修行度 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥●●●
人間狩りの獲物となった元悪徳刑事の囚人ブルースが、誤魔化し編集を施しながらハンターになんとなく逆襲する物語、、、、、ではなく、ブルースは何もしていないのに、ハンター達が勝手に始める殺し合いがメイン、、、、でもなく、アクションよりも罵り合い、いがみ合い、腹の探り合いがメインとなる、というブレにブレる物語に、終わってみれば、ブルース・ウィリスが楽しそうに木の実を食べているシーンのみが印象に残る、というブルース・ウィリス引退を改めて実感させられる一応近未来SFアクション作品!!スカスカです!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ブルース・ウィリスが引退前に撮影済みだった出演シーンの少ない主演作品の内の一作です。
それでは、まずはあらすじから、
あらゆる悪行に手を染めた元悪徳刑事トーマス・マローンが、ジャングルで行われている富裕層の人間狩りゲーム(APEX)の標的に選ばれた。
孫に会いたい一心でゲームに参加したトーマスに、血に飢えたハンター達の容赦のない攻撃が始まる!?
引退を表明したブルース・ウィリスが撮影していた未公開作品の内の一本です。
終身刑の囚人ブルースが、孫に会いたい一心で、人間狩りゲームの標的に志願する、という大筋では、良くありがちなマンハント作品となっています。
ただ、ご存じのように、ブルース・ウィリスの事情で、撮影にも大変制限がある、という事で、本作でも出演シーンは少な目の、主演扱い、という特別主演作品となっています。
ストーリー自体は、近年のブルース作品と同様に、非常にシンプルで、冒頭で、ちょっとした他の標的での人間狩りエピソードが描かれた後、
早速ブルースパートに突入していくのですが、ハンター6人、ブルース勿論一人、という事で、今までのブルース特別主演作品ですと、
なんとかスタントダブルとバックショットを多投して、ブルース本人の実際の出番を少なく、しかし出演シーンは少しでも多く、という感じのトリック撮影のような、
セガール作品のような手法で、誤魔化す(誤魔化しきれれていなくても強引に押し通す)という描き方でしたので、
本作でも、どのように誤魔化して主演を成立させているのか(できているとも言えませんが、、)と思っていたら、
まさかのキルゲームが始まった途端に、ハンター側が主人公になり、ブルースは、木陰で様子を伺っているだけ、という意表を突いた表現方法で物語が進められていきます。
物語の流れはそのままに、主役入れ替わり(というか主役としての扱いの入れ替わり)です。
ニュータイプの誤魔化しです。
で、主役がハンター側に移っているので、勿論ブルースは合間に木陰で様子を伺いながら、隣ぐらいの木陰に移動して、また様子を伺う、
というハンター側主導の物語のエピソードとエピソードを繋ぐブリッジのような役目を、いつの間にか担っていくようになります。
ブルースが傍観者となり、ハンター側主導、6対1という構図が判明した時点で、大体予測はつくのですが、
マンハントものとして始まった物語ながらも、6人のハンター達が仲間割れを起こし、いがみ合い、腹の探り合い、罵り合いをしながら、
ブルースそっちのけでなんとなくバトルを繰り広げるバトルロワイヤル展開へと突入していきます。
ただ、このバトルロワイヤル、実際は罵り合いと、腹の探り合いがメインで、結局いよいよハンター同士の殺し合いに発展した途端に、
あっという間に勝負がつく、というアクション要素が極めて薄い、いがみ合いの会話がメインのバトルとなっています。
【6対1のマンハントスリラー→ハンター同士のバトルロワイヤルアクション→ハンター同士の会話劇】
勿論、そんないがみ合い中もブルースは木陰でじっと見て、次の木陰に移動します。
しかも、争っているうちにだんだんとハンターたちの人間性も出てくるのですが、5人の男子と1人の女子の合計6人の成人の内、
まさかのサイコが二人も交じっている、という普通の作品ではまず見れないようなサイコが渋滞する様子が見れる作品となっています。
まだサイコ同士がバトルロワイヤルするサイコロワイヤル作品なら、それはそれで楽しめそうですが、本作は(ダイハード)(アルマゲドン)(シックスセンス)の主演俳優ブルース・ウィリスの特別主演作品ですので、
そんな奇をてらったような要素が活きるような作品ではなく、サイコが複数登場しても、結局普通に脱落していきます。
で、そんな途中交代の主演陣が修羅場を迎えている頃、ブルースは、、、、
木陰から木陰への移動の最中に、犬とか猫が出てくるファミリー作品で流れるような(チャン、チャン、チャランラン、チャランラン💛)というファンシーなBGMと共に、
その辺の木になっている木の実を口に入れて、楽しそうに散歩をかます、というそれが演出なのかどうかも判断できないような、
物凄く牧歌的なシーンを挟んでいるうちに、主演陣の人数が勝手に減っているので、終幕10分前ぐらいになって、当たり前のように緊急参戦していきます。
中抜け参戦です。
で、当然ながら、木の実ではなく、銃を構えた(ダイハード)なブルースに、雑魚がかなうはずもなく、あっという間に勝利者となっていきます。
流石、ブルース、(ダイハード)な展開はしっくりきますが、勿論描き方はあっさりした表現ですので、結局振り返ってみると、木の実を嬉しそうに食べているシーンしか印象に残らない、
という深く考えると、なんとなく切なくなってきてしまいそうな、ブルース作品を楽しめるのも後わずか、という事を改めてかんじてしまう作品となっています。
ブルース・ウィリス作品もあとわずかしかありませんので、内容的には楽しめ無さそう、とはお思いでしょうが、そこは一応機会がありましたら、最後まで特別主演作品も鑑賞して頂きたいと思います。
因みにSF要素は、あって無いような程度です。
というか、要りません。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作総指揮・脚本 エドワード・ドレイク 製作・脚本 コーリー・ラージ
出演 ブルース・ウィリス、ニール・マクドノー、コーリー・ラージ、アレクシア・ファスト、ネルス・レナーソン、ロックリン・マンロー
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まぁくさん、こんにちは。
「あなたの知らないワゴンセールの世界」のS原です。
今回も大笑いしました!いやーこの映画はすごい!すごいと分かっているのに、観る気がしない!(笑)日本全国に寒波が襲っている日に、心がホットになる記事のUPに感謝です。
それにしてもブルース・ウィリスのやっつけ仕事ぶり(というか老後の小遣い稼ぎ)は、凄まじいものがありますね。彼には「晩節を汚さず」という日本語を教えてあげたいところです。借金返済のために同じような映画に出演しまくったニコラス・ケイジと双璧ですよ(笑)
個人的にはちょっと敬遠してしまう映画なので、こうやって紹介してもらえると助かます。しかも、ブルース・ウィリスにはほかにも同じようなセガール方式の映画がありますよね。まぁくさんは他の作品も観てますよね?それらも紹介してほしいです。(もちろんニコラス・ケイジ作品も)
嗚呼、いつかぼくも木の実を食べてニッコリとしてお金をもらえるような存在になりたい!
というわけで、これからもお互いにマイナー映画の紹介を頑張りましょう~!!S原でした!
S原さん、いつもありがとうございます!最近のブルース・ウィリス作品、かなりの省エネ出演作品が続いてしますが、本作の場合、内容自体が結構なブレブレ作品で、最近のブルース作品の中でも群を抜いてまとまりのない作品となっていて、これは流石に、、、、というレベルまで達しています!もう、その領域は同じようなジャンルの一応主演のセガール作品や、ニコラス・ケイジ作品を遥かに凌駕するレベルまで達してしまっているようにも思えます!最近のブルース作品を観ていて思うのは、何故主演に据えようとする?という点で、これがゲスト出演という扱いなら出演シーンが少なくても作品全体にはそんなに影響しないので問題ないと思うのですが、何故か無理矢理主役にしようとするために色々誤魔化しが必要になって、結果的に作品全体が最初から最後までおかしなことになっている、という作品になってしまっているような気がします、、。この状況は、恐らく本当の最後の特別主演作まで続くと思われますので、またリリースされましたらご紹介させて頂きたいと思います。
これからも、お同じようなジャンルの映画作品を紹介している同志としてお互い頑張りましょう!