【カンフー映画】少林寺 無敵の鉄線拳(鐵線功夫拳 /廣東十虎:鐵拳無敵【广东十虎:铁拳无敌】IRON KUNG FU FIST)93分

投稿者: | 2023年3月8日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

少林英雄(広東十虎)の一人、アイアンブリッジサム(鉄橋三)ことリャン・クワンの活躍を本格的に描いたルイス・ファン主演のカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ルイス・ファン主演の実在の英雄、リャン・クワンの活躍を描いたカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

幼い頃からいじめに合っていたリャン・クワンは、幼馴染を守るための技を身に付けるため、少林寺に入山する。

そこで、強靭な鉄線拳を身に付けたリャンは、帰郷し、見事有力者の蛮行から友人たちを守ることに成功するが、

その出来事をきっかっけに街の有力者と対峙する事になっていくのだった!?

少林寺出身の英雄たちの総称(広東十虎)の一人にして鉄線拳の達人、アイアンブリッジサム(鉄橋三)ことリャン・クワンの活躍を描いたカンフーアクションです。

(少林寺三十六房)より
(カンフーハッスル)より

以前に配信のみのリリースで、(カンフータイガー広東の虎)(詳しくはこちら)というカンフー映画なのにカンフーアクションシーンがほとんど無い、

という存在意義自体が問われるような映画がありましたが、今回は主演が(力王)や(イップマン)シリーズ(詳しくはこちら)で有名なカンフーアクションスター、

ルイス・ファンが主演していますので、しっかりしたカンフーアクションシーンの存在するカンフー映画となっています。

当たり前ですが、、、。

ルイス・ファン

で、そんな本格派が主演している本作、香港勢はルイス・ファンだけではなく、敵役をチン・シュウトン監督の(ジェイド・ダイナスティ)(詳しくはこちら)や、

中華道士)(詳しくはこちら)、(ゴールデンスワロー魔翔伝説)(詳しくはこちら)等、古くから香港アクション映画で活躍しているチョイ・シウキョンが演じ、

チョイ・シウキョン
チョイ・シウキョン

さらに、主人公を貶める外道系の悪役に(ワイルドシティ)(詳しくはこちら)や、(スカイ・オン・ファイア)(詳しくはこちら)等のリンゴ・ラム作品に出演している、

エドワード・チューが扮し、作品を盛り上げています。

エドワード・チュー
エドワード・チュー

さらに香港映画ではあまり見かける事はありませんでしたが、香港出身で、中国製作の(シンクロコダイル)(詳しくはこちら)等に出演しているアンディ、、、

、、、ではなくカンティ・ラウが、師匠役で出演し、ジャッキーの醉拳のキメポーズだけを真似てカンフーの達人、蘇化子を演じています。

カンティ・ラウ

その香港勢に加えて、(レジェンド・オブ・キングダム)(詳しくはこちら)等のサイ・ミールーがヒロインとして華を添えています。

サイ・ミールー
サイ・ミールー

そんな香港風味の香る本作は、鉄線拳の達人であるリャン・クワンが、幼い頃に近所の有力者の息子に仲の良い男子と女子と共に、いじめられているシーンからいきなり始まります。

大人を使って嫌いな相手をフクロにする、というトンデモいじめっ子、というか、ここまで行くといじめは越えていますね、、。
やり過ぎる子供と跪く子供時代のヒロイン。

で、開始早々に少林寺で修業する事を決めたリャン・クワンは、早速少林寺に向かい、速攻で成長してルイス・ファンになって、

勿論、既にカンフーの達人になっているので、武術の腕を見せびらかしていたら(ただ弟弟子と手合わせしていただけですが)、

師匠に咎められて下山させられる、という40分ぐらいはかかりそうな展開を、

ほんの数分程度で描き終えて、

あっという間に大人になった幼馴染が再会する、というシーンから本題に入っていきます。

いきなりの厭な子供シーンも早々に、いきなりルイス・ファンに成長。

で、帰って来ると幼馴染の男女は兄妹で、リャンが二人の真ん中の年齢という事で、上手い具合に再会早々に溶け込んで、

速攻で、妹とリャンはラブラブ展開に突入してきます。

再会早々に、
ラブラブな二人。そうなっていく過程が観たいのですが、、。

幼い頃に突然少林寺に入山してから、思春期を含む10年以上のブランクを感じさせない大人の人間関係ですが、

それはこの3人だけではなく、幼い時期に3人をいじめていた権力者のドラ息子が、10年以上たった時代にも、同じように虐め続けている、

という驚異的な粘着力で、立派な外道に成長しています。

要するにずっと、同じ状態を10年以上維持しつつ、ルイス・ファンだけが強くなっている、という状況になっています。

で、いつものように舐めてかかっていたら、強くなって帰って来たリャンに痛い目に合わされる、という感じで、それが段々と抗争に発展していくのですが、

そのドラ息子の父親がチョイ・シウキョンで、街では皆に慕われる有力者として通っているものの、実は、、、

という展開になっていきます。

『この、ドラ息子!』

この辺の流れは、近年の中国映画ではお約束の展開で、悪党の悪行をより多く描けば、それだけ盛り上がるかのように、外道ぶりが描かれます。

ただ、他の作品ですと(カンフータイガー)のように主人公がイケメンではあっても、悪党の悪行以上に存在感を発揮するようなスターは、なかなかいませんので、悪行ばかりが目立ちますが、

本作はルイス・ファンという強力なスターと、悪党も娯楽映画で多くのヒーローや悪役を演じてきたチョイ・シウキョンが演じていますので、

他の外道活躍映画ほどの不快感は無く、またカンフーアクションシーンもバランス良くしっかりと挿入されていますので、

カンフー映画としてしっかり楽しめる作品となっています。

アクション自体も、流石にルイス・ファンという事で、香港映画のような超絶アクション、という感じではなくても、

鐵線拳や、酔拳、そして(スウォーズマン)に登場したような苗族の怪しげな蟲を使った技まで登場する娯楽要素の高いカンフーアクションが、

ワイヤーワークやカット割りで誤魔化すだけでなく、しっかりとした動きも見せるアクションの連続として登場します。

恐らく、鉄線拳自体もルイス・ファンは(イップマン)等で度々披露していましたので、得意技なのか、

腕をグッと前に突き出した構えが、非常にカッコ良く決まります。

物語に関しては恐らくほぼ創作で、主人公がリャン・クワンという事意外は、ほとんど伝奇的な要素は無さそうですが、

それでも、後半は少々強引ではあるものの、色んな流派と激闘を繰り広げる、という楽しい展開にもなりますので、

カンフー映画好きの方や、香港映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2022年製作 中国製作 カンフーアクション

監督・脚本 クワイ・ヒンガン

出演 ルイス・ファン、サイ・ミールー、カンティ・ラウ、チョイ・シウキョン、エドワード・チュー、ラウ・シェーミン

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