おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
いつも通りの展開ながらも、アクションは少し多めにこなし、トドメの一発もいつもより多め、珍しくパーカーっぽいラフな格好で、バイロン・マンをふっと飛ばすデンジャラスなセガール作品!!
作品紹介
2010年4月10日公開
今回ご紹介する作品は、いつものように美女を助けて悪党を叩きのめす、セガールの王道作品です。
それでは、まずはあらすじから、
無実の罪で6年間投獄された元特殊部隊員のシェーンは、家族も仕事も失い自暴自棄になっていた。
そんなある日、チャイニーズマフィアが警察官を射殺する現場を目撃し、シェーンがその警察官を助けに入った事で、事態は思わぬ方向へと進んで行くのだった!?
監督と脚本を担当しているのは、お馴染み(沈黙の処刑軍団)(詳しくはこちら)(沈黙の監獄)(詳しくはこちら)等の
キオニ・ワックスマンで、いつものように上手い誤魔化し方で、セガールの負担を最小限に、小気味良いアクションを演出しています。
で、勿論、豪快な主役と製作総指揮を担当しているのは、(雷神RAIJIN)(詳しくはこちら)や(斬撃ZANGEKI)(詳しくはこちら)と同時期の
スティーヴン・セガールで、本作でも普段と全く変わらないキャラクターで悪党をねじ伏せていきます。
で、一応ラスボスとしてセガールにしばかれるのは、(沈黙の聖戦)(詳しくはこちら)や(沈黙の制裁)(詳しくはこちら)でも、
セガールとコンビを組んでいるバイロン・マンで、本作では完全な悪党としてセガールと激闘を繰り広げています。
で、セガールが助けるヒロイン役で、(ファンタスティックフォー)や本作に出演した後は、製作者として(AIR)等に参加している
マーライナ・マーが登場し、完全にセガールを引き立たせていきます。
で、物語の発端となる、騒動に巻き込まれる若者役で、(ロードキラー デッドスピード)や(12ラウンド リローデッド)等の
ジェシー・ハッチが登場し、ちょっとしたアクションもこなして、セガールを引き立てていきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、まずは、夜間に奥さんと待ち合わせをしていたセガールが、
待ち合わせ場所に着いてみたら、調度奥さんが悪党に襲われそうになっているタイミングで、いつものように過剰に防衛し、
さらに逃げたところを追い回しますが、逃がしてしまったので、諦めて帰ったところ、その後、その悪党が何者かに殺害されたので、
セガール自身が特殊部隊員だった過去の経歴だけで、殺人犯扱いされ、大した証拠も無いのに逮捕されて投獄され、、、、、
、、、、、6年が経過したところから本題に、、、、、、
、、、、まだ、入りません、、。
いきなりの強引な逮捕からの、後のDNA捜査で無実が発覚し、さらにその直前に奥さんに分かれを告げられる、
という陰謀の匂いがプンプンする出だしではありますが、、、、
そんな出だしは、本編の物語とは全く関係ありません。
全く、です。
セガールの強権が発動して、急に軌道修正されたのか、思い付きのエピソードを急遽挿入したのか、良く分かりませんが、
とにかく、奥さん、無実の罪で逮捕、投獄からの6年間、等の意味ありげなエピソードは、全てスルーして、人生の大事な6年間と家族や軍人としての栄誉等、
全てを失ったセガールは、自暴自棄になり、やけ酒を飲もうと、夜中のコンビニを訪れます。
で、店を出てみたら、不良グループが、セガールの車に寄りかかり、難癖をつけてきたので、鬱憤晴らしに過剰な攻撃を加えて、
結構な状態になっているのに、さらに拳銃の尖った部分を握って、不良の顔面に何度も何度も沈黙の鉄拳を叩きつけ、
生死の境を彷徨うぐらいにまでダメージを加えて、そのままその不良の車を略奪して走り去る、という、
キレたおじさんのバイオレンス暴走ストーリーが、幕を開け、、、、、、、
、、、、、る事は無く、その後広場で、ボーっとしていたら、まさかのチャイニーズマフィアが警察官を射殺する現場を目撃し、
さらに、偶然、対面でも、ロシアンマフィアの息子が、その現場を友達と目撃し、警察官を救出するためにセガールが参戦し、
チャイニーズマフィアは一旦撃退したので、トランクに積まれていたマーライナ・マーとボストンバッグに入った札束をついでにゲットして、
騒動によって、友達を射殺されたロシアンマフィア息子と一緒に逃げ去る、という、
それまでの展開を全て無視した、アクシデントとセガールのネコババ
によって、いよいよ本題のバトル展開へと突入していきます。
で、トランクの美女とロシアンマフィア息子を助けたセガールは、ロシアンマフィアボスに感謝され、兄弟分の盃を交わしながら、
マーライナに事情を聴いてみると、叔父を密入国させるために、チャイニーズマフィアの組織に頼ってみたら、
叔父は誘拐された挙句に、自分は拉致られる、という散々な目に合い、さらにそのチャイニーズマフィアは、地元の警察ともグルなので、
どこにも助けを求める事ができない、という事で、それまでの設定を無視した、いつものセガールが、しゃしゃり出て、
チャイニーズマフィアと地元警察とは敵対関係にあるロシアンマフィアと共に、大抗争へと発展する、というのが、本作の大筋となっています。
困っている美女のトラブルにしゃしゃり出て、悪党に酷いダメージを負わせる、という展開はいつも通りですが、
本作独自の見所としては、やはりいつも以上にトドメの一撃が多く、トドメの十撃ぐらいになっている過剰な描写が、
下手するとジェイソンが、調子ノリの若者を粉砕しているぐらいに過剰で、ある意味スラッシャーホラー的なグロさも少し感じられる内容となっています。
セガールの登場シーンも、キオニ・ワックスマン監督だけに、セガール本人とスタントマンとのスイッチも非常に上手く、バレバレではありますが、
それでも、そこまで違和感が無いぐらいにまで、編集とアングルで押し切る演出は流石、という感じになっています。
勿論、いつものように鑑賞後に何かが残る、という事はありませんが、逆に言うと、散々命のやり取りを繰り広げた挙句、
結局何も残らないサッパリ感
が、セガール作品の真骨頂とも言えますので、サクッとアクション作品を楽しみたいという方や、ストレス発散で、頭を空っぽにしてドンパチ映画を観たいという方等、
ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2009年製作 アメリカ製作 アクション
監督・脚本 キオニ・ワックスマン 製作総指揮 スティーヴン・セガール
出演 スティーヴン・セガール、バイロン・マン、マーライナ・マー、ジェシー・ハッチ
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まあくさん、こんにちは。S原です。
素晴らしい・・・素晴らしすぎます、セガール百裂拳の世界!
たぶん日本で一番(世界で一番?)、セガール映画を詳しく紹介しているブログではないでしょうか。
毎回同じような(印象に残らない)映画なのに、懇切丁寧に説明して、さらに突っ込むという職人技には感心します。
今回の文章などは、映画そのものよりも絶対に面白いと断言できますからね。ここまでくれば、もう達人の域ですよ。
さらに言えば、これを読んだ読者が「どれどれ、セガールの映画をちょっと観てみるか」と思えないところも、なんともまた。。。(笑)
というわけで、そろそろ観るのがしんどくなってると思いますが、ぜひセガールの全作品映画の紹介を続けてください~!(本当に百本いきそうですね笑)
追伸:
ウィキペディアに載っている『セガールを主演に迎えた大魔神のリメイク』という企画は本当にあったのでしょうか? もしもこれが成功していると、現在と立ち位置がかなり変わっていたと思うのですが・・・
S原さん、いつもコメントありがとうございます!
セガール作品、本当に同じような内容ばかりで、ブログで既に38本もご紹介させて頂いているにも関わらず、毎回違う作品を鑑賞する度に、既にご紹介済の作品を繰り返し観ているような錯覚に襲われています!
製作年度が初期の有名な数本ぐらいは、作品ごとに特徴があったりするのですが、10本を超えた(肥えた)ぐらいからは、もう、邦題さえ覚えられないぐらいになっていきますので、
その辺りからはそれでもほんの少しは存在する作品ごとの些細な特徴に注目して、ご紹介するように心がけています!
本当にどうでも良い事ばかりですが、何十本も同じ主役の同じ内容の作品が、製作され続ける、なんてセガール作品以外には、まずありえない事だと思いますので、ふとしたはずみでセガール作品を観てみようかな、と偶然思ってしまった方の作品選びの参考にでもなればと思って書いていますので、これからもお読み頂けると嬉しいです!
ウィキペディアは私も参考にさせて頂いていますが、(大魔神)関係も含めてセガール、噂の宝庫なので、色んな話がありそうですが、セガールだけに噂レベルでも、強権を使って実現できてしまいそうなところが、また魅力ですね!