おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
秀作娯楽映画への出演の多いリュウ・リンチェンが陽気な主人公を演じるチンギスハンの墓の謎解きと、ジャックと豆の木伝説を融合したSFアクションアドベンチャー!!結構楽しめます!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、楽しめる娯楽作品に出演し続けるリュウ・リンチェン主演のアクションアドベンチャー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
盗掘団から国宝を守る専門家ジャン(リュウ・リンチェン)は、昔なじみの教授、女性考古学者の3人で、チンギスハンの墓を探し出し、
その棺の中にある国宝を外国人から守るように上層部から依頼される。
早速任務に就いたジャンだったが、旅の道中謎の忍者軍団に命を狙われ、激闘を繰り広げるうちに、大きな陰謀に巻き込まれていくのだった!?
近年、(水怪ウォーターモンスター)(詳しくはこちら)や、(機械城モータルラビリンス)(詳しくはこちら)や、
(蛇王島キングスネークアイランド)(詳しくはこちら)等、何故か出演する作品は、他の作品よりも娯楽要素が高く、楽しめる作品の多い、
リュウ・リンチェン主演のファンタジーアクション作品です。
これが、またしても結構楽しめる作品、という事で、とりあえずリュウ・リンチェン出演作品に外れ無し、と言っても良いぐらいに娯楽要素のある作品となっています。
正直、そこまでスター性やオーラに包まれていて輝いている、という事もないような気がしますので、スターの輝きが映画の価値を上げている、
というわけでもなさそうなのですが、どの作品も面白い作品ばかりとなっています。
で、今までの作品ですとほぼ同じような役柄で、暗めで口数は少ないけれど、実は実力派、といった感じの役柄が多かったのですが、
本作に関しては珍しく、陽性の性格で、常に軽口をたたいていて、自信も実力もたっぷり、という感じで盗掘者から墓荒らしを阻止するヒーローを演じています。
色々と盗掘や、仕掛けなどにも詳しいようなので、盗掘を生業としているようではなさそうですが、同じような事ができる身分という感じでしょうか。
要するに、本作は形は違いますが、連続して製作されている盗墓ものの人気シリーズ(鬼吹灯)シリーズのように、古代の墓のお宝を追い求める冒険アドベンチャー作品となっています。
要するに中国版(インディジョーンズ)です。
というより、リュウ・リンチェン的には丸い形のガムを常に口に放り入れる、という仕草が強調されていますので、
ジャッキー・チェンが人気シリーズ(サンダーアーム龍兄虎弟)、(プロジェクトイーグル)、(ライジングドラゴン)で演じた【アジアの鷹】を意識しているのではないでしょうか。
キャラクター的にも明るいお調子者的な性格と、格闘もできる実力派、でも、ちょっと自信過剰ぎみ、という事で結構共通点が散見できます。
で、本作のお宝、というか追い求める墓は伝説のチンギスハンの墓で、その棺の中に眠る国宝を外国の盗掘者から守れ!という事で、
チンギスハンの棺を探すアドベンチャーへと展開していきます。
その冒険の旅の仲間は、昔からの顔なじみである教授と上層部からやってきた女性考古学者の二人で、この三人のパーティが謎に挑んでいきます。
謎の地下迷宮では、(機械城モータルラビリンス)のような物凄い仕掛けが迫り、それをヒラリヒラリとかわしつつ、
ゲットした冊子と丸い物体、そしてお宝ハントを阻止してくる謎の薄着美女率いる日本人忍者軍団、と非常に娯楽性の高い物語へと展開していきます。
で、その丸い物体が実はジャックの豆の木の豆だ、という事で、まさかの東洋のチンギスハン伝説の物語を西洋の童話と結びつける、
という離れ技展開へと突入していきます。
で、空の上へと舞台を移して巨人との大バトルへと発展していきます。
その間展開されるアクションは、結構な武術アクションが多い、というのも他のリュウ・リンチェン作品と共通していて、
正直内容的には武術アクションでなくても十分に成り立つような物語なのですが、少しのアクションでも結構ハイレベルなアクションが挿入されます。
この辺も他の中国作品とは一線を画する部分となっていて、吊られ放題のふわふわワイヤーアクションではない、本物らしいアクションを楽しむことができます。
ただ、いつものようにリュウ・リンチェン自身は、そこまでアクション満載というわけでもありませんので、
リュウ・リンチェンもアクションをこなしています、という程度にアクションを披露しています。
その他適役として登場する戦う女子の制服タンクトップで登場のレディドラゴン、ワン・シュダンもフレッシュな魅力でコスプレみたいな恰好で巨人とのラストバトルで
華麗なアクションを披露しています。
それとヒロインとして登場の(ムーラン最後の戦い)(詳しくはこちら)や、(王朝の陰謀/恐怖の人体実験と黒死病)(詳しくはこちら)等の
チャン・トンも、中盤、旅が本格的になるにつれて、謎のへそ出しルックに身を包んでコスプレ、ララ・クロフトとして大活躍していきます。
後半、不必要な大どんでん返しがありますが、それでもそれまででの旅の道中で、ムーラン役や、べにーちゃん映画の飾り的なヒロイン役とは違った、
お笑い要素や、ヒロイックな要素が前面に出ていましたので、新たな魅力が作品の見どころの一つとなっています。
冷静にみるとチンギスハンのお宝物語と、ジャックと豆の木の物語の融合、しかも忍者軍団にララ・クロフトにアジアの鷹という無茶苦茶な設定ではありますが、
そのごった煮を娯楽映画として楽しめるように79分という短い上映時間にしっかりとまとまっているだけでも他の作品とは違う本作独自の魅力だと言えるのではないでしょうか。
という感じで、秀作続きのリュウ・リンチェン作品、本作も例に漏れず、結構楽しめる内容となっていますので、
中国映画好き、香港映画好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2021年製作 中国製作 SFアドベンチャー
監督 ジョン・ウェイシー、ヤン・シューアイ
出演 リュウ・リンチェン、チャン・トン、ワン・シュダン、クン・ルン、チャン・チュンゾン
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