カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
大ヒットした前作と同キャストで、その後の学園生活を描いたキッズカンフーアクション第二弾!!ディック・ウェイも出てます!!
作品紹介
1989年4月22日公開
日本でも大ヒットした(カンフーキッド好小子)の正統続編となる第二弾です。
それでは、まずはあらすじから、
お婆ちゃんの家で過ごす事になった3兄弟は、学校に通う事になり、楽しい学園生活を送っていたが、
ある日、お爺ちゃんが、お婆ちゃんを見返すために出場した格闘の賭け試合に敗れ、そのまま行方不明となってしまったため、
行方を追うために、3兄弟も、その試合に出場する事になるのだった!?
1987年に日本で劇場公開されたヒット作(カンフーキッド好小子)(詳しくはこちら)の正統続編となる第二弾です。
ビデオのみのリリースで、(カンフーキッド2悪ガキ6人衆)、(カンフーキッド3 飛び出せ!悪ガキ3兄弟)、(カンフーキッド4 SF大冒険悪ガキ3人衆)とリリースされましたが、
それぞれは、同じキャストが登場するものの、物語的には無関係ですので、本作の方が正統な続編物語となっています。
主演はお馴染み激動の人生を歩みながら、テレビドラマ(角頭)シリーズや日本映画(初恋)等に出演しているイエン・セイコウと、
その後ブルース・スリー作品の影響大なアクション作品(精武風雲)への出演や、テレビドラマの監督や武術指導などの製作者としても活躍しているツオ・シャオフー、
そして残念ながらその後映画界からは遠ざかってしまったチン・ソンロンの3人が前作と同じ役柄を演じています。
お爺ちゃん役を演じるのは、前作同様にジャンキー・チェンの(成龍拳)や(クレージーモンキー笑拳)の八本脚役、
ジミー・ウォング主演の(ドラゴン修行房)(詳しくはこちら)の師匠役等の多くのカンフー作品で活躍しているチェン・ウェイローで、
前作以上にカンフーアクションに、ドラマに、と大活躍を見せています。
そして、おばあちゃん役を演じているのは、前作同様に(中国女警)、(奇拳怪腿扫把星)等のタン・アイジェンで、
まだまだ若い時期ですが、老け役を演じ、前作以上にアクション等も披露しています。
さらに、主人公達が戦いを挑むことになる賭博場を仕切るマフィアのボス役で、(プロジェクトA)のラスボスとしての激闘から、
(大福星)、(少女戦士‘88)(詳しくはこちら)、等のカンフーアクションの強敵役では右に出る者がいないアクションスター、デッィク・ウェイが華麗なアクションを披露し、
クライマックスバトルを盛り上げています。
ディック・ウェイ、近年ではジェット・リー主演の(スピリット)のスタントダブルや(イップマン)で端役を演じていた、
将来が期待される次世代アクションスターのワン・チェンの2020年製作の主演作品(中华武魂)等に出演し、
まだまだ健在ぶりを見せてくれています。
そこに(キョンシーVS五福星)(詳しくはこちら)や、(ドロボーズ)(詳しくはこちら)等の台湾製作品のお笑いキャラクターでお馴染みのウェイ・ピンアオ等が絡んで、ズッコケ要素を盛り上げていきます。
監督は、ジャッキー・チェンの(少林寺木人拳)や(蛇鶴八拳)、(カンニングモンキー天中拳)等名作カンフー映画を多く監督しているチェン・チーホワで、
本作でも、学園ドラマに豊富なアクションシーンを取り入れて、盛り上がる作品を演出しています。
製作は前作同様に、(侠女)、(山中伝奇)等のキン・フー作品から(成龍拳)等の女首領役、(カンフー十八羅漢拳)(詳しくはこちら)等に俳優として出演しているシュー・フォンが担当しています。
そんなスタッフ・キャスト共に実力派が揃った本作の物語は、前作の(恐らく)直後の物語で、前作で山から下りてきたカンフーキッズは、
お婆ちゃんの豪邸に、お爺ちゃんも一緒に暮らしていますが、お爺ちゃんは、相変わらずカンフーキッズに夜中にお婆ちゃんの部屋に忍び込んで、
お爺ちゃんに指示されたアイテムを盗んでくる、という何の訓練なのか良く分からない訓練を続ける毎日で、
孫たちの将来を案じたお婆ちゃんの鶴の一声で、小学校に編入することになります。
という事で、カンフーキッズ学園篇がスタートするのですが、撮影の都合からなのか、特別入学的な扱いで、
色んな子供達とドラマを繰り広げる学園ドラマが始まるかと思いきや、
他の子供達とは隔離された教室で、3人だけが特別に授業を受ける、
という物凄い特別扱いで、3人が教室で先生の熱心な指導を受けている授業で、いきなりカンニング大作戦に精を出す、という
3人だけのズッコケ学園喜劇が描かれていきます。
で、割と長めにスッコケが続きますが、何故か急に強盗団が3人学園に乱入してくる事になり、先生が人質に取られてしまったところを、
我らがカンフーキッズがやっつけてしまい、お手柄を聞きつけたメディアによってカンフーキッズが一躍ヒーローになる、、、、、、
という展開が前半で、ブツッと終わって、(本当に胴上げされている途中で画面が切り替わります)
何故かお爺ちゃんが賭場の前にふらっと現れて、そこでかつての友人に出会い、中に入ると、その賭場を取り仕切るボスのディック・ウェイに遭遇、、、という感じで、本題に入って行きます。
という事で、本題に入ると3人学園は、それ以降登場しなくなります。
その賭場は掛け試合をメインに行ってるので、ゴツイ欧米人の戦いが繰り広げられている所に、ちょっとした、いざこざでお爺ちゃんが腕前を披露しているうちに、
リングに偶然あがる事になり、そのままデッィク・ウェイに腕を買われて試合に出場する事になって、ゴツイ欧米人との試合に挑み、
勝利目前で、汚い手段で逆転され、そのまま生死不明のまま行方不明になったお爺ちゃんを助けるために、カンフーキッズが試合に挑む、
というお爺ちゃん救出劇展開へと突入していきます。
ですので、物語的には、前半が学園編、後半がお爺ちゃん救出激闘編、という感じで、ほとんど関連性の無い独立しているような展開ですので、
印象的には寄り道が長い作品という感じですが、その分救出編のカンフーキッズのアクションが豊富に挿入されていますので、
アクション的には、前作同様に楽しめ、さらに本作ではキッズの攻撃を受ける大人のスタントマン達のリアクションが、
かなりの危険度を伴うようなアクション(特に落下系のアクション)がかなり増えていますので、そちらも見所となっています。
正直、危険で派手過ぎて、子供達のアクションが霞んで(大したことの無いように映って)しまうぐらいに、痛みの伝わるスタントアクションとなっています。
ですので、アクション的には、本作の方が楽しめる部分も多い作品となっていますので、カンフーアクション好きの方や、香港・台湾映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1986年製作 台湾製作 アクション
監督 チェン・チーホア 製作 シュー・フォン
出演 イエン・セイコウ、ツオ・シャオフー、チン・ソンロン、チェン・ウェイロー、タン・アイジェン、ディック・ウェイ、ウェイ・ピンアオ
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