【レア作品!香港映画】リーサルパンサー2(地头龙HARD TO DIE/THE DRAGON FIGHTER)90分

投稿者: | 2022年12月6日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

アレックス・マン、シベール・フー、アレックス・フォン、ン・ガーライ、西脇美智子と豪華キャストが集結した香港映画らしい、勢い重視のアクション作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、アレックス・マン、シベール・フー、アレックス・フォン、フランシス・ン、ン・ガーライと豪華キャストが集結した香港映画らしい作品です。

それでは、まずはあらすじから、

香港警察のジュリー刑事(シベール・フー)は、香港の裏世界を牛耳るロン(エディ・コー)とその息子ビル(フランシス・ン)を逮捕するために執拗に追い詰めていた。

そんな時、FBIの捜査官であるジェシカ(ン・ガーライ)が潜入捜査の末に犯罪の証拠を掴む事に成功する。

その証拠を巡って戦いはさらに激化し、両者の激突は、ついに決死の大銃撃戦へと雪崩れ込むのだった!?

ウォン・チェンリー主演のハイキックカンフーアクション(非情のハイキック)や、(キラーエンジェル)(詳しくはこちら)、

リュウ・チャーフィーが一応主演っぽい(ドラゴンアームズ危険的刑事)等の勢い重視系アクション作品の多いリュー・チェンクー監督作品です。

リュー・チェンクー(トミー・ウォン、ジミー・ウォン)

毎回のことではありますが、とにかく思いついた設定とアクションを無造作に挿入していくような作風ですので、

アクション自体は危険度が非常に高い超絶アクションながらも、ストーリーは基本的に支離滅裂系で、辻褄が合わないのは当然のこと、

設定や、伏線等も全て放置して物語の軸がブレまくり、挙句の果てに誰が主人公かも良く割らないうちに派手に終わる、

という勢い重視、というか勢いが全ての作品となっています。

とにかく、勢い!
とにかく、勢い!
とにかく、勢い!
とにかく、勢い!
とにかく、勢い!
でも、、、、予算が無いので、、
ベニヤ板!!
えっ!!

相変わらずキャストは、結構凄いのですが、それぞれがストーリーを把握しているのかも怪しいぐらいに、なんとなくかみ合わない調子で、

オムニバスアクションのような感じで、なんとなくストーリーが進んで行きます。

物語の基本は、エディ・コー案じるマフィアのボスとその一人息子であるフランシス・ンが、警察特捜チームであるシベール・フーとの激闘と、

エディ・コーを仕留めようと付け狙う殺し屋(に見えませんが)のアレックス・フォンとの激闘がなんとなく描かれ、

そこに、大して関係ない陽気なチンピラ、アレックス・マンの無鉄砲生活も描かれ、実はアレックス・マンアレックス・フォンのダブルアレックスは親友だった、という展開になり、

さらに、エディ・コーに恨みを持つ日本人、西脇美智子のリベンジストーリーも加わりつつ、なんとなくアレックス・マンと街中で出会い、

アレックス・マン西脇美智子の復讐になんとなく加担するのかと思いきや、あっさり離脱、

そこからフランシス・ンの彼女であるン・ガーライが急にスポットを浴びだして、エディ・コーの悪事を陰で調べている事が発覚、

さらにン・ガーライキャッツアイのように黒装束で活躍しだし、なんとかエディ・コーの悪事の様子を掴みながらも結局あっさり離脱、

後を引き継ぐように証拠をシベール・フーの上司に渡すも、上司も殺されてしまい、フィルムの証拠の原版があるので、それをもってエディ・コーフランシス・ンを呼び出し、

最終的にシベール・フーアレックス・フォンが二人で悪党親子二人が率いる組織に戦いを挑む、、、、

と思ったら、途中でアレックス・マンも参加する、

という、とにかく、ちょっと気を抜くと、今画面に映っているキャラクターが何をするために、何をしているのか?

という基本中の基本が、全く把握できなくなる、という勢い重視にも程がある系のアクション作品となっています。

主役A(シベール・フー)
主役B(西脇美智子)
主役C(アレックス・フォン)
主役D(アレックス・マン)
主役E(ン・ガーライ)
共通の敵A(エディ・コー)
共通の敵B(フランシス・ン)

それぞれのキャストは、他のまともな作品では名演を披露していますが、リュー・チェンクー作品に出演すると、

たちまちランクが下がってしまったような、スターの輝きを強引に奪われたような、なんとなく雑多な映画内容の中の雑多な一登場人物になってしまいます。

この時代のジャッキー作品やウォン・カーワイ作品、チョウ・ユンファ作品のような世界的に受け入れられるような作品群とは180度違った意味合いの、

香港映画独自の泥臭さを伴ったような、他では味わえないような独特の魅力を持った作品となっています。

という事で、かなり独特の世界観ですので、多くの人に受け入れられるタイプの作品ではありませんが、

こういう作品があるからこその香港映画、ともいえるかと思われますで、香港映画好きの方や、アクション映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ストーリーは楽しみにくいですが、アクションに関しては十分堪能できますよ!

作品情報

1990年製作 香港・アメリカ・日本製作 アクション

監督 リュー・チェンクー(トミー・ウォン、ジミー・ウォン)

出演 シベール・フー、ン・ガーライ、アレックス・フォン、アレックス・マン、西脇美智子、マク・ワイチュン

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