お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆
男たちの挽歌の情熱、再び!
作品紹介
2020年2月7日公開
今回ご紹介するのは、チョウ・ユンファが(男たちの挽歌)を彷彿とさせるキャラクターを演じた犯罪アクションです。
それでは、まずはあらすじから、
タイの刑務所から香港警察に身柄を引き渡された偽札偽造集団メンバー、レイ(アーロン・クォック)は香港警察の執拗な尋問でかつての組織のボス(画家)(チョウ・ユンファ)の行方を白状するように要求される。
そしてレイは報復を恐れつつ(画家)との出会いから事件を起こすまでの成り行きを話し始める。
ここから物語は今現在のレイと同時進行で過去の(画家)との回想という形で物語が進む。
その回想の中で自身が画家として生活していく上での行き詰まり、その後の(画家)との出会い、偽札組織への加入と偽札の製造方法から組織内の対立などが語られる。
今現在のレイは過去の話をしながらも(画家)はかならず自分の元に報復しに来ると確信して怯え、警察にも警告している。
果たして(画家)はどのような方法で報復に来るのだろうか?
本作は韓国でリメイクが決定したそうです。
香港映画の韓国でのリメイク率は高いようです。
2019年の香港電影金像奨(香港アカデミー賞)で作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術デザイン賞、衣装デザイン賞など最多17部門にノミネートし主要7部門で受賞していて2018年に香港で公開された作品で興行収入2位を記録しています。
1986年伝説の香港映画、(男たちの挽歌)に熱狂したすべての人が待ちわびていたチョウ・ユンファのガンアクションが存分に楽しめる作品です。
上品な上司役や法曹界の実力者、歴史上の偉人、仙人、神様などあまり感情移入しにくい役柄を演じるランクまで上がってしまい、かつての(男たちの挽歌)のような二丁拳銃を振りまわすような役柄はもう見れないのかと思っていました。
神様などの役も他の人では出せない安心感があるのでそれはそれで素晴らしいのですが、やっぱりガンアクションが見たいと常々思っていましたので、今回は物凄く楽しめる作品となっています。
前半はアクションは少なめですが偽札作りの方法などが細かく描写され非常にサスペンスフルに物語の展開に釘付けになります。
そして中盤以降黄金の三角地帯での現地の将軍との取引をするあたりから今までの溜まった期待感をすべて爆発させるようなガンアクションのつるべ打ちになります。
二丁拳銃、ショットガン、マシンガンなど銃火器も盛りだくさんです。
中盤から後半にかけてはアクションシーンも多く渋みを増したチョウ・ユンファとアーロン・クォックの激突も見ごたえあります。
ただ、個人的には日本劇場公開時にセールスポイントにもなっていたラストの展開は必要だったのかなぁ、と思いました。
物語としては、そう来るか、という感じでそういう展開もありかとは思うのですが、チョウ・ユンファのガンアクションを待ちわび、やっと堪能できたファンとしてはちょっと複雑な気持ちになってしまいました。
その展開のために短い上映時間が当たり前の香港映画で2時間越えになっています。
ラストのどんでん返しはDVDの映像特典ぐらいにして、きりの良いところでスパッと終わった方が後味も良くてよかったような気がするのですが、、。
それでも、久々のユンファ主演のガンアクションで賞も沢山受賞している話題作ですので、機会がありましたらご鑑賞頂けたらと思います。
作品情報
2018年製作 香港製作 犯罪アクション
監督・脚本 フェリックス・チョン
出演 チョウ・ユンファ、アーロン・クオック、チャン・ジンチュー、リウ・カイチー
スタッフ・キャスト
主演は男たちの挽歌の亜細亜影帝チョウ・ユンファ。
共演に香港四大天王の一人アーロン・クォック。
監督は脚本家出身でインファナル・アフェア、実写版頭文字Dなどのフェリックス・チョン。
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