おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
スティーヴン・セガールが自ら監督して挑んだ反環境破壊路線シリーズ第一弾!!でも、大自然の中で大規模な爆発を連発し、自ら自然を破壊しまくります!!
作品紹介
1994年5月21日公開
今回ご紹介する作品は、スティーヴン・セガールが多くの出演作品の中で唯一監督も兼任した自然破壊 反環境破壊アクションです。
それでは、まずはあらすじから、
エイジス石油会社の採掘場で炎上事故が発生した。
事故の原因は、会社の不正によるもので、その不正を発見した現場責任者パーマーは、事故消火の専門家フォレストに証拠を提出しようとするが、
会社の経営者ジェニングスによって、証拠もろとも二人を抹殺するために、工場の一部を爆破されるのだった。
しかし、フォレストは瀕死の状態ながらも、地元民のエスキモーたちによって命を救われる。
そして、危険な採掘場を破壊するため、フォレストの決死の戦いが始まる!?
スティーヴン・セガールが唯一監督した反環境破壊系烈のアクション作品です。
本作と1997年製作の(沈黙の断崖)(詳しくはこちら)、1998年製作の(沈黙の陰謀)と同じ製作者、ジュリアス・R・ナッソーとコンビで同じ反環境破壊テーマで、製作する事になる一作目となります。
時期的には1992年製作の(沈黙の戦艦)と1995年製作の続編(暴走特急)の合間、1994年に製作された作品ですので、
セガールが一番乗っていた時期、という事で、後の主演作品では考えられないような豪華予算で、豪華キャスト、
規模の大きいアクション撮影、という二度と実現できない(実際にできなかった)意気込みで製作された作品となっています。
その豪華なキャストのトップは、何といっても、物語上のラスボス役で、まさかのマイケル・ケインが出演し、スカスカな物語に深みを与える、という奇蹟が実現しています。
役柄的には、分かり易い環境破壊無視で利益重視の悪党社長、という感じで、目的を果たすためには、邪魔者の命も簡単に奪う、
という誰が見ても悪人にしか見えない悪人を、素晴らしい演技力で演じています。
マイケル・ケインがラスボス?という感じですが、勿論格闘アクションはありませんので、セガールに殴られるようなシーンはなく、
落下して退場していく、という一応それなりにリスペクトが香る配役とはなっています。
ただ、本作でセガールは唯一の監督業をこなしている(ハズ)ですので、冷静に考えるとあのセガールが、
マイケル・ケインに演技の指導をしている状況が、少なからずあった、という事実が物凄いです。
全然、想像できませんね、、。
小学生が東大生の家庭教師に就く、ぐらいでしょうか、、。
ありえ無さ過ぎて良い例さえ、思い浮かびません、、。
で、いつものお決まりのセGIRLSですが、これが、いつものようなお人形さん的な美女ではなく、(ラストエンペラー)、(サルート・オブ・ザ・ジャガー)、(抱きしめたいから)、(ウェドロック)と、
ドラマ系作品と娯楽系作品両方で活躍していた実力派のジョアン・チェン(勿論ジョアン・チェンも美女ですが)を起用する、
という、マイケル・ケインと共に本気の伝わるキャスティングとなっています。
ただ、いつものようなお飾り美女要員ではない、本気のキャスティングで起用されたジョアン・チェン、
作品中に重要な要素として登場するアラスカに住むエスキモーの娘として登場しますが、勿論、ジョアン・チェンは完全に中国人なので、全然部族に馴染んでいませんが、
一応はヒロイン的に登場し、後半以降は部族を離れ、セガールの戦いに、、、
、、、、、
助手として参加します。
いつものセガール作品ですと、美女の役割は、戦いに巻き込まれて後ろで見ている、とか、囚われてしまう、とか守られる側の立ち位置は崩しませんが、
ジョアン・チェンはそういう役割での起用でなく、一応ヒロインではありますが、完全に助手として使われていきます。
本当に使う、という感じですので、セガールが爆弾や銃を準備すると、その爆弾などを、
セ『それを、あの木の下に仕掛けろ!』
セ『奴らに気付かれないように、そこで待て!』
という感じで、
命令系で支持を出し、完全に部下、助手としてこき使います。
えらい扱いです。
ジョアン・チェン、本作出演以降の1998年に(シュウシュウの季節)で監督としてもデビューし、中国語圏のアカデミー賞、金馬賞最優秀監督賞を受賞、
2007年には(ホームソングストーリーズ)で最優秀主演女優賞も受賞する事になりますが、本作ではセガールに爆弾を仕掛けさせられています。
という今では考えられないような奇跡の豪華キャスティングが実現した本作の物語は、マイケル・ケイン演じる悪徳社長が経営する石油採掘会社が舞台となっています。
そこで働くセガールは、石油事故消化の専門家、という身分で、今日も事故を鎮火しています。
良く分かりませんが、それだけをやっているようです。
で、マイケル・ケインは期限内に石油採掘工場を稼働していなければ、採掘権を失ってしまう、という事で、
自然を破壊しようと、人命がどうなろうと、工場施設が危険な状態で爆発事故を起こそうと、なりふり構わず強引に業務を進めていくのですが、
作業員のリーダーが、会社の不正の証拠を掴んでしまいます。
で、それを公表しようとしたために、セガールもろとも施設の一部を爆破して殺害しようとしたところ、
爆発で物凄く吹っ飛んだセガールが、何故か遠く離れたエスキモー居住地で瀕死の状態で救助されたため、
セガールの逆襲が始まる、というのがメインの流れとなっています。
で、セガールが生きている事を知ったマイケル・ケインの部下に部族長である父を殺されたジョアン・チェンを助手として使いつつセガールは、マイケル・ケインにリベンジする、、、、、
のではなく、、、
大自然の中に自然を破壊しながら存在している工場を、大爆破する、
という、
誰が見ても本末転倒な大自然破壊で、決着を付けていきます。
しかも、破壊の限りを尽くしたクライマックスの後に、
6分間、反環境破壊を訴えるスピーチで(本人が)盛り上がって幕を閉じる、
という、
言いたい事とやっている事が真逆
の反環境破壊アクション作品となっています。
因みにアクションに関してはランボーのように森に仕掛けるトラップといつもの大きな腕を振り回すアクションの合間に十六文キックを入れる形のアクション中心で、
格闘ができる敵が登場しないので、暴れる感じのアクションがメインとなっています。
それと、後半セガールを追う側で雇われる傭兵のリーダーに(フルメタルジャケット)のハートマン軍曹役で有名なR・リー・アーメイが登場する、
という、これも奇跡のようなキャスティングが実現していますが、大して活躍することはありません、、。
ついでに有名になる前のビリー・ボブソーントンなんかも出てます。
という事で、セガール唯一の監督・主演作品は、残念ながらラジー賞で最低監督賞を受賞する、という不名誉な結果となってしまいましたが、
ノミネートされるぐらいに注目を浴びていた当時の話題作、とも言えますので、セガールファンの方や、
当時の奇蹟の作品を目にしたいといった方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1994年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作 スティーヴン・セガール 製作 ジュリアス・R・ナッソー
出演スティーヴン・セガール、マイケル・ケイン、ジョアン・チェン、ジョン・C・マッギンレー、R・リー・アーメイ、ビリー・ボブ・ソーントン、アーヴィン・カーシュナー
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