未DVD化のレア作品 【番外編 ジャッキー・チェン編】

投稿者: | 2021年3月15日

皆さん、こんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。コロナの緊急事態宣言の解除も見えてきた、という事で春にかけて明るい話題の一つになりましたね。まだまだ安心はできませんが、、。

さて、来る5月7日のゴールデンウィーク明けにジャッキー・チェン主演最新作、(プロジェクトV)が公開されます。

(プロジェクトV)21年5月7日公開

英題は(VANGUARD)で、世界各国で暮らす中国人を顧客に持つ大掛かりな警備会社ヴァンガードを描いたアクション作品という事で、

てっきりそのまま(ヴァンガード)のタイトルで公開されると思いきや、まさかの(プロジェクトV)、、、。

ううむ、といった感じですが、ジャッキー作品は昔から邦題に関しては、音の響きのカッコ良さと、

覚え易さのみで付けられる伝統がありますので、ある意味しょうがないですね。

意外に愛着がわいてしまったりもしますので。

(プロジェクトV)21年5月7日公開

スパルタンX)、(サイクロンZ)、等作品内容とは関係ないけれど、なんとなく響きがカッコ良いだけの作品も多かったです。

しかもシリーズ作品なのにシリーズ作品と思わせないタイトル(九龍の眼クーロンズアイ)や(ファイナルプロジェクト)などもありました。

九龍の眼クーロンズアイ)は廉価版のVHS発売時にはちゃんと(ポリスストーリー2九龍の眼)に改題されましたが、

ファイナルプロジェクト)は(ポリスストーリー)シリーズの4作目なのに別作品扱いのままです、、。

でも(ファイナルプロジェクト)に関しては、1から3までと、4のセールスが別々でされているようで、DVDなどのパッケージも別のメーカーから発売されていますので、別作品扱いもやむを得ない感じはしますが、

同じ主人公、チェン・カーコイを描いたちゃんとしたシリーズなので、できればちゃんと扱ってもらいたいですね。

(ポリスストーリー4ファイナルプロジェクト)でも、長いですけど良いんじゃないでしょうか。

さらに(ポリスストーリー)は【警察故時2013】が(ポリスストーリーレジェンド)となったのは良いのですが、

警察官役という事以外関係ない【机械之血】が、(ポリスストーリーREBORN)というあんまりなタイトルで公開されました。

ポリスストーリーREBORN)の日本公開版に関しては、新たにジャッキー自身が北京語で(ポリスストーリー)の主題歌を録音し直して挿入するという手の込んだ公開のされ方でした。

それと、全然関係のない(新ポリスストーリー)もありました。

実話の映画化で映画賞を受賞するほどの内容の作品なのに、それでは弱いと捕らえたのか、有名作品の頭に【新】の文字をつける、

というあまりに安易なあやかりタイトルの付けられ方に、作品の持っている風格を下げてしまているように感じます。

当時としては、ジャッキーといえば激烈アクション、という事で、どちらかというとアクションシーンよりドラマシーンの演技面で評価された作品の取り扱い方に困ってあやかりタイトルを付けてしまった、

という事なのだとは思いますが、やはり映画作品は後に残りますので、その時の雰囲気だけで付けるのは避けてもらいたいですね。

特に【新】、【続】、【20xx】などの年号入りのタイトルだけは止めてもらいたいです。

で、そんなジャッキー作品の最新作のタイトルが(プロジェクトV)です。

それが良いのか悪いのかは、なんとも言えないですが、ジャッキーど真ん中世代には、歓迎されるのかもしれませんが、

プロジェクトA)などをタイトルは知っているが鑑賞していない世代の人にとってはどのように感じられるのでしょうか。

なんとなく嘘くさい感じに受け取られなくもないような感じもするのですが、どうでしょうか。

という事で、個人的にはジャッキーっぽくてそれはそれでアリかとは思いますが、そんなタイトルよりも予告編を見ていて『おっ!。』と思った点が一つありました。

(プロジェクトV)21年5月7日公開

それは、ジャッキーが久々に広東語を話しているんです。

予告編のシーンだけなので、どれぐらいの頻度で話すのかは分かりませんが、希望的な予測としては英語6割、広東語3割、仲間役の中国人キャストと話すシーンで北京語1割ぐらいと勝手に思っています。

