ラスト・パニッシャー(A SCORE TO SETTLE)105分

投稿者: | 2020年5月20日

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

19年の刑期を終えた男と息子の親子関係を軸に、全てを失った者の余命をかけた復讐劇の果て

作品紹介

2020年1月17日公開

今回ご紹介するのは、ニコラス・ケイジが親子関係の修復をしながら、裏切り者に復讐もしていく、という二重構造のアクションドラマです。

それでは、まずはあらすじから

犯罪組織に属していたフランク(ニコラス・ケイジ)はボスの身代わりになって服役し19年の月日が流れていた。

致死性の不眠症を患っていたフランクは余命僅かと診断され、病気を理由に早めの出所を許可される。

出所の当日、かつて麻薬中毒者で現在は克服している一人息子ジョーイに出迎えてもらう。

19年間という大切な時間を家族と過ごせなかったフランクは贖罪のため、残りの余生を息子と過ごすために費やす事を誓う。

その日から息子との平穏な日々が続いていく。

しかし、服役中に大切な人々、大切な時間を失ったフランクは自身の命のあるうちにかつて自分を陥れた仲間たちへの復讐も開始する。

息子との平穏な日々

鑑賞前はニコラス・ケイジ主演のいつものアクションだと思って鑑賞していました。

実際その通りではあるのですが、本作は他の作品以上にドラマ性を重視したアクション作品となっていました。

本作のメインの物語は、失ってしまった息子との大切な時間を取り戻すために反発し合いながら絆を取り戻していく親子ドラマ部分にあります。

そこに加えて余命も少なく、亡くなってしまった妻との思い出なども追いつつ、すべてを失った男がついに復讐するというアクションにいたるまでのドラマの流れがしっかりしていましたので、

いつもの大味な単純明快アクションとは一味違いました。

しかし、せっかく丁寧な親子関係を築いていっているのに息子の静止を振り切り復讐に走ってしまうニコラスケイジに鑑賞時はなぜそこまでして復讐しようとするのか理解できなませんでした。

ところが鑑賞を進めると後半に、ニコラスがどうしても復讐しなければならなかった事実が判明します。

この事実が判明した時にあらためて、ドラマ性を重視して作られた作品なのだと分かりました。

振り返ってみると、色々と納得できましたので、鑑賞前に思っていた以上にちゃんと考えられたストーリーだと感じました。

他のニコラス・ケイジ主演のB級作品よりは、少ししっかりした物語となっていますので、最近ニコラス作品を敬遠しがちだった方も楽しめると思いますので、機会がありましたらご鑑賞ください。

裏切られた者の復讐が始まる

作品情報

2019年製作 カナダ・アメリカ製作 アクションドラマ

監督 ショーン・クー

出演 ニコラス・ケイジ、ベンジャミン・ブラット、ノア・ル・グロ、カロリーナ・ヴィドラ

かつてのギャング仲間ベンジャミン・ブラット

スタッフ・キャスト

監督はイタリアのジッフォーニ映画祭において(ビューティフル・ボーイ)で作品賞を受賞したショーン・クー。

出演は(リービングラスベガス)でアカデミー賞受賞後、(ザ・ロック)や(コンエアー)などアクション映画でも第一線を走り続けるニコラス・ケイジ。

共演に(ブラッド・スローン)などのベンジャミン・ブラット。

復讐は止まらない

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