【修行中国映画】ドラゴン・ラビリンス迷宮の秘宝(DRAGON LARYRINTH)75分

投稿者: | 2021年9月25日

修行度 🔥🔥🔥●●●●●●●

中国では人気のある小説を、ほぼCG背景とセットのみで撮影された冒険感の薄いアドベンチャー!!

作品紹介

今回ご紹介するのは、中国では人気とされている小説をCG満載で映画化したアドベンチャー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

先祖代々ある呪いのために短命を背負わされたバーイー(リン・ユーシェン)は、シャーリー(カン・ニン)と共に自身の呪いを解くために必要な秘宝、

【ムーチェン】を求めて旅を続けていた。

砂漠に沈められた黒水城に、その秘宝があるとの情報を得た一行は、黒水城にある王家の墓を目指して荒野を進む!?

列車で旅をする一行

中国で人気があるとされる小説(鬼吹灯)シリーズの映画化作品です。

日本では未刊行ですので、どれぐらい人気があるのかは分かりませんが、中国ではベストセラーにはなっているようです。

そんな小説の映画化作品ですが、実際に映像化された本作は、どういう経緯でそうなったのかは、謎ですが、CG満載というかほぼCGの背景と一部のセットのみで冒険アドベンチャーを表現する、

というあまりに独創的すぎる作品となっています。

こういうシーンの背景もCGです

冒頭は列車、そこから船に乗って黄河を渡り、砂漠の荒野を彷徨い、地下にある洞窟へと進んで行くのですが、この旅が、ほぼ全てCG合成の背景の前で演じられています

ですので、冒険に出ている雰囲気ははっきり言って皆無です。

どこかの撮影所で撮影しているコント風の雰囲気しか漂ってきません。

周りの景色は合成です

ラストの洞窟のみそれなりのセットを設営しているようですが、それ以外の黄河や、砂漠でのやり取りに関しては、周りにある物全てがCGですので、

勿論アクション映画なのに、それほど大きなアクションはなく、あったとしても、そのフレーム内で収まってしまうようなちょっとした動きのみです。

一応ちゃんとした映画作品のようですが、テレビドラマよりも劣るようなこじんまりとした作品となっています。

このラストシーンのみセットが組まれたようです。

上映時間も75分と、近年の中国映画にありがちな、始まったらすぐ終わるようなタイトな展開で、物語上絶対必要な大事な部分がかなり端折られてしまっています。

まず、主人公、その友人、ヒロインの三人がいきなり列車で旅をしながら、自身が背負う事になった先祖の時代からの呪いの説明を話し合っているシーンからいきなり始まります。

旅を共にする仲間たちが出会うシーンが全く存在しません

主役のバーイー役、リン・ユーシェン。中華版インディ・ジョーンズ、、は言い過ぎですね、、。
ヒロイン役のカン・ニン
普通、コメディリリーフ的な太めのキャラは愛嬌があって笑えるのが当然ですが、本作では話し出すたびにイラっとします。

ですので、主人公達のひととなりも良く分かりませんし、何を生業としているのか?どういう経緯で出会ったのか?お互いをどのように思っているのか?

など、登場人物に感情移入するために必要な要素は一切描かれていませんので、とりあえず呪いを解くために旅に出ている事以外何も分からないままに、電車のシーンは終了します。

ただ、いきなり、主人公がヒロインに誘われて抱き合っている、という妄想を、ヒロインがいる目の前で抱いて、しかも抱き合っているポーズまで取ってしまう、

という突然の妄想ボーイズシーンが挿入されますのでヒロインに対して好意を持っているようですが、その後、そこまでこのラブコメ路線が展開される事はありません。

良く分からない関係の二人

主人公も常に実力派のような面持ちで存在していますが、何のエキスパートなのかもはっきり語られませんので、その自身満々の態度の理由が全く分かりません。

電車から降りて、船(他の乗客も大勢のってます)に乗って黄河を移動するシーンでは、途中で何かの拍子で河の底にある仕掛けのスイッチが作動したようで、

大渦が発生し、船は大揺れに揺れて、危ない、となった時に、主人公が『危ないから皆気をつけろ!』と叫んで、高い所に昇りますが、

勿論船を操縦する事なんてできないので、ヒロインが『どうしよう』と主人公に話しかけますが、

主人公はそれには答えずに、どうするのかと思えば、まさかの大渦がなんとなくおさまってしまう、というアクション映画史上でも見た事のないような問題解決シーンに続き、

さらに、何もしていない主人公に向かって他の乗客たちが拍手喝采と送る、というまたしても一番重要なシーンが抜け落ちているような展開になります。

揺れる船!!

なんとなく解決した船の旅は終わり、今度は砂漠の荒野を旅する展開になっていきます。

ここでは、船で出会った盗掘団といがみ合いながらの旅となりますが、ここも勿論CG背景で、さらに盗掘に協力する、しないなども会話での揉め事のみで、

基本的にはアクションはほとんどありません。

あまり魅力的とはいえない盗掘団のボス

一応、突然現れる軍隊アリ(フルCG)に盗掘団の部下が犠牲になるというシーンはありますが、特に盛り上がる事はありません。

CGで浮き上がる軍隊アリ

で、この砂漠シーンいきなり夜間のシーンになって、そこで盗掘団とのひと悶着があり、翌朝また旅が始まり、軍隊アリシーンを挟んで、次の目的地に進むのかと思いきや、

まさかのもう一晩、砂漠で過ごすというシーンが描かれます。

特に動きのない会話のみのシーンで一晩使いますが、どう考えても二泊目は必要ないと思われます。

このカットのみロケ撮影のようです、、。

で、いよいよ自身の呪いを解くために必要な秘宝【ムーチェン】が眠っているとされる洞窟に到着します。

その発見方法や、洞窟の罠のクリア方法などは、主人公が頭脳明晰なのか、何らかの特殊能力を使っているのか、良く分からない方法で、完璧にクリアしていきます。

とにかく、ここまできても主人公はなんらかの実力をもっているようですが、全く何が凄いのかわかりません。

ラストは一応格闘がありますが、ちょっとした喧嘩程度です

で、後を追ってきた盗掘団のボスの妨害などにも合いながら、洞窟の奥へ奥へと進んでいきます。

で、この洞窟内で、盗掘団ボスの欲望が先走り、洞窟が崩壊するレベルの大騒動へと発展していきます。

それでも頭脳明晰の主人公は、あっと驚く方法でチーム三人の脱出に成功します。

流石、謎の実力者!!

で、秘宝は?

、、、、。

脱出成功!!

ラストシーンは三人の会話で終幕となります。

主人公『盗掘団は全員死んだ』

ヒロイン『裁きが下ったのね』

仲間『生きてるって最高!』

いや、呪いを早く解かないと死ぬって!!

こうやってみるとコント感が強いですね、、。(背景はフルCG)

作品情報

2020年製作 中国製作 アドベンチャー

監督 ピアオ・チェンシュー

出演 リン・ユーシェン、カン・ニン、ジャオ・レイチー、ジー・ドンラン

虫みたいな大群が飛んできます。CGもひとまとめですね、、。

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