(蛇王)キング・オブ・スネークの監督が描く、無人島での巨大蛇との戦いを描いたアニマルパニック作品、と思いきや、実際は人間同士の醜い争いをメインにした無人島サバイバルアクション!!
おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(蛇王キング・オブ・スネーク)の監督による蛇パニック作品の第二弾です。
それでは、まずはあらすじから、
まだ開発の行き届いていない無人島、蛇王島。その孤島のジャングルで密漁していた一行が死体となって発見される。
死体に残された噛み跡は、5800年前に絶滅したとされる大蛇ティタノボアのものであると判断されたため、
蛇の専門家であるチェン(リュウ・リンチェン)は、環境保護調査員のシャオシャオ(シャオ・ユン)とともに蛇王島に調査に向かうのだった!?
(蛇王キング・オブ・スネーク)(詳しくはこちら)のチェン・ファンシアン監督による蛇パニック作品第二弾です。
とはいっても前作とは物語的には無関係で、前作が軍閥時代を背景とし、大勢の登場人物が列車などで移動しながら目的地を目指す移動型のロードアニマルパニックムービーだったのに対して、
本作は3人の主人公チームが無人島に渡って蛇の調査をしつつ、その場で蛇を捕らえて金儲けを企む悪漢たちとバトルを繰り広げる、
という場所を無人島内にほぼ限定した蛇パニック作品へと変更が加えられています。
時代も現代を舞台とし、絶滅したとされる大蛇ティタノボアを捕獲しようとする動きと、保護しようとする動きが激突して争いに発展していく物語となっています。
その調査側のメンバーを演じる主人公には(機械城モータルラビリンス)(詳しくはこちら)や、(水怪ウォーターモンスター)(詳しくはこちら)等、
日本でも主演作のリリースが続く、リュウ・リンチェンと
ヒロイン役をテレビドラマや、映画作品両方で出演作品を増やしているシャオ・ユンが演じるという話題のキャストが揃ってる作品となっています。
そんな期待が寄せられた蛇パニックの第二弾ですが、これがなんとも言えず微妙な感じで、サスペンスやアクションシーンは緊迫感があって良いのですが、
そのアクションのメインのほとんどがまさかの蛇ではなく、人間同士の争い、という意外な内容の作品となっています。
かなり鬼畜度の高い蛇捕獲者たち(許可を得ているようなので密猟者というわけではなさそうです)と主人公達3人が、
やたらと揉め事になり、命を何度も危険にさらしていく事になります。
その争いも、基本は蛇は関係なく、寝静まった寝込みを襲って毒を注入したり、女性に襲いかかったり、
毒蛇を寝ているテントに放り込んだり、という感じで完全に大蛇とは関係なく普通に殺人をしかけていきます。
で、その争いの最中に調度通りかかった蛇と一線交える、というパターンが多く、基本的に物語を展開させていくのは蛇ではなく人間同士の争いとなっています。
本作はとにかく、この人一倍感情移入をさせない風貌とキャラクターの悪漢たちが、割と粘ってしまうので、
結構後半までそんな人間同士の争いを鑑賞し続ける展開となっています。
しかも、後半、それはないだろうというような、ある重要人物の大どんでん返し設定も明らかになり、さらに厭な人間模様を目の当たりにすることになります。
厭な展開にはなってしまいますが、嫌な展開のあとのラストシーンは、どういうわけか、清々しい雰囲気で終幕へと向かっていきますので、
散々人間同士の厭な争いを見たわりには、後味はそんなに悪くない作品となっています。
それでも、振り返ってみると、やはり、その大どんでん返しを経た後に、そんなに笑顔で話せるのか?という疑問は少し残りますが、、。
その辺の展開に関しては賛否別れそうではありますが、アクションシーンやサスペンスシーンに関しては結構楽しめる作品となっています。
という事で、中国で人気ジャンルの一つモンスターパニックムービーの最新作という事で分かりやすい作品となっていますので、
モンスター映画好きの方や、中国映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしてもリュウ・リンチェンは、どの作品でみてもほとんど笑うシーンがねいですね、、、。
作品情報
2021年製作 中国製作 モンスターパニック
監督 チェン・ファンシアン
出演 リュウ・リンチェン、シャオ・ユン、ワン・ホンチェン
その他の中国製モンスターパニック作品
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