おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
セガールがスタントダブルをほとんど使わず自身で主演を演じている格闘アクションもしっかり目に存在する作品ながらも、何故か暗所で物語が展開するため、せっかくセガール本人がキャメルクラッチまで披露するのに、何をやっているのか分からないリベンジアクション!!
作品紹介
2007年製作11月24日公開
今回ご紹介する作品は、スティーヴン・セガールがちゃんと主演したリベンジアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ロサンゼルスの善良な警察官マックスが何者かに殺害された。
知らせを聞いた父親のサイモンは、自ら黒人ギャング団とヒスパニックギャング団の抗争激しいその治安の悪い地域に乗り込み、
単身捜査を進めると、意外な容疑者が浮かび上がってくるのだった!?
監督は、(沈黙の傭兵)や(沈黙の脱獄)等、本作を含めてセガール作品を3本監督しているドン・E・ファンルロイで、
なかなかしっかりとしたB級アクションを演出しています。暗いですが。
で、主演は勿論、(沈黙の激突)(詳しくはこちら)や(沈黙のステルス)(詳しくはこちら)と同時期のスティーヴン・セガールで、
本作では、何作かに一本の割合で登場する、スタントダブル少な目の、セガール本人がちゃんと主演した作品になります。暗いですが。
で、宿敵となるラスボス役で、(カムバック・トゥ・ハリウッド)(詳しくはこちら)や(アンダーカバーブラザー)等の、
楽しい作品にばかりに出演していて、何故本作に出演したのか謎な、エディ・グリフィンが登場し、ブラザーな悪党を演じています。
で、そのエディの敵対勢力のボス役で、(沈黙の処刑軍団)(詳しくはこちら)や(死の標的)(詳しくはこちら)等のセガール作品ではお馴染み、
ダニー・トレホが登場し、セガールに睨みを利かせていきます。
で、悪徳警官役で、(ポセイドン)や(フライトプラン)等のカーク・B・R・ウォーラーが登場し、セガールの恨みを買っていきます。
で、事件に巻き込まれるヒロイン役は、(デッドインパクト処刑捜査)や(消えた天使)等のカルメン・セラノが登場し、
いつのまにかセガールに手を引っ張られて逃げる側になるセ・ガールを演じています。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、善良な警察官であるセガールの息子マックスが、何者かに殺害されてしまうシーンから始まります。
勿論、息子を殺害されて黙っているはずのないセガールは、単身その地域に乗り込んで行く事になります。
そこは、黒人ギャングとヒスパニックギャングの抗争が激しい治安の悪い地域で、マックスの殺人事件も地元警察の担当刑事カーク・B・R・ウォーラーからは、
捜査もせずにギャングの抗争で片づけられてしまいます。
で、カーク刑事の態度から、今後も捜査をする気が無いと判断したセガールは、早速単独捜査に入りますが、流石に目立つ容姿なので、
動き出すなり、黒人ギャングに難癖をつけられる事になりますが、勿論、何人掛かりでも敵うはずがないので、
速攻で腕を反対側に締め上げて、手の平も、可動域以外の角度へと曲げ切ります。
で、借りていた安宿に帰ってみると、黒人の少年に遭遇しますが、事情を聴くと、マックスには良くしてもらったという事で、協力を仰ぐことになります。
で、少年の証言から、有力な容疑者は、黒人ギャングではなく、ヒスパニックギャングのボスだ、という情報を仕入れたので、実際に会いに行ってみると、
そのギャングがダニー・トレホで、お互いを大して知らないのに通じるところがあるのか、
トレホの
トレホ『あんたは、俺に似ている。善意を持った悪党だ。』
という、ちょっと自分をほ褒めてくれているような言葉が嬉しかったのか、数回の言葉のラリーで、トレホは容疑者から外されます。
そうなると、やはり犯人は黒人ギャングか?という事で、黒人少年を捕まえて、自分にトレホが犯人だと思わせようとした理由を厳しく追及します。
で、厳しく詰問すると、この少年の兄が実は黒人ギャング団の下っ端で、ボスであるエディ・グリフィンは、麻薬や暴行、殺人等やりたい放題で、犯人として最有力になっていきます。
で、エディに的を絞って調べている間も、ドライブ中に後ろから車で追い回されて銃撃されたり、暗がりで襲われたり等、
セガール排除活動は続きますので、エディとの徹底交戦状態に入っていきます。
で、安宿を貸してくれたヒロイン、カルメン・セラノもなんとなく争いに巻き込まれてしまい、結局いつものように美女を守るような展開になっていきます。
で、この黒人ギャング団との争いで、セガールは必殺のキャメルクラッチを喰らわすという、アクション映画では見た事がないような技で反撃しますが、
なにぶん、敵の数も多いので、珍しく
肩に銃弾を受けて、痛くて気絶してしまう
というセガール作品では珍しいピンチが描かれます。
戦闘中に気絶です。
気絶しているので、恐らくまさかの華奢な美女が巨体を運んだのか、セガールがある程度逃げ切って気絶したのか分かりませんが、ベッドの上で意識を取りもどす事になります。
で、まだ戦闘中だと思い込んでいるセガールは、危ない所を急遽治療してくれたヒロインの看護師の弟に対して、、、、
目覚めるなり、喉輪をキメる
という恩を、即、仇で返すような目覚め方で、覚醒します。
