【中国映画】ピーク・レスキュー(巅峰营救PEAK RESCUE) 74分

投稿者: | 2023年7月2日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(アイアンブレイド)シリーズのツァン・ヤキが特殊部隊チームのリーダーを演じた、ガンアクションシーンメインのミリタリーアクション!!

作品紹介

2020年2月7日公開

今回ご紹介する作品は、ツァン・ヤキ主演のミリタリーガンアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ハン・ハオ率いる特殊部隊チームは、東南アジア某国で開催される世界サミットの開催阻止を目論むテロリスト集団の行動を把握し、核爆弾の取引現場を急襲した。

しかし、首謀者と取引相手である謎の女は、爆弾起爆用のUSBを持って逃走してしまった。

そして、サミット開催が3時間と迫った中、チームはついに謎の女を追い詰めるのだった!?

特殊部隊の活躍を描いたツァン・ヤキ主演のガンアクション作品です。

監督は、(デスアイランド殺人蜂の恐怖)(詳しくはこちら)や、(SPY デンジャラス&ビューティー)(詳しくはこちら)等のジン・ハオ監督で、

本作でも香港映画に影響を受けたようなガンアクションシーン満載の演出となっています。

主演は本作出演後(アイアンブレイド)(詳しくはこちら)や(オーディン)(詳しくはこちら)等の鎮魔師シリーズ、

アンディ・オン主演の(ブラインドウォー)(詳しくはこちら)等、日本でも出演作品が多数リリースされているツァン・ヤキで、

分かり易い特殊部隊のリーダー役をヒロイックに演じています。

ツァン・ヤキ
ツァン・ヤキ

ヒロイン役には、(鮫綃碧 真珠の涙)が日本でも公開されたフェイ・シンジエで、中盤、まるで主人公のような活躍を見せます。

フェイ・シンジエ
フェイ・シンジエ

で、主人公に想いを寄せる女性隊員役で、【鎮魔師】シリーズ第二弾、(镇魔司:苍龙觉醒)でも、ツァン・ヤキと共演しているリウ・シンザンで、

儚い恋心を抱く活発な女子を好演しています。

リウ・シンザン
リウ・シンザン

という主要メンバーで描かれる本作の物語は、北ミャンマーでテロリスト(多分)集団が核爆弾とそれを起爆させるUSBを取引しているシーンから始まります。

というか、もう始まっています。

もう、やってます。

例によって70分台の配信専用作品(でも、本作、日本ではまさかの劇場公開。すごいですね、、、)ですので、説明などは一切なく、

既に物語が始まって暫く経っているような状態から始まります。

しかもこの冒頭のシーンでは、主人公メンバーとなる特殊部隊チームは、迷彩上下でヘルメット着用、顔面にはカモフラージュ用の緑のメイクを施し、

さらに機関銃を顔の前で構えているシーンが多いため、

誰が何をやっているのかほとんど判別できません。

勿論、説明無しに始まっているクライマックスアクションなので、感情移入も何もありませんが、誰がどういう役目で、

どのような活躍を見せる、という印象ぐらいはないと、その後の活躍への感情移入の度合いも変わってきてしまいます。

そういうアクションが開始早々に9分間続きます。

ただ、迷彩を着用してのアクションは、この冒頭部分のみですので、逆に言うと、ミリタリーアクションの雰囲気があるのは、この冒頭のみで、

10分以降は、ミリタリーアクションというより異国の地で展開されるチーム行動での(ミッションインポッシブル)のようなスパイアクション要素が増していきます。

で、勿論何の説明もないテロリスト(多分)が核爆弾をゲットするものの、起爆させるためのUSBを手に入れる前に白羊という取引相手の謎の女性に持っていかれたので、

この白羊とテロリスト’、そして、その悪党達を捕らえようとしている特殊部隊チームの三つ巴の戦いがメインとなっていきます。

ただ、本作、他の作品以上に説明不足が凄いので、まず第一に主人公達は、どこに所属している、どういう任務を遂行しているチームなのかもはっきり分からず、

完全な軍人にしては、他国でたった四人で単独で、街中でやりたい放題行動し、国際問題レベルの大銃撃戦を繰り広げたり、

上司等が全く描かれなかったり、テロ組織が何故そこまで、その爆弾にこだわるのか、説明されなかったり(国際サミットを阻止する、という目的があるようですが、その爆弾をずっと追う必要もないと思います)、

謎の女が何故かジェームズ・ボンド波に強かったり、という色んな説明不足による疑問が多数ありますが、

どうも、ジン・ハオ監督の最近作(SPY デンジャラス&ビューティー)等と合わせて本作を鑑賞すると、何故そのような演出になっているのか?が少しは見えてくるようになっています。

簡単に言ってしまうと、ジン・ハオ監督は、全盛期の香港映画のガンアクション映画が大好きで、とにかく銃をカッコ良く撃ち合うシーンが沢山撮影したいようで、

銃撃シーンをメインに構成しているので、たとえ上映時間を短くするという条件があったとしても、そこに至るまでの必要なドラマを省いてでも優先的にガンアクションを描く、

という選択になり、結果的に、アクションシーンは豊富過ぎるぐらいに存在するのに、どういうドラマを背負った登場人物が、

どういう目的で、命をかけて戦っているのか、いまいち良くわからない、という偏った描き方となっていると思われます。

SPY デンジャラス&ビューティー)も(男たちの挽歌)のレイ・チーホンがキャスティングされていましたし、

本作も、会話の途中でチョウ・ユンファの映画の話題が出てきたり、という感じで大好きアピールも見え隠れしたりします。

超個人的には、好きは伝わりますが、正直アクション自体が、物凄く単調で、ただただ銃を撃ち合っているシーンの連続ですので、

銃撃シーンが長引けば長引くほど、気持ちが離れてしまう、というイマイチ乗り切れないアクションと感じてしまいました。

クライマックスの銃撃戦では、チームメンバーが命を落とす、というような見せ場もありますが、そんなには盛り上がらず、

ドラマがアクションを盛り上げたり、アクションがドラマチックに展開していく、という事もそんなに無い、というのも残念です。

たにかく、銃を撃っているシーンの印象だけは物凄く残りますが、、、。

左手でハンドル操作して運転し、右手てマシンガンを持って、左腕に銃を乗せて撃つ、という曲撃ちも登場。これでは、右左折できません、、。

あと、ツァン・ヤキが中盤、結婚指輪を首からネックレスのようにかけて、奥さんの写真をベッドに置きながら、風呂場で大泣きに泣いて、

過去の悲しい出来事を思い出している、というちょっとツァン・ヤキのひととなりを描くようなエピソードが登場しますが、

その奥さんは、、、、、というちょっとした捻りのような展開にもなりますが、それも説明が不足しすぎていて、何故そのような状況になったのか、いまいち良く分かりません。

もう少しドラマとアクションの比率を入れ替えると、もっとグッとくる作品となると思われるのですが、どうでしょうか。

という事で、ガンアクションシーン総集編のような、見せ場だけを繋いだような内容ではありますが、とにかくガンアクションと

ツァン・ヤキのイケメンヒーローぶりは堪能できる作品となっていますので、

ミリタリーアクション好き、ガンアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2019年製作 中国製作 特殊部隊アクション

監督 ジン・ハオ

出演 ツァン・ヤキ、フェイ・シンジエ、ワン・ジチェン、ハイ・ヤン、リウ・シンザン

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