家が、アムステルダムにいよいよ到着し、現地支社に務める若者クリスのお迎えによって、一流ホテルへと案内されます。

で、ホテルに着いてみると、何かの手違いで、予約名簿に一家の名前が載っておらず、チェックインで暫く手間取ってしまいます。

さらに、その時期のそのホテルには、熱狂的なファンを持つアイドルパンクロッカー、ビリーが既に宿泊しているようで、

ビリーを一目見ようと、パンクガールたちが、ホテル周りに大勢集まっていて、そのホテルの周りは騒然としているという状況になっています。

早速何かが起きそうな危ういホテル周り

アメリカでは無い外国、チェックイントラブル、パンク野郎たちの大騒ぎ、というなんとなく嫌な予感が漂う中、

チェックインがなかなかできない状況に、トイレが我慢できなくなったメリッサは、両親がチェックインのためにその場を離れる事ができないため、

クリスについてきてもらってトイレへと向かいます。

とにかく危ういパンキッシュ

で、メリッサは無事トイレへと入りますが、外で待っているクリスは、調度たばこを切らしてしまい、ササっと売店へと買いに行ってしまいます。

迂闊です、、、。

で、運悪くクリスがいない間にトイレを出てしまったメリッサは、クリスが見当たらずきょろきょろしていると、

廊下の向こうの方に、クリスの後ろ姿を見つけます。

で、クリスに声を掛けようと、廊下を急ぐメリッサですが、クリスは自分とは反対方向にどんどん行ってしまい、いつの間にかスタッフルームや調理場まで行ってしまいます。

で、やっと調理場で追い付き、クリスの腕を掴むと、、、、

!!!!!!

その男性は、実は似たようなジャケットを着たホテルの従業員で、ビリーの追っかけによって似たような突撃被害を受けていた従業員は、

メリッサも追っかけと勘違いし、どやしつけます。

コックさん『コラ!ここは入っちゃいかんっ!!』

で、ヤバいと思ったメリッサは、その場から逃げるように離れ、元居た場所に戻ろうとしますが、クリスばかりを追いかけて入って来たために、

帰りの道が分からずに、なんとなく扉を開けていると、勝手口のような所からホテルの裏口に出てしまいます。

なんとか表に廻ろうとホテルの周りを急いで歩いていると、、、、、、、

、、、、何やら大人が揉めている声が、、、、、、、

男『何てことしてくれたんだ!!』

緊迫感がモロに伝わって来たメリッサは、とっさに物陰に隠れます。

しかし、揉め事は収まる事は無く、3人いる男の内の一人が銃を取り出します。

で、そうこうしているうちに、、、、

、、、、BANG!!!

銃弾に倒れた男は、倒れた先に隠れているメリッサに助けを求めます。

しかし、どうする事もできないメリッサは、その場から逃げようとしますが、その時に、、、

カランカラン!!!

何かの空き缶を蹴ってしまい、銃を持つ男と、その仲間の男に見つかってしまいます。

で、間髪入れず男の銃弾がメリッサに放たれますが、ギリギリのところで何とか交わしたメリッサは、夜のアムステルダムへと逃げていき、

道行く人に、殺人現場を目撃した事を手話で告げようとしますが、誰も理解する事は出来ず、迫りくる殺人犯から逃げるうちに、

どんどんとホテルとは逆方向に追われて行く事になる、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

1970年にイギリスで、ジョン・ハフ監督、マーク・レスター主演で製作された(小さな目撃者EYEWITNESS)に、

大きな影響を受けたような傑作サスペンスアクション作品です。

表記が無いので、正式なリメイクかどうかは、分かりませんが、イギリス版は、少年が主人公で、大統領の暗殺を偶然目撃してしまう、という設定で、

空想好きの子供が犯人に追われて街を逃げ回る、という点等、ほぼリメイクと言っても良いぐらいの作品となっていますので、そちらも併せてのご鑑賞をお勧めします。

イギリス版(小さな目撃者)

で、本作の方の特徴としては、やはり舞台がアムステルダムに移っている、という部分で、アムステルダムを舞台にした作品で有名なディック・マースによって、

アムステルダムが、もう一人の主人公と言っても良いぐらいに、街の美しさと、ダークな部分がしっかりと印象的に描かれています。

恐らくアムステルダムを知り尽くした監督にしか表現できないような独特の表現で、美しいだけではない怪しい部分も、魅力の一つとして描かれています。

少女と犯人の追いかけっこの描写は、クレーンを多用した撮影で、街を立体的に描きつつ、ボートに乗っての水上チェイスや、

下水道を通って逃げたり、ホテルの屋上から川へダイブしたり、さらにクライマックスでは、結構大掛かりなクラッシュで魅せるカーアクションがあったりと、

アムステルダムの街を、色んなサスペンスアクションの状況で表現しています。

また、それぞれのサスペンス演出が素晴らしく、冒頭のチェックインからの何かが起こりそうな状況を長回しで表現する緊迫感や、

ちょっとした伏線が、思わぬところでサスペンスを生み出し、主人公を、自然な流れでどんどん危機的な状況へと追い込んでいきます。

些細なトラブルが、なんとなく重なって行く演出が素晴らしい

さらに、主演のフランチェスカ・ブラウンが、口がきけない役柄ながらも、表情で上手く緊迫感を表現していて、

ちょっと間抜け気味の殺人犯と五分五分で渡り合っていく姿は、小さなアクションヒロインとでも言えるような活躍を見せていきます。

後半では、結構楽観主義者だった父親、ウィリアム・ハートが、急に本気を出して、セガール並みのアクションヒーローと化し、

犯人が運転して暴走する救急車にしがみついて応戦する、という、前半では考えられないような大変身ぶりも、

大作映画だと失笑ものですが、本作のような一級の娯楽B級作品では、まぎれもないヒーローとして輝きますので、

最後の最後まで、見所満載の作品となっています。

暴走する救急車
父『逃がさんっ!!』
父『どうりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
父『逃がすかぁぁぁぁぁぁ!!!』
父『あぶねっ!!』

という事で、完全なB級娯楽作品ノリの作品ではありますが、大予算のS級、A級作品にもまったく引けを取らない面白作品となっていますので、

アクション映画好き、サスペンス映画好きの方等、機会がありましたら是非ご鑑賞してみてください。

北北西に進路を取れ)のような、ヒッチコックのサスペンスアクション系がお好きな方等は、結構ハマると思いますよ。

作品情報

1999年製作 オランダ・アメリカ製作 サスペンスアクション

監督・製作・脚本・音楽 ディック・マース

出演 ウィリアム・ハート、ジェニファー・ティリー、フランチェスカ・ブラウン、デニス・レアリー、マイケル・チクリス、コリー・ジョンソン、ミシェル・ゴーギャン

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