その後も表情一つ変えずに『すまん。』の一言で、戦線復帰します。
で、勿論休んでいる暇はないので、エディに反撃しようと、行動を詳しく探る事になりますが、実はエディには、悪事を働く際に黒幕とも言えるある人物がいて、、、、、
という感じで、後半にかけて息子の殺害犯を追い詰めていく事になります。
正直、その犯人に関しては、前半でほぼ確定してしまっていますので、犯人探しのスリリングというより、
セガールが犯人に気付かなければ気付かないほど、それだけセガール拳の被害者が増えますので、その分見せ場が増える、という感じで、
悪党の部類に属する人々を手当たり次第にやっつけまくる、というのが見所となっています。
ただ、本作、悪役であるはずのダニー・トレホとエディ・グリフィン、両方にリスペクトしている部分があるのか、
ダニー・トレホの分かっている者同士の眼と眼で通じ合う接し方は、まだ良いとしても、結構非道な事をしまくっているエディ・グリフィンの方にまで、
最終的にセガールを前に
エディ『クールな野郎だ。ギャングだぜ。』
と後半部分だけは的を得ているような分かっている者同士の通じ合いっぽいやり取りで、お茶を濁して終幕する、
というちょっと消化不良な結末となっている点は、他のセガール作品とは、ちょっと違った結末となっています。
しかも、後半はロケハンの失敗か、照明係を急遽解雇したのか、暗がりで何をやっているのか分からないシーンが多く、
せっかくセガール自身がほとんど出演している作品なのに、
闇で巨人が蠢いているようにしか見えないシーンが多発
してしまうのも非常に勿体ない作品となっています。
という事で、ちょっとストレスを感じる部分もありますが、やはりセガール自身のアクションが鑑賞できて(本来は当たり前ですが、、)、
しかもキャメルクラッチまで披露している貴重な作品となっていますので、アクション映画好きの方や、セガールファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
因みに、後半、いよいよ犯人の目星がついて、かちこみをキメる意気込みを、セガールがヒロインに聞かせるシーンで、
ヒロイン『報復するって事ね。』
セガール『そうだ、報復だ。』
ヒロイン『それじゃあ、彼ら悪人と同じじゃないの。』
セガール『いや、違う。』
セガール『俺の方が悪人だ。』
と、ドスを利かせて突撃して行った事を付け加えておきます、、、。。
作品情報
2007年製作 アメリカ製作 アクション
監督・撮影 ドン・E・ファンルロイ 製作 スティーヴン・セガール、ジョー・ハルピン
出演 スティーヴン・セガール、エディ・グリフィン、カーク・B・R・ウォーラー、ダニー・トレホ、カルメン・セラノ、リーズル・カーステンス
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あははははははは! こりゃ暗い! 画面が真っ暗じゃないですか!
たとえばデニーロとかアル・パチーノでも、やっぱり作品によって出来不出来はあると思うんですよ。デニーロの「リベンジマッチ」とか、ヨボヨボの体でボクシングをしていて、観客は「自分はいま、なにを観ているんだ?」と思いますからね。でも当たり前ですが、それは俳優が前面に悪いわけじゃなくて、監督とか脚本によって、作品が大きく影響するからなんですよね。
でもセガールだけは別格のようですね・・・(違う意味で)。
今回の「沈黙の報復」といい、前回の「沈黙の逆襲」といい、なぜ本人が一応アクションをしているのに普通の映画にならないのでしょうか?? なんとも不思議な存在ですよ、セガールは。。。。
おまけに、セガール御用達の監督でもフレッシュな監督でも毎回同じような微妙な出来になってしまうという。しかも観たあとは、まぁくさん以外は誰も区別できない作品群になっているという。
もうここまでいけば、このまま真っすぐにセガール道を邁進してほしいです! いっそ清々しいですよ。映画は清々しくないですが(笑)
いまさら「カラーパープル」に出るセガールなんか誰も観たくないですからね。
あ! もしかして「キャノンボール4」なら、セガールが活躍できるかもしれませんよ(もちろん、ジャッキーの後枠で)。
いかがですか、かっちょいいスーパーカーをぶっ飛ばすセガール、まぁくさん観たいでしょ?
以上、「あなたの知らないワゴンセールの世界」のS原でした!
S原さん、いつもコメントありがとうございます!
今回の沈黙は、一番の強敵が暗闇、という意外性にやられてしまう内容でした!せっかく主演本人が主役を演じているのに、暗くて良く見えない、なんて他の有名スターの作品だったら絶対にありえないですよね!
むしろ、必要以上に照明を当てるように指示が出そうなぐらいです!
普段のセガール作品も暗所で、眼だけに照明が当たる、というセガールアイズがアピールされるシーンが多いですが、本作では、眼にさえ照明が当たらない、という、撮影中に誰も何も言わなかったのが不思議なぐらいに沈黙の暗闇でした!
ただ、こういう何故?という所がセガール作品の魅力でもあり、また次の作品を観たくなるような原動力にもなるんですよね!多分、自分だけだと思いますが、、、。
セガール主演のキャノンボール4も面白そうですね!
邦題は、(沈黙の戦艦)、(沈黙のステルス)、(暴走特急)とありましたので、乗り物シリーズという事で(沈黙のフェラーリ)ぐらいが良いかもしれませんね!