お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
格闘技界最強と言われた、本物の格闘技チャンピオン、バス・ルッテン主演のほぼ(ハードターゲット)なユル目のバトルアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、UFCチャンピオンに3度輝く、格闘技界の巨星バス・ルッテン主演のアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元ネイビーシールズのヴァーレイ(バス・ルッテン)は何者かに拉致され、ある無人島に連れて来られる。
そこでは、各界のあらゆる猛者が集まって殺し合いを繰り広げるデスゲームが強要されていた。
この状況に立ち上がったヴァーレイは、デスゲームの主催者側に報復するために反撃を開始する!?
総合格闘技およびキックボクシング界で輝かしい記録を持つバス・ルッテン主演のアクション作品です。
その実際の戦歴は総合格闘技で33戦中28戦勝利、キックボクシングで16戦中14戦勝利、という戦歴を持つ実際に強い格闘家の本格的アクション主演作品となっています。
実際の格闘家からアクションスターになる流れは、古くはチャック・ノリス、ジャン・クロード・ヴァンダム、ドルフ・ラングレン、スティーヴン・セガール、
プロレス界からもドゥエイン・ジョンソンなどスターを多く輩出しています。
そういった本格的なアクションのできる次のスターが求められていた時期の期待の新星、バス・ルッテン完全主演作、という事になります。
DVDジャケットも 戦!闘!必!死! と、とにかく盛り上げていますが、実際の内容は、残念ながら少しヌル目の当たり障りのないB級アクションとなっていました。
恐らく、目指したことろはジャン・クロード・ヴァンダム主演、ジョン・ウー監督の(ハードターゲット)そのものだと思われます。
そちらもデスゲームのような殺人ゲームが主体となったスト-リーで、逃げるバンダムと追うランス・ヘンリクセンの激突が熱いアクション作品でした。
さらに、発砲した弾丸がCG(安めの)で主観映像的に着弾するまでのカットが何度も挿入されたりする表現は、、
リンゴ・ラム監督のこれまたジャンクロード・ヴァンダム主演作、(マキシマムリスク)などの影響も見受けられますので、
要するに香港アクションが流入してきたころのハリウッド格闘アクションを目指したのではないかと思われます。
やりたいことはわかるのですが、あまりに単調過ぎて、やりたいことと、実際できている事の差はかなり激しい仕上がりで、
あまりの単調さに、まるでアクションシーンのある風景映像を見ているような感覚にさえ陥ってしまいました。
あと、主演のバス・ルッテンですが、本物の格闘家ですので、勿論しっかりした格闘アクションはできるのですが、正直なところ、外見的にこじんまりとした印象があり、
魅せるアクションには程遠く、印象的には筋肉質の小柄なスキンヘッドのおじちゃんがちょこちょこと動き回っている映画、という印象しか残りませんでした。
悪役でマイケル・ルーカーなどの本格派が出演していたりもしますが、それだけではなかなか盛り上がるものでもなく、その熱演もなんとなく浮いているぐらいに感じてしまいました。
という事で、本当に強い人がアクション映画に主演しても、必ずしも、面白いアクション作品になるわけではない、という見本のような作品ではないでしょうか。
それでも、アクションシーンだけをエンドレスで鑑賞し続けることができるほどに、アクション好きの方であれば、楽しめる事もあるかと思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
要するに本作は、バス・ルッテンのアイドル映画、といっても過言ではないですね、、。
作品情報
2004年製作 アメリカ製作 アクション
監督 デヴィッド・ニールセン
出演 バス・ルッテン・マイケル・ルーカー、ダナ・リー、ポール・ローガン
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