おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
中国映画界の人気ジャンル、モンスターパニックものの中でも、特に人気の蛇を題材にしながら、メインは嫌味キャラクターの嫌みっぷり、というスネークパニック作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、蛇と人間が戦う蛇バトルパニック作品です。
それでは、あまずはあらすじから、
人里離れたその村では、古くから蛇の被害に悩まされていた。
蛇王を父に持ち、狩猟で生計を立てる裴元(ペイユエン)と仲間たちは、その地区を統治する将軍の横暴によって、
追い詰められ、大蛇を3日以内に退治するように命じられる。
退治できなければ、村人皆殺し、という暴虐ぶりに、村人たちは必死て蛇討伐の作戦を実行に移していく!?
邦題から勘違いしそうですが(させようとしていますが)、奇怪なモンスターとバトルを繰り広げる作品ではなく、
中国映画界が大好きなジャンルであるモンスターパニックジャンルの中でも、サメ同様に大好きな蛇パニック作品です。
ですので、蛇しか登場しません。
武侠作品と同じぐらいに沢山製作され過ぎているので、どの作品を鑑賞したのかも分からなくなってしまいますが、
本作は、蛇パニックものが飽和状態になっている事を自覚しているのか、純粋に蛇パニックだけを見せるのではなく、
時代を古めに設定して、山林に囲まれた地区で、代々大蛇に悩まされてきた人々の物語、というちょっと現代モンスターパニックとは違った設定を変えることで、
一風変わった蛇パニックものに変化を遂げています。
監督は(機械城モータルラビリンス)(詳しくはこちら)や、(孫悟空VS猪八戒)(詳しくはこちら)等のダイ・イーリン監督で、その娯楽志向のアクションで、アクションシーンを盛り上げていきます。
主演は香港で1990年代から歌手として絶大な人気を誇るエリック・ソン。
近年は歌手だけでなく、俳優業にも進出しているようで、主演作品が着実に増えて行っています。
そして、ヒロインは、(青蛇:前缘)等、今後日本でも、出演作が紹介されていきそうな勢いのあるミシェル・ジアン、
正義感の強い優しい兄役で、格闘家でもある(シン・ジョーズ 最強生物の誕生)(詳しくはこちら)や、
本作と同じダイ・イーリン監督作(三国志 関羽 青龍偃月刀 最後の一閃)等で活躍するアクションスター、ナオメン・エルデニ、
そして、ドニー・イェンとアンディ・ラウ主演で大ヒットした(追龍)の続編(追龍2)等にも出演しているジェイソン・ウォン、と話題のキャストが揃った作品となっています。
物語は、蛇による被害に悩まされる村で、毎年、一番大きな蛇を捕まえたものを蛇王として称える風習がある中、
幼いころのトラウマで、蛇が苦手な主人公が、はずみで蛇王になってしまうものの、蛇以上に悩まされているその地区を治める将軍によって、
蛇を捕らえるように村人が追い詰められ、村人全員で蛇に立ち向かうものの、結局外道将軍とその兵士たちに蹂躙されていく、
という変わった流れになっていきます。
要するに中国映画界の大好きなモンスターパニックジャンルの中の人気の題材、蛇パニックを扱いつつ、
これまた中国映画界の大好きな外道の外道っぷりを思い知る展開で締めくくる、というモンスターハント映画とも、
蛇パニック映画とも言い切りにくいような独特の内容となっています。
とは言え、エンタメ派のダイ・イーリン監督作品ですので、ひとたびアクションに入ると非常にテンポが良く、
蛇との手に汗握る攻防が描かれるのですが、本作は単純にそのバトルだけを描く作品ではありませんので、
アクション以外のドラマ部分の物語が一行に進まずに、主人公もモジモジしているだけで、あれよあれよという間に、外道ライジングな展開へと突入してしまいます。
それにしても、蛇による犠牲よりも、外道将軍と外道兵士たちの蹂躙によって、多くの村人が犠牲になる作品は、果たしてモンスターパニック映画といえるのでしょうか、、、。
蛇よりも、一番怖いのは人間、というメッセージが込められているような描き方でもありませんでしたので、、。
普通にブレているだけのような、、、。
因みに原題に(巨蟒1)と、わざわざ番号が入っていますので、恐らく続編製作も視野に入れているのだと思われますが、
次回以降は蛇パニックだけに集中した内容でお願いしたいですね。
とにかく、外道が活躍する外道物語要素が、そんなに好きなら、外道専門ジャンルを作って、そちらで描きまくってもらいたいです。
もしかして、もう存在するのでしょうか、、、。
作品情報
2021年製作 中国製作 モンスターパニック
監督 ダイ・イーリン
出演 エリック・ソン、ミッシェル・ジアン、ナオメン・エルデニ、ジェイソン・ウォン
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