未DVD化のレア作品 【香港 ファンタジーアクション編】

投稿者: | 2021年4月26日

皆さんこんにちは、まぁくです。緊急事態宣言でゴールデンウィークは出かける事なく過ごす事になりそうですね、、。

5月7日に公開予定だったジャッキー・チェンの新作(プロジェクトV)も(ガンダム)の新作も延期という事になりそうですが、なかなか厳しいですね、、。

楽しみにしていたので残念です、、。

さて、先日から古い邦画作品を鑑賞しているのですが、その中でも特撮作品の決定版のような作品を鑑賞しました。

タイトルは、、、

海底軍艦)です。

1963年に公開された特撮アクション作品です。

監督は本多猪四郎監督で、特技監督は円谷英二監督、という黄金コンビの作品です。

主演は高島忠夫、藤山陽子、佐原健二、天本英世など特撮作品でお馴染みのキャストも出演しています。

特に主演の高島忠夫の正義感溢れるフレッシュな魅力は、個人的には後年の洋画劇場の名解説の記憶しかありませんでしたので、非常に新鮮でした。

物語は海底に沈んでいた架空のムウ大陸が復活する、という事で全世界に向けて降伏を申し入れてくる、という規模の大きい物語で、

その侵略に対して日本軍の生き残り部隊が独自に開発していた海底軍艦(でも空も飛びます)で、迎え撃つ、どころか、

軍艦一隻で、ムウ大陸を壊滅させる、という勧善懲悪ストーリーとなっています。

今の時代で観返すと、ラストでムウ大陸を壊滅させた後に、人間側に囚われていたムウ大陸の女帝が燃え盛るムウ大陸のあった海に向かって飛び込んでいくシーンが

なんとも切なさの余韻を残すラストとなっていて、(ウルトラセブン)の傑作エピソード(ノンマルトの使者)をちょっと思い出して、なんだかやるせない気持ちになってしまいます。

でも、原作では敵は架空のムウ大陸ではなく、ロシア、という事のようなので、それはそれで、ぶっそうな感じですね、、。

という事で、随所に円谷特撮を堪能できるシーンがありますので、特撮好きでまだご鑑賞されていない方などは、機会がありましたら一度ご鑑賞ください。

特撮はカッコ良いです!

さて、円谷作品はDVDやブルーレイになっている作品が多いですが、世の中にはVHSのみの販売でDVD化されずに忘れ去られようとしている作品が多数存在します。

という事で、(未DVD化のレア作品)今回は、(香港ファンタジーアクション編)という事で、勿論円谷作品には遠く及ばないものの、時代を感じさせる手作り感に溢れた香港作品を少しご紹介したいと思います。

それでは、今や世界でも活躍するユエン・ウーピン監督のファンタジックな作品から、、。

〇妖怪道士 (天魔撞邪SHAOLIN DRUNKARD) (酔拳)のユエン・ウーピンが監督し、サイモン・ユエン・ジュニア、ユエン・チュンヤン、ユエン・シンイーなどユエンブラザース総出で製作したコメディアクション。道士の活躍をファンタジックに描いた作品で、キョンシーは登場しませんが超絶カンフーバトルとファンタジックな妖術が融合した娯楽作。当時VHS販売元の大映ビデオが展開していた香港映画をリリースしていくシリーズ、ぷっつんホラーシリーズの記念すべき第一弾です。VHSパッケージ裏の宣伝文句、(馬鹿らしさ世界一、ぷっつんホラーカンフーのお通りだい!)が時代を感じさせて良い感じです。

〇妖怪道士2 (鬼馬天師TAOISM DRUNKARD) ユエンブラザーズが贈るシリーズ第2弾で、今回はユエン・チュンヤンが監督と主演も担当。他にサイモン・ユエンやユエン・シンイーなど前作のスタッフ・キャストが続投。物語的には前作との繋がりはないものの、同じような酔道士などが活躍する妖術合戦カンフーバトル作品。本作も前作同様キョンシーなどが登場する作品ではありませんが、奇天烈な妖術合戦が楽しい作品。因みにVHS発売元の大映ビデオのぷっつんホラーシリーズの第5弾です。

〇中華道士 (飛象過河DUEL OF THE MASTERS) 大映ビデオぷっつんホラーシリーズ第6弾。ユエンブラザーズの(妖怪道士)や(ミラクルファイター)などの流れをくむ作品で、亜流といえば亜流ですが、ブランディ・ユエンが師匠役で出演していますので、番外編的な位置の作品でしょうか。出演者は他にチョイ・シウキョンやソニー・ユー、悪役で有名なフォン・ハックオンなど有名どころが出演しています。内容は反目する二人の道士の師匠が、なんだかんだと、いざこざを繰り広げながら協力してキョンシー退治に乗り出す、という定番の物語。本作では(妖怪道士)シリーズとは違い、しっかりキョンシーも登場します。監督は元ショウブラザーズスター、ウィルソントン。

〇奇門遁甲 吸血拳 (DEMON STRIKE) ジャパンホームビデオがリリースしていたVHSのカンフーシリーズ9作目です。(燃えよデブゴン)シリーズなどでお馴染みレオン・カーヤン、ショウブラザーズ作品で同じみパイ・ピョウ、さらに(ドランクモンキー酔拳)(スネーキーモンキー蛇拳)など多くのカンフー作品で悪役を演じている韓国のハイキッカー、ウォン・チェンリーが共演したカンフーアクション。メインはカンフーアクションで呪術合戦などは何故かお色気シーンに、、。

〇三頭魔王 (THREE HEADED MONSTER) VHSジャケットには香港版(ネバーエンディングストーリー)と堂々と書かれたファンタジー作品。山奥で毒蛇に噛まれた少年が突然現れた千年人参王という妖精に命を救われ、そのまま千年人参王争奪戦に参加することになる、という色んなモンスターが登場する作品。突然ナチスドイツ兵が現れたり、三頭魔王は意外に小さかったり、とトンデモ作品ですが、なんといってもアクション部門担当の当時まだ新人だったシンシア・カーンの若さ溢れる華麗な動きが見どころです。

〇妖魔伝 (霊幻童子)(新桃太郎)シリーズ主演のリン・シャオロウ主演のファンタジーアクション時代劇。共演は豪華に(超電子バイオマン)などで人気の日本が生んだ女ドラゴン、シンシア・ラスターこと大島由加里。本作の魅力は、珍しい美しすぎる女ドラゴン二人が激突するファンタジーカンフー作品となっています。一応香港映画ではありますが、ほとんど(キョンシーズ)などの台湾製のアクションの雰囲気漂う作品。監督は(レディニンジャ2夜霧の忍び凧)などのリー・ツォーナム。そして武術指導はまさかのニンジャスター、アレクサンダー・ルー。一応、VHSパッケージにはぷっつんホラーシリーズと記載されていますが、何本目なのか書かれていません。そろそろどうでも良くなってきた感じですかね、、。

〇ファンタジーフォックスストーリー (小狐仙) (燃えよデブゴン4ピックポケット)や(ユンピョウINドラ息子カンフー)などの才人フランキー・チェンの主演・監督・製作総指揮・音楽を担当したファンタジーラブロマンス。古びた鏡を通して美女に取り憑いた狐の霊(怨霊的な霊ではなくジョイ・ウォン的な美女霊)が、主人公にちょっかいを出しつつ恋愛に発展してしまう、という物語展開は(チャイニーズゴーストストーリー)にも通じる作品。脚本はまさかの有名になる前のウォン・カーワイ。

〇デビルキャット (凶猫EVIL CAT) 80年代に(男たちの挽歌)や(悪漢探偵)シリーズなど香港映画界で現代劇のヒット作を多数製作し、一挙に台風の目となったシネマシティ社が製作した現代劇ホラーアクション。内容は、工事現場で発見された巨石から呪われた猫の霊が蘇り、人々に取り憑いていく、という物語で、その猫の霊を迎え撃つのは、ショウブラザーズ社のレジェンド、ラウ・カーリョン師匠!一応主演はマーク・チェンですが、当然ラウ・カーリョン師匠が一番見せ場をさらいます。監督はホラー作品の多いデニス・ユー。(ゴッドギャンブラー)や(追龍)のバリー・ウォンが脚本を担当。

〇新アリババ 魔法大冒険 (天方夜譚 新阿里芭芭) 日本劇場公開作品。(missゴースト)という作品と同時期に公開された厳密には台湾製のファンタジーアクション作品。有名な(アリババと40人の盗賊)の物語をアジアンテイスト満載でちょっと違和感ありますが、結構特殊効果満載で映像化した娯楽作品。

〇キョンシーVS五福星 (歓楽五福星FIVE HAPPY LUCKY STARS) 日本劇場公開作品。リトルジャッキー、リトルサモハン、リトルユンピョウなどのカンフーキッズが日本のヤクザと戦うアクション作品です。キョンシーは大人が変装しているだけで、実際には出てきません。ですので、正しくは(ヤクザVS五福星)といったところでしょうか。夢も希望もないタイトルですが。カンフーキッズは本家のメンバーではなく本作オリジナルのメンバーですが、ジャッキーアクションを再現してみたり結構頑張っています。

という感じになっています。

ユエン・ウーピン作品などはキョンシーは登場しないものの、同じような道士が活躍する作品で、キョンシーブームに乗っかって、同系列の作品が多く製作されました。

当時は、日本でもキョンシー目当てで、割と人気がありましたが、道士がでてくるのに、キョンシーが出てこない、と不満に思いながらも、観ているとなんとなく楽しい作品でしたので、

人気も高まり、VHSも連続でリリースされたと思われます。

当時は作品自体が少なかったので、道士が出てきて何かと戦っている作品だったら、何でも良い、ぐらいの勢いだったと思います。

その流れの中での発売元、大映ビデオのぷっつんホラーシリーズの連続リリースがあったと記憶しています。(ウル覚えですが、、)

CGなど全くなかった当時、その手作り感満載の物語世界に共通しているのは、どの作品もバカバカしくもなんか観ていて楽しい

これに尽きるのではないでしょうか。

という事で、ちょっとレア度が高い作品が多いので簡単には鑑賞できないタイトルが多いですが、無料動画サイトなどで、意外に観れてしまうパターンもありますので、

そんな機会がありましたら、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

結構楽しいですよ。

それでは、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

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