修行度 🔥●●●●●●●●●
セガール主演のいつものアクション、、、ではなく(ドントブリーズ)でブレイクしたスティーヴン・ラング主演のアクション、、、でもなく、テレビドラマ俳優ジョージ・イーズが、目的の良く分からない事件に巻き込まれるお洒落チックなサスペンスドラマ!!セガールは正真正銘のゲスト出演!!
作品紹介
2014年10月11日公開
今回ご紹介する作品は、スティーヴン・セガールがゲスト出演したサスペンスドラマです。
それでは、まずはあらすじから、
ギャンブル狂のジャックは、借金で首が回らなくなっている中、カジノで知り合った富豪のダフィーに金儲けの話に誘われる。
しかし、豪邸に出向いたジャックは、そこで思いもよらぬ申し出を受けることになり、トラブルへと巻き込まれていくのだった!?
セガールが珍しく、正真正銘のゲストで出演したサスペンスドラマです。
主演は、(長沙里9.15)や(CSI科学捜査班)等のジョージ・イーズで、結構なキャストを前に主演として作品を盛り上げています。
で、そんなジョージにカジノで怪しい懸けを持ちかける金持ち男役で、(アバター)や(飛べバージル!プロジェクトX)(詳しくはこちら)、
(ドントブリーズ)(詳しくはこちら)等のスティーヴン・ラングで、怪しいおじさん演技全開で前半の物語を盛り上げていきます。
で、裏社会のボスであるセガールの直属の部下役で、(スナッチ)、(ミーンマシーン)、(10ミニッツアフター)(詳しくはこちら)等のヴィニー・ジョーンズが登場し、
出演シーンは少ないながらも、あの強面ぶりで主人公を追い詰めます。
で、正体不明のセクシー美女役で、(68キル)やテレビシリーズ(新ビバリーヒルズ青春白書)等が人気だったアナリン・マッコードが登場し主人公を惑わしていきます。
で、後半唐突に登場するスティーヴン・ラングの弟役で、(ジュラシックワールド炎の王国)や、(ビニー信じる男)等のテッド・レビンが登場し、主人公に迫ります。
それとゲスト顔見世程度の出演ですが、(トゥルーライズ)やテレビシリーズ(レリックレイダー)シリーズ等のティア・カレルも、バーで主人公に少しだけ絡む役柄で登場します。
という感じで、豪華なキャストが登場する作品ではありますが、セガール作品ではありませんので、セガールの製作会社製作でもなく、
セガールは製作にも名を連ねてもいませんので、セガールも他のキャスト同様に一部のシーンのみの出演となっています。
その割には、クライマックスの一番美味しい所だけを攫っていく(攫えているかどうかは別として)という一応、印象には残るゲスト出演となっています。
役割的にも、どうしようもない主人公に貸した借金を取り戻す裏社会のボス、という威圧感としての起用で、
主人公に銃を貸すだけのシーンを、前半と中盤と後半で、全く同じシーンを繰り返しながら、小出しにする度にシーンを少しづ長めに流す、
という、大して秘密も何もないシーンを、何度も何度も挿入して存在感を持たせる、という新しいセガールの魅せ方に挑戦しています。
ただ、いつもより、何も背負っていない、という責任感の軽さが功を成しているのか、セガールの表情が、
この時期の他の作品では見せないような、穏やかな表情の演技で、裏社会のボスの割には、表情的には、それなりに人の好いゴツイ体格のおじさんに見える瞬間がある、
というこちらも、他の作品とは違ったセガールを見ることができる、貴重と言えば貴重な作品となっています。
何でしょうか、この違いは、、。
終始、主人公を脅しているようなシーンで、主人公側は硬直して気絶しそうな表情をしているのに、セガールはむしろ笑顔(怖い笑顔ではなく)に見える時も結構あったりします。
何でしょうか、この違いは、、、。
考えてみると、他のスターと共同作業で作品を良くしていこうとする姿勢の薄そうなセガールが、本作のような完全に他人が製作した他人主演作品、
しかも、セガール作品とはゆかりの無い主演俳優や監督の作品に出演する、という事自体がかなり異例ですので、
何かの特別な理由はあったと思われますが、考えられるとすれば、スティーヴン・ラングとは(沈黙の断崖)(詳しくはこちら)で一度共演はしていますが、
流石に17年前に一度共演しただけでは接点は薄そうです。
で、一番最有力なのは、本作にもそれほど大きな役ではありませんが、途中印象的に登場するセガールの部下の裏社会の男役で、
(沈黙の追撃)(詳しくはこちら)と本作の同年に(沈黙の制裁)(詳しくはこちら)でもセガール作品に出演しているヴィニー・ジョーンズは、
セガール登場シーンとも結構重なりますので、このヴィニー・ジョーンズのなんらかの働きかけで、セガール出演が叶ったのではないでしょうか。
超個人的な邪推ではありますが、本作の製作者に頼まれたヴィニー・ジョーンズが、撮影中の(沈黙の制裁)の合間にセガールにお願いして、美女のエスコート付ぐらいで、
ヴィニー『ちょっとだけ、主人公に銃を貸すシーンを演じてもらえないでしょうか、兄貴!』
セガール『しょうがないのう!ごんぶと!』
という感じで、セガールの漢気が炸裂して出演が実現した、、、か、どうかは分かりませんが、
正直、セガールが出演している、という事実が無ければ、かなり多くの人が本作を鑑賞することも無いと思われますので、この時期としてやはり貴重な作品となっています。
ただ、本作、セガール要素を抜きにしても、とにかく行き当たりバッタリ、というか、はっきりとした方向性が無さ過ぎる、というか、
基本はカジノ近辺でたむろする、ギャンブル狂のどうしようもない駄目男が遭遇した、踏んだり蹴ったりな出来事を描く、
という、描き方によっては低予算でもお洒落な世界観で、独特のセンスを発揮できるような題材ではありますが、
どうも、カジノと近隣の豪邸での撮影許可をゲットできた、という時点で終了しているようで、その場所を舞台に、
お洒落っぽい映像イメージで繋いでいくのですが、スティーヴン・ラングは雰囲気だけで、そんなに活躍しない、というより目的が良く分かりませんし、
主人公も事件に巻き込まれますが、巻き込まれはしても、実際に騒動を起こしているのは本人だったり、
怪しい美女も登場しますが、いまいちファムファタールというほどの怪しさもありませんし、後半になってスティーヴン・ラングの弟なんかも出てきますが、これまた何がしたいのか良くわからない、
という感じで、全体的にカジノと凄い豪邸を舞台に、雰囲気だけはたっぷりに(スロー多投)ふわっと何かをやっている、という感じの展開がずっと続きます。
どのように展開していき、どのようなスリルと興奮を楽しむ作品なのか?と期待している内に最終的に冒頭で流れたセガールのシーンがまた登場して、
お洒落とは無縁のセガールが銃をパン!パン!と撃って終わる、という奇妙な味わいを残す作品となっています。
という事で、セガールアクションを期待すると、ほぼ存在しないアクションにがっかりする方も多いと思われますが、
他のセガール作品のように、活躍しない、登場しない主演作とは違い、しっかりとゲスト出演として登場する、ある意味異色作品となっていますので、
セガールファンの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2014年製作 アメリカ製作 サスペンスドラマ
監督 ジャスティン・スティール
出演 ジョージ・イーズ、スティーヴン・ラング、スティーヴン・セガール、ヴィニー・ジョーンズ、ティア・カレル、フィオナ・ドゥーリフ、アナリン・マッコード、テッド・レヴィン
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