おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
絶好調時期のジャン・クロード・ヴァンダムが囚人に扮し、アイドル人気の高かったシンシア・ギブと共に監獄内で発生した囚人の連続怪死事件を潜入捜査する格闘アクション!!
作品紹介
1991年6月22日公開
今回ご紹介する作品は、ジャン・クロード・ヴァンダム主演の監獄潜入捜査アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
カナダ連邦警察の秘密捜査官バークは、特別指令を受け、ハリソン刑務所における囚人の連続怪死事件を捜査するために囚人に成りすまして潜入捜査を開始する。
入獄早々に暴力事件に巻き込まれるバークだったが、黒人模範囚のホーキンスらの協力もあり、順調に捜査を進めていく。
しかし、事件が明らかになるにつれ、その影に存在する外部の巨大な陰謀が明らかになっていくのだった!?
監督は、チャーリー・シーン主演の(ターミナルベロシティ)やクリストファー・ランバート主演の(ガンメン)等、
アクション作品を多く監督していたディラン・サラフィアンで、監獄ものと格闘ものを融合させた娯楽感満載のアクションを演出しています。
脚本は、(ブレイド)シリーズや(ダークナイト)シリーズ、(マン・オブ・スティール)、(バットマンVSスーパーマン)等、
後にアメコミ実写化作品を多く手掛ける事になるデビッド・S・ゴイヤーで、本作が脚本化デビュー作品となります。
主演は、前年には(サイボーグ)と(キック卜ボクサー)、そして本作と同年には(ライオンハート)、翌年には(ダブルインパクト)と、
ノリに乗っていた時期のジャン・クロード・ヴァンダムで、キレのあるアクションを爽快なイメージで披露しています。
で、ヴァンダムを補佐するヒロイン役で、(ショートサーキット2)や(サメストーカービギニング)(詳しくはこちら)等の
シンシア・ギブが登場し、ヴァンダムをサポートしていきます。
で、監獄内で友情を交わす囚人役で、(ウォンテッド)や(ワイルドチェンジ)等のロバート・ギロームが登場し、ヴァンダムを監獄内でサポートしていきます。
で、監獄内でやりたい放題の看守長役で、(ブロブ)や(リプレイスメント)等のアート・ラフルーが登場し、ヴァンダムをとことん追い詰めていきます。
で、ヴァンダムの宿敵となる殺人鬼役で、再びヴァンダムと共演した(スティール・サンダー)や(バッドネゴシエーター)(詳しくはこちら)等の
パトリック・キルパトリックが登場し、ターミネーターばりにしぶとくヴァンダムを追い詰めていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、凶悪犯サンドマン(パトリック・キルパトリック)を逮捕するためにカナダからロサンゼルスまでやってきた刑事、
ジャン・クロード・ヴァンダムが、激しい追撃の末に、サンドマンに何発も銃弾を浴びせるシーンから始まります。
勿論その事件に関してはそこで終了ですが、刑事としての有能ぶりを買われたヴァンダムは、そのまま現地に残り、地元のハリソン刑務所で発生してる9人の囚人の連続怪死事件を調べるために、
囚人に成りすまして潜入捜査する事を命じられます。
で、外部で待機する助手として女性検事であるシンシア・ギブが補佐に付き、プリズナーヴァンダムが誕生します。
で、監獄に入ると早々に、威勢の良すぎる悪党に喧嘩を売られ、勿論速攻で買ったヴァンダムは、その悪党を叩きのめします。
で、入るや否や有名人となったヴァンダムですが、完全に孤立してしまうと捜査が進みませんので、黒人グループの人の好さそうなロバート・ギロームに近づき、少しづつ親交を深めていきます。
で、ロバート・ギロームがピンチの時には勿論駆け付けて、悪党派閥と意外と善人(に見える)派閥等に自然と別れていきますが、
そんなヴァンダムを看守長のアート・ラフルーが一番嫌っている、という状況の中、非常に力を持っている黒人グループの影のボスに近づき、色んな情報を収集していきます。
その情報を基に、シンシア・ギブに指示を出して、知り合いのハッカー少年にネットで違法な調べものをしてもらった結果、
9人の怪死した囚人にはある共通点があり、監獄内の医師と看守長が関係していて、さらに外部の黒幕による陰謀が明らかになっていく、、、
、、、、というのが大体の大筋となっています。
物語展開自体は、非常にシンプルで、事件の真相や影の黒幕等、予測できてしまうような展開ばかりではありますが、
何と言っても、その捜査を進めているのが、絶賛人気上昇中の無敵時期のヴァンダムなので、ヴァンダムが危機に陥る度にオーラ全開の魅せるアクションが披露されていきますので、
例え展開自体を予測できたとしても、ずっと興味を引き続けられるだけの魅力を持った内容となっています。
まだまだ香港系のアクションがハリウッドに入る前の作品ですので、アクション自体は、はっきり言ってスローモーなアクションが中心ではありますが。
この時期のヴァンダムアクションのキレは絶好調で、
優勢であろうと劣勢であろうと、ケリを入れようが、入れられようが、どんなアクションをこなしても常にキレている、
と言い切っても良いぐらいにキレていて、
全てのアクションに筋肉を感じるぐらいの、筋肉アクションとなっています。
ジャッキー等の場合、アクションをしながら、のらりくらりと柔軟なアクションとリアクションを繰り返す中で反撃を加えていく、流れるようなアクション、といった感じですが、
ヴァンダムの場合、攻撃しようが、されようが、全部同じぐらいに力の入った筋肉アクションで、アクションの合間でしっかりと決めポーズで力を込めて止まる、といった感じですので、
流れるようなアクションではなく、一手ごとにヴァンダムの力の入り方を感じるようなアクションとなっています。
アクションの度にビシッと決める、を繰り返しますので、結果的にスローモーなアクションのように見えますが、
それも本当に訓練して鍛え上げた当時のヴァンダムの肉体があってこそ成せるアクションで、このアクションを、
もしセガールがやろうとしても、恐らく絶対に再現できない、ヴァンダムらしさが全開に出たアクションとなっています。
ですので、多少スローモーではありますが、魅せるアクションとしては非常に綺麗でキレがあり、特に蹴り技の(本当に)スローモーションシーン等は、
他のアクションスターでは代用が効かないぐらいに素晴らしい決まり方をします。
という事で、物語展開はシンプル(しかも、結局解決するのは、監獄外にいるシンシア・ギブで、合流後に黒幕の正体をヴァンダムが知らされるシーンも存在しない、、)で、
予測通りに進む作品ではありますが、絶頂期のヴァンダムの、全てにおいてキレのあるアクションの魅力に尽きる作品ですので、
格闘アクションファンの方や、ヴァンダムファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
監督 ディラン・サラフィアン 脚本 デビッド・S・ゴイヤー
出演 ジャン・クロード・ヴァンダム、シンシア・ギブ、ロバート・ギローム、ジョージ・ディッカーソン、アート・ラフルー、パトリック・キルパトリック
↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓
映画評論・レビューランキング
にほんブログ村