サウスランド (INFAMOUS)100分

投稿者: | 2021年11月9日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

ベラ・ソーン主演の最新作は現代版(ボニー&クライド)的破天荒な若者が、SNSで人気を集めるために犯罪を繰り返すロードムービー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ベラ・ソーンがSNSの人気を得るために犯罪を繰り返す破天荒な若者を体当たりで演じたロードムービーです。

それでは、まずはあらすじから、

SNSのフォロワーを増やすことが生きがいのアリエール(ベラ・ソーン)は、近隣に引っ越してきたディーン(ジェイク・マンリー)と意気投合し、たちまち深い関係となる。

しかし、ある日ディーンが誤って父親を射殺してしまった事で、二人の逃避行は始まり、やがて犯罪を繰り返すようになる。

その様子を撮影した動画をSNSに投稿すると、フォロワーは瞬く間に急増し、結果的に彼らの犯罪もエスカレートしていくのだった。

まだ犯罪に走る前のアリエール

人気小説の映画化(ザ・メッセージ)(詳しくはこちら)、広場恐怖症VS強盗犯(バッドチェイサー)(詳しくはこちら)、家宅侵入サスペンス(デスライブ)(詳しくはこちら)等、近年人気急上昇中のベラ・ソーン主演最新作です。

どちらかというと、映画作品より、テレビシリーズの(シェキラ!)でティーンのカリスマとなってSNSなどでの話題の方が物凄いという事のようです。

そんなSNSでの人気も独占しているベラ・ソーンの主演最新作は、そのプライベートのSNS人気と被るような内容となっています。

主人公のアリエールは、あまり裕福とはいえない家庭に育ち、母親はネグレクトぎみ(もう大学生ですが、おそらくそういう環境で育ったと思わせるような家庭環境)で、

かなり奔放な性格の持ち主で、周りの事は全く気にしないような生活態度で暮らしています。

そんなアリエールの生きがいは意外にまじめで、アルバイトして貯めているお金でその家庭環境から脱出する事と、熱心に行っているSNSへの投稿です。

そんな毎日を送るアリエールが近隣に雰囲気のあるイケメン不良が引っ越してきた事で、歯車が回転しだします。

出会った二人は、お互いに何か運命的なものを感じたのか、出会った瞬間にお互いを求め合います。

で、なんだかんだとやっているうちに、アリエールが町を脱出するために、アルバイトで稼いでベッドの下に隠しておいた資金がある日突然どこかに消え去ってしまいます。

犯人は母親か?それとも母親の彼氏(ヒモ的に家に住みついている)か?という感じですが、犯人はさておき、アリエールは脱出の希望が断たれたので、完全に自暴自棄になってしまいます。

どうしようもなく収まりがつかないので、イケメン不良彼氏のところに向かうと、調度父親と大喧嘩の最中で、アリエールが家まで上がり込んでみると、、。

越えてはならない一線をどんどん超えていく二人

という事で、行き場のなくなった(というか自暴自棄になった)若者カップルの逃避行が始まります。

初めはコンビニ強盗程度ですが、その模様を動画として撮影し、SNSに投稿したところ瞬く間にフォロワーが増え始めます。

その活況ぶりに充足感を覚えてしまったアリエールは、さらなるフォロワーを増やすために犯罪をエスカレートさせていきます。

で、その犯罪の果てについに越えてはならない一線を越えてしまう、、、というのが全体の流れとなってしまいます。

雰囲気的には(ナチュラルボーンキラーズ)現代版といった感じでしょうか。

世間の関心が高まるにつれ、どんどんと犯罪がエスカレートしていく流れを、おしゃれっぽい映像で細かく描写していきます。

作品の魅力としてはほとんどベラ・ソーンの体当たり演技に尽きると思われるのですが、今までの出演作品の清純なイメージからかけ離れた無軌道系の若者を頑張って演じています。

どこか周りに溶け込めないアリエール

ただ、超個人的には本作のような役柄とベラ・ソーンのイメージが全く合わず、終始違和感を感じてしまいました。

今までのイメージを覆す役柄にチャレンジというのは分かるのですが、本作は割と極端に直情的なキャラクターですので、

衣装やヘアメイクなどで奇抜な外見は作れても、それほど感情が表に出てこない清楚なクールビューティー的な役柄で活躍してきたベラ・ソーン

180度違う役柄で登場しても、どうしても違和感が最後までつきまとってしまってどうしようもありませんでした。

それでも、本作のように色んなジャンルの作品で活躍できるのは、それだけ人気が上がってきている結果だと思われますので、今後の活躍にも期待したいですね。

という事で、アクションっぽいイメージの作品ですが、どちらかというとアクション自体は少なめで、ベラ・ソーンの別な魅力を楽しむ作品となっていますので、

ベラ・ソーンファンの方や、ロードムービー好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、個人的にふと感じたのですが、ベラ・ソーンって顔はキーラ・ナイトレイ、声はサンドラ・ブロックに思えてしょうがなかったです。

結局、こうなるシーンから始まる回想形式なのでどんなに破天荒なことをしても結果が決まってしまっているのでなんとも、、

作品情報

2020年製作 アメリカ製作 アクションドラマ

監督・製作総指揮・脚本 ジョシュア・コールドウェル

出演 ベラ・ソーン、ジェイク・マンリー、アンバー・ライリー、マイケル・シロウ、マリサ・カフラン

パンキッシュな役柄

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