カンフー映画としてのおすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
メン・フェイ、チャン・イー、カーター・ワン、シュー・フォンとカンフースターが集結して描く、親子二代に渡る復讐と出家の物語!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(少林寺必殺舞扇拳)のメン・フェイ主演のカンフーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
江湖の世界で活躍していた剣士【ゴーストキラー】こと、ライ・シンチュウ(カーター・ワン)は、己の行いを悔い改め、
ライバルであるミョウ・ユータン(チャン・イー)の攻撃を振り切って、幼い息子を友人のスーに預けて少林寺で出家する。
しかし、その時の勝負の傷によって不能者にされてしまったユータンの復讐心は収まらなかった。
そして数十年後、健康な青年へと成長したライの息子チェン(メン・フェイ)に、ユータンの魔の手が延びる!?
(少林寺必殺舞扇拳)や(妖術大変化)(詳しくはこちら)等の、イケメンカンフースター、メン・フェイ主演による武侠系のカンフーアクション作品です。
因みに、本作のVHSは、まさかの字幕無し英語バージョンでのリリース、という時代を感じさる仕様となっています。
本作で、まず目を引くのは、出演しているキャストの豪華さで、主人公のメン・フェイを筆頭に、その父親役に(少林寺への道)や(少林寺炎上)(詳しくはこちら)等のカーター・ワン、
そして、メン・フェイとカーター・ワンの親子二代に渡っての宿敵となる剣士役に(燃えよデブゴン地獄の危機一髪/斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)等のチャン・イー、
そして、ジャッキー・チェン主演の(成龍拳)やキン・フー監督の(侠女)等に出演し、製作者としても多くの作品を手掛けているシュー・フォン、と
豪華なキャスティングが実現しています。
流石にアクションに関しては1975年製作、という事で、スローぎみのアクションが中心ではありますが、
ジョセフ・クオ作品等で気心の知れたカーター・ワンとチャン・イーの黄金コンビのアクションは栄えていて素晴らしく、
また、出番は少な目ですが、シュー・フォンの魅せるキリっとしたアクションも見所となっています。
シュー・フォン自体は、役柄的に、さらに妹が存在して、重要な要素は妹の方が担っているので、正直そんなに重要な役柄ではないのが少し残念ですが、、、。
で、その内容ですが、まずは、かねてから因縁のあるカーター・ワンとチャン・イーの崖の上で決闘シーンから始まります。
カーター・ワンは、その昔【ゴーストキラー】と通り名がつくほどの悪事を働いていた時期もあるようで、
それが原因となってチャン・イーから恨みをかっているようです。
で、戦うカーター・ワンの背中にはまだ幼い息子を抱えています。
冒頭から(少林寺への道)でも見た事のあるような出だしですが、そのまま決闘は進み、カーター・ワンの方が実力が勝っていたようで、
チャン・イーは、睾丸の機能を失うほどの局部的な攻撃、というあまりにキツイ返り討ちに合ってしまいます。
で、そのままカーター・ワンは少林寺に向かい、そこで己のこれまでの行いを反省し、、、、
、、、、
そのまま、、、、
、、、、、
、、、、、
出家してしまいます!!
息子は、その場にいた友人に預けたままで、、、!
良く見ると、子供が育っているので、数年経っているのでしょうか、、、。
シーンが連続していて、時間の経過を示す手がかりがないので、暗黙の了解という事でしょうか、、。
で、十数年の月日が経過して、青年となったカーター・ワンの息子であるメン・フェイは、父(育ての)が経営する護送警備隊の隊長である姉(義理、ですが本人は忘れている)、シュー・フォンと共に初任務に就く、
という感じでメインの物語に入っていきます。
で、野盗に荷物を奪われてしまい、その野盗のボスであるチャン・イーが、荷物を人質にメン・フェイの育ての父にカーター・ワンの居所を教えるように脅迫してきます。
状況が良く読み込めないメン・フェイは、父を問いただして、実は自分は、実はその父親の本当の息子ではなく、
友人のライ【ゴーストキラー】が、実の父親で、まだ幼い頃に引き取って育てた、というメン・フェイが忘れていた大事過ぎる事実を明らかにします。
というところで、チャン・イーの猛攻が再開し、メン・フェイも命を狙われるものの、(育ての)父親の犠牲によって、なんとか逃げ延び、
少林寺の門を叩く、という後半の盛り上がりに突入していきます。
クライマックスは、少林寺に父を訪ねていったメン・フェイと、突然、育児を放り投げてしまった割には、まさかの大出世を果たしている、元ゴーストキラー、カーター・ワンの間で流れる微妙な気まずい空気を感じつつ、
そこへなだれ込んでくるチャン・イー(これは逆に良いタイミング)による、宿敵を倒すためのラストバトルが開始されます。
そして、ついに最終決戦、十八羅漢陣とのバトル、カーター・ワンとのバトルと激闘を越えたその先に、
チャン・イーにまさかの事態が訪れます。
それは、、、
、、、、
、、、、
、、、、
、、、、
自分も出家!!
『南無阿弥陀仏』
、、、、、
、、、、、
、、、、、
いや、メン・フェイは!?
無視!!
主人公がしょんぼりしながら家に帰る、というカンフー映画史上稀に見る迷ラストシーンでした!
作品情報
1975年製作 香港製作 カンフーアクション
監督 スー・ツェンハン
出演 メン・フェイ、シュー・フォン、カーター・ワン、チャン・イー
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