ジャッキーが香港ではなく中国に映画製作の本拠地を移して以来、結構年月が経過しましたが、

振り返ってみれば、おそらく本格的な広東語を話す作品2006年、Mr.booことマイケル・ホイと共演したコメディ(プロジェクトBB)以来の事だと思われます。

正直、個人的にはそれが最後のジャッキーのちゃんとした香港映画だったと思っています(超個人的な意見です)。

それ以降は、香港映画というより中国で製作したジャッキー映画といった感じで、香港映画特有の良い意味で泥臭い、あの心地よいごった煮感は薄まってしまったように感じてしまいました。

それでも、他の作品よりも楽しめる要素が多いので全作鑑賞していますが、かつてのようなワクワク感はあまりなくなっていました。

という流れの中での広東語で話してると思われる(プロジェクトV)の登場、しかも監督は(ポリスストーリー3)以降、何度もジャッキー作品を監督しているスタンリー・トンです。

これは、もう期待せざるを得ないですね。

と言う事で、新作のへの期待も高まる中、過去のジャッキー作品を振り返る少しのきっかけづくりの意味も込めまして、

今回は(未DVD化のレア作品)の(番外編 ジャッキー・チェン編)という事で、

DVD化はされたが、すぐに廃盤になってしまってその後レア化した作品などを中心に少しご紹介したいと思います。

ですので、今回はパッケージソフトがレア、という事ですので、ご鑑賞するだけでしたら結構簡単に見れる作品が多いです。

それでは、まずは劇場公開もされたミッシェル・ヨー主演の有名作のスピンオフから、、。

〇プロジェクトS (超級計画ONECE A COP) 日本劇場公開作品。(ポリスストーリー3)で登場したミシェル・ヨー演じるヤン・ホア刑事を主人公にしたスピンオフ作品で、同じスタンリー・トン監督作品。ジャッキーも同じチェン・カーコイ役でゲスト出演しているので一応、ポリスストーリーのシリーズ作。他にユー・ロングアンやディック・ウェイ、エリック・ツァンなども出演している豪華な作品。でもDVDも未発売、、。

〇新クレージーモンキー大笑拳 (FEARLESS HYENA 2) (ジャッキーチェンの醒拳)のタイトルで劇場公開された作品。(醒拳)を途中まで撮影して、そのままジャッキーが離脱してしまったために完成していなかった作品を監督のロー・ウェイが(クレージーモンキー笑拳)や(拳精)のフィルムを足して、さらに別の俳優で追加撮影して完成させた作品で、英題も(笑拳)の英題(FEARLLESS HYENA)の2となっていたために、VHS発売時にこの安易な邦題がつけられてしまいました。でも長い年月の末にDVD発売時には(醒拳)に戻っています。ですので、一応VHS版はレアという事で。内容は同じですが、、。

〇燃えよ!ジャッキー拳 (広東小老虎THE CUB TIGER FROM KWANG TUNG) ジャッキー記念すべき初主演作品。ジャッキーが(蛇拳)、(酔拳)でブレイクした後に師匠役のユアン・シャオティエンの出演シーンなどを追加撮影して別作品(必殺鉄指拳)として公開された作品のオリジナル作品。まだ整形前のジャッキー主演作。後に(タイガープロジェクト/ドラゴンへの道 序掌)のタイトルでDVD化はされたが、DVDも廃盤で結構レアな作品。

〇アラン・スミシー・フィルム (AN ALAN SMITHEE FILM:BURN HOLLYWOOD BURN) 作品が完成したものの、監督がスタジオ側から加えられた編集などに不満があるときに、自身の名前を伏せて公開するときに使用する偽名【アラン・スミシー】に纏わるハリウッド内幕物語。スタローン、ウーピー・ゴールドバーグと共にジャッキーも出てますが、作中に出てくる【TORIO】という作品に出演している俳優ジャッキー・チェンとしての出演ですので、本編でアクションを繰り広げるわけではありません。最低映画についての物語が実際のラジー賞を取ってしまって酷評を受けた作品。実際の監督は(りんご白書)などのアーラー・ヒラー。皆が皆、やめておけば良かった作品。この作品以降、アラン・スミシー名義を使用する事は全米監督協会が認めなくなったというある意味記念碑的な作品。DVDは少しレアです。ただ単に販売された数量が少な目、という事だけですが、、。

〇ジャッキー・チェン マイ・ストーリー ( JACKIE CHAN MY STORY) ジャッキーがそれまであまり話さなかったプライベートの家族の事や、少年時代、夢などを赤裸々に語った貴重な映像(当時)。内容的には日ごろ大事にしているアクション哲学や、トレーニング法、映画に込めたメッセージ、さらに趣味の車について熱く語る75分。スタローンやブルース・ウィリスもインタビューででてきます。同時期にリリースされた(マイストーリー)と(マイスタント)は両方のDVDともにレアですが、どちらかと言うと(マイストーリー)の方が、寄りレア度が高くなっています。

〇ジャッキー・チェン マイ・スタント (JACKIE CHAN MY STUNTS) (ヤングマスター師弟出馬)から(Who AM I ?)までの主演作品の名場面を振り返りながら、ジャッキー本人とジャッキーのスタントチーム成家班が再演・解説する、というファン感涙の映像。他にも爆破やワイヤーワークを使ったアクションなどの大掛かりな視覚効果の開設もあります。DVD盤はそれなりにレアとなっています。

〇失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン (TRACES OF A DRAGON) ジャッキーが母親の病気を機に、父親から知らされた衝撃の事実をジャッキー指名の女流監督メイベル・チャンによってドキュメンタリー映画として映像化した作品。ジャッキー実は両親が再婚して自分が生まれるまでに2人の兄と2人の姉がいた、という事実や、戦時中両親は政府に関する仕事をしていた、などドラマティックすぎる事実が次々と出てきます。本作もレアというより販売された枚数が少な目、という事だけです。

〇三城記 (A TALE OF THREE CITIES) (失われた龍の系譜)で描かれたジャッキーの両親の激動の人生を同じメイベル・チャンが監督した男女の愛の物語。主演はラウ・チンワンと(ラストコーション)で有名なタン・ウェイ。DVDセル用は書籍ルートのデアゴスティーニから発売されたジャッキー・チェンDVDコレクションのみですので、一応ある意味レア作品です。

〇シャンハイ・ヌーン (SHANGHAI NOON) VHS、DVD共にレアではないですが、本作と同時発売された3作品のブルーレイ盤は何故か、あっという間に廃盤となりレア化してしまいました。作品自体は有名な作品なのですが、、。作品的にはジャッキーが(レッドブロンクス)で興行収入全米1位を獲得後に主演した(ラッシュアワー)の後に主演したハリウッド主演作でオーウェン・ウィルソンとのバディアクションとなっています。西部劇とカンフーの融合が楽しいハリウッドらしい作品。

〇シャンハイ・ナイト (SHANHAI KNIGHTS) あっという間にブルーレイがレア化してしまった3作のうちの一作。内容的には前作の好評を受けて製作された同じキャストによる続編で、オーウェン・ウィルソンも続投。でも、なんといっても本作の売りは、その後大ブレイクしたドニー・イェンとの大激突。対決シーン自体は短いですが、恐らく今後もめったには見れないトップスターの対決シーンですので貴重です。

〇アクシデンタルスパイ (THE ACCIDENTAL SPY) ブルーレイがあっという間にレア化してしまった3作の内の一作。ハリウッド作品出演の多かった当時、久々に香港映画で世界を舞台にしたアクション活劇。世界を舞台に自身の出生の秘密を追いかけてRPGのように色んな場所で大活躍する。出演は日本でも人気のビビアン・スーなど。確か日本未放映のスピンオフのようなテレビドラマもあったような、、。

という感じで、世界的に人気のある大スターですので、ソフト化される機会も多く、その膨大な出演作品の多くがDVD化、ブルーレイ化されていますが、

一度もDVD化されていない(プロジェクトS)は今鑑賞しても十分楽しめる作品ですので、(プロジェクトV)のDVD発売時にでも、なんとかついでにソフト化されれば良いのですが、、、やっぱり無理でしょうか。

というわけで、ジャッキーも66歳という年齢に見合わず、まだまだアクション作品で楽しませてくれそうですので、製作される限りは観続けていく、というのが昔からジャッキー作品に親しんできた世代のつとめなのか、と勝手に思っています。

そういえば、(ライジングドラゴン)のときのアクション作品引退宣言はなんだったんでしょうか。

まぁ、そんな事は(新宿インシデント)のときも今後は文芸作品を中心に出演していく、発言のようにリップサービスだと思われますが、、。

という事で本日もお立ち寄り頂きありがとうございました。

その他の近年のジャッキー出演作品

妖怪ハンタージャッキーのファミリー向け作品と思いきや、後半号泣展開となる(ナイト・オブ・シャドー魔法拳)はこちら

中国の実話を基にしたエベレスト登頂にかける人々のドラマ(クライマーズ)はこちら

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