修行映画 🔥●●●●●●●●●
ロバート・デ・ニーロ、ジョン・マルコビッチ、ジャック・ヒューストンが激突するリベンジアクション、、、、ではなく、開始から46分間は主人公カップルが薬物中毒から脱するために努力するアクション無しのドラマで、47分目からは、ほとんどドラマ性のないB級リベンジアクションとなる、前半と後半で別物のドラマ映画+アクション映画!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、ロバート・デ・ニーロとジョン・マルコビッチが出演した作品です。
それでは、まずはあらすじから、
婚約をきっかけに薬物を絶つ事を決めたシェルビーとルビーのカップルは、壮絶な禁断症状に耐え、お互い励まし合いながら、なんとか健康な日々を取り戻していった。
しかし、そんな二人に、付き合いのあったドラッグディーラーは、販売ノルマをこなすために、言葉巧みに再び近づいていく、、、。
監督は、(ドント・サレンダー)(詳しくはこちら)や(10ミニッツ)(詳しくはこちら)等、最近のブルース・ウィリス作品に製作者として参加していたランドール・エメットで、
人脈を活かした豪華なキャスティングで、作品世界を深めています。
主演は、(エージェントスミス)(詳しくはこちら)や(アンテべラム)(詳しくはこちら)等のジャック・ヒューストンで、
その確かな演技力で、どん底からの復讐劇を熱演しています。
で、ヒロイン役で、(ブラッドマネー)や(ザ・ゴールドフィンチ)等のウィラ・フィッツジェラルドが登場し、
劇的な展開を迎える役柄を熱演しています。
で、本作のキャスティング面でのかなりの魅力である警察官役で、(カム・バック・トゥ・ハリウッド!!)(詳しくはこちら)や(レッドライト)(詳しくはこちら)等の
ロバート・デ・ニーロが登場し、主人公に寄り添う正義の警察官を演じています。
で、もう一人のビッグスターのキャスティングで、ヒロインの親族役で登場するのは、(ガンズ&バレッツ:CODE WHITE)(詳しくはこちら)や(レッドブレイク)(詳しくはこっちら)等、
B級作品にも積極的に出演している名優ジョン・マルコビッチで、後半にかけて展開のある役柄を演じています。
という、豪華なキャストで製作された本作の物語は、まずは薬物による犠牲者に胸を痛めるデニーロ警察官を描きつつ、
あるドラッグディーラーが、何者かに襲われて壮絶な最後を迎えるシーンから始まります。
で、そこから数週間遡り、薬物に溺れるカップルの日常が、まるで普通の事のように描かれ、そこから結婚を決意した(理由は描かれないので分かりません、、)彼氏であるジャック・ヒューストンが、
彼女であるウィラ・フィッツジェラルドにガチャガチャでゲットした玩具のリングを持って、求婚するシーンから(前半の)本題へと入っていきます。
登場したばかりのカップルの彼女の方が、いきなりドラッグをキメようとしているシーンから、それを制止して求婚する、
という、感情移入は全くできないけれども、説明だけは速攻ですませる描き方に、B級アクションの導入としては十分にあり得る流れで、とりあえずは始まります。
で、幸せに溢れたカップルは、将来のために薬物を絶つ事を決意し、そこから苦痛に喘ぐ二人の生活が始まります。
何度も何度も、挫折しそうになりながらも、愛する者同士お互い助け合い、なんとか苦闘する事3週間、やっとまともな感覚を取り戻し始め、
ウィラの姉の結婚式のために実家も訪れ、結婚を反対されていた母親の許しも得て、順風満帆、2人は新しい船出を迎える、、、、、、
、、、、かに見えた幸せカップルの幸せな日々は、販売ノルマに追い込まれたドラッグディーラーの再訪によって打ち砕かれる、、、、、
、、、、、、、、までで、46分!!!!!
47分目から、やっとこさ、本題であるはずのワイルドリベンジへと突入していく事になります。
で、後半になると、前半とは一変して、今度は、ほとんどドラマ要素の無い復讐一直線となり、しかも復讐の標的が、
接触して来たドラッグディーラーに留まらず、関係者に誰でもかれでも復讐していく、という勢い重視な復讐スタイルで、
観ている側も、どこまで行くのが目的かわからないので、ただただ初めて登場する悪党が復讐されていく様を見続ける事になります。
アクション自体も割と、動き出したら銃撃数発で終了、という感じの簡素なアクションですので、アクション性が薄く、
本当にただただ、銃や工具で、初めて見た悪党をザクっと倒していくだけのシーンが繰り返されていきます。
これが、前半でしっかりとしたドラッグディーラー組織の悪行や、カップルが狙われている危機感等、後半のリベンジ展開に繋がるような描写が描かれていれば、
ワイルドリベンジにもグッとくると思われますが、
前半は、とにかく
まるでA24製作作品のような、イケてるカップルの淡いドラマで46分間も費やしてしまいます
ので、
47分以降に突然リベンジアクション展開に突入しても、スカスカすぎて、何をすれば復讐終了なのかも良く分からない物語となっています。
さらに、前半のドラマ部分も、冒頭でドラッグディーラーがリベンジされるシーンが先に挿入されてしまっているので、
どれだけ薬物を絶つドラマを描いても、その後不幸が訪れる事が、事前に分かってしまっている、
という予定調和のような構成もイマイチ盛り上がりに欠ける点となっています。
何より、本国のポスターも、日本版のDVDジャケットも、本作をアクション映画としてアピールしていて、
アクションを期待して鑑賞し始めると、
まず先に、優しいBGMがずっと流れるドラッグカップルの日常を46分間観ないとアクションシーンが観れない、
という肩透かし感が、非常に修行覚悟の必要な作品となっています。
という事で、いきなり予想外の展開から始まる作品ではありますが、ロバート・デ・ニーロとジョン・マルコビッチが、
同じ作品世界内に登場する貴重な作品にはなっていますので、両スターのファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 アクション
監督 ランドール・エメット
出演 ジャック・ヒューストン、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・マルコビッチ、ウィラ・フィッツジェラルド、メドウ・ウィリアムズ
↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓
映画評論・レビューランキング
にほんブログ